三田紀房「砂の栄冠」136話感想（週刊ヤングマガジン連載）

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今週の砂の栄冠　第136話「インタビュー」

（週刊ヤングマガジン2013年4月22日／21号）

準決勝終了後、勝利監督インタビューが開始。

＊

苫大駒小牧の香野監督、8回裏に1点差まで追い上げられた心境を問われ、
「スタンド全体から圧力を感じた」
七嶋のピッチングについては、
「面食らったというか　左で投げてること自体が信じられませんでした　よく投げたと思います　すごい選手です」
とべた褒め。

＊

一方の七嶋は、骨折の状態や左投げにいたる経緯をマスコミに話す。
隣でガーソは「七嶋を投げさすしか失点を止める方法はなかった　左でもなんでも投げろと送り出しました」とコメント。
たしかに金子や伊藤よりは左の七嶋がまだマシかもしれん。

＊

最後はもちろん恒例の「左はわしが育てた」（意訳）
「今の七嶋は……すべて私の指導の結果あるということです」
どやフェイスをばっちり決めるが、残念ながら敗戦監督はテレビに映りません。
いやむしろその方がいい。

＊

球場の外では応援団がおしゃべりしていました。
ＯＢ会のおじさん、七嶋母に向かって
「あそこまでいったら勝たないとね　旗一本貰い損なっちゃった」
とゲスすぎる一言。
※夏の甲子園と違い、センバツは準優勝旗もある

ガーソといい、この人といい、ダメな大人はダメなまま。

＊

エンドランはマギーと整体の佐藤さんに挨拶。
佐藤さん、七嶋の体よりもメンタルが気がかりな様子。
「これだけ大活躍したあと……　これまでの高校生の例を考えると……
プレッシャーに押し潰されるか　あるいは燃え尽きてしまうのか……」

エンドランの不安そうな顔を見て、
「大丈夫　彼は特別だから」
とあわてて取り消します。

＊

再びインタビュー。
ガーソは「左での投球は入学した時思いつきました　元々開くクセがあったので　それを矯正させようと」と、盛りまくり。

＊

七嶋は、マスコミに「今後は左右両方で投げていくことになるのかな？」と質問されます。
答えようとした七嶋、マスコミのただならぬ雰囲気を察する。
みんな犬のようにハアハア舌をだし、あるコメントを待っているのだ。

「俺に今ここで……　左右両投宣言をさせたいんだな
それを明日の見出しにバーンと使いたいんだ」

＊

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