漫画「砂の栄冠」単行本9巻感想

総合コンテンツ

クロカン関連

砂の栄冠関連

その他

2chスレッド集
連載当時のスレ

mixiコミュニティリンク

ロゴで遊んでみた

砂の栄冠　9巻感想

（週刊ヤングマガジン2012年11号〜2012年20号）

4月6日に発売された単行本9巻の内容を紹介します。
ストーリーはセンバツ１回戦終盤〜２回戦序盤まで。

今回のエピソードをざっと紹介。

＊

第79話「勝利監督」
宇宙空間で樫野にチャンスが来るものの、大阪杏蔭の巧みなバント処理であっという間につぶれる。
どうにもやる気のないガーソに火をつけるため、七嶋は一計を案じる。

第80話「甲子園の空気」
ガーソは今更本気になるものの、試合は動かず。
１点差のまま、９回裏の樫野の攻撃も2死をとられてしまう。

第81話「９回裏崖っ縁」
今日３安打のグンが、幸運なポテンヒットで出塁。
この試合で初めて、４番・七嶋が打てる場面がめぐってくる。

第82話「新星誕生」
七嶋、初球をジャストミートし、バックスクリーンまで運ぶ。
劇的なサヨナラホームランを見た滝本さんは、今大会の主役は七嶋と断言。

第83話「男の花道」
念願の勝利監督インタビューにて、ガーソはいつも通り全て自分の手柄にしてしまう。
一方、七嶋は囲まれた記者になぜか胸騒ぎを覚える。

第84話「１千万円以前のヒロ」
中学時代の七嶋は、中村先輩がつきっきりで面倒を見たおかげで成長したらしい。
七嶋は、自分がセンバツの活躍で一選手ではなく“商品”になったことを自覚する。

第85話「東京代表・帝城高校」
２回戦の帝城戦、小林さんは中盤までしのげば樫野が勝てると断言。
唯一の不安要素は「監督対決」にならないか、ということ。

第86話「１回表・樫野の攻撃」
１回表、樫野は帝城エース・武藤の立ち上がりを攻める。
無死満塁と絶好のチャンスで七嶋に打席が回る。

第87話「エース対決」
七嶋はツーベースを放ち、樫野が２点先制。
が、ベンチのガーソの様子がいつもと違う。

第88話「七嶋対帝城打線」
七嶋、１回裏の帝城の攻撃を瞬く間に三者凡退に。
２回表に早くも帝城の前川監督は早くも選手交代。
それを見ているガーソが……プルプル！？

＊

１回戦もいよいよ佳境！
この巻もとにかく忙しい七嶋。
試合では投打に活躍が期待されるし、やる気がでないガーソ監督にも火をつけないといけない。
さらに記者へのインタビューにも気を配る超人っぷり。
どんどん高校生離れしてきます。

２回戦は幸先良く先制できましたが、またもガーソが横槍を入れる気配。
本当の敵は味方の中にいる。

＊

「クロカン」の頃はリアルな試合展開を描いてきた三田さんですが、「砂の栄冠」は明らかに漫画ならではのぶっ飛んだ場面が目立ちます。
ほぼ毎回笑えるところ、突っ込みどころを用意してきます（主にガーソ）。
丁寧に野球ドラマを描いても、マニアには受けるが一般受けはしない。
だからこそ飽きさせない作りをする……今の所、これが成功していると思います。
「甲子園へ行こう！」（全18巻）を越える長期連載になって欲しいですね。

＊

巻末企画「甲子園研究所」第9回
スポーツライターの田尻賢誉氏によるコラム。
今回のテーマは「甲子園タイム」。
劇中でも語られたように、地方大会と違ってとにかくせかされる甲子園。
その甲子園タイムの詳細と、どう対処すればよいかを解説。

＊

帯：「甲子園の新星（ニュースター）俺はイケメン腹黒エース！」
とことん「黒い」を前面に押し出しますね。
でも、やってることは真っ当。「どんな手を使ってでも勝つ」なんて漫画と勘違いされなければいいのだが。

＊

帯の裏面は「ガーソが監督対決にプルプル！　第９巻は11月発売予定です！」
小倉優子のプルプルは許せるが、ガーソのは許せん。