漫画「砂の栄冠」39話感想

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砂の栄冠　第39話「三百万の神業」

（2011年4月11日／19号）

利き腕と逆にグラブをはめ、キャッチボールを始めた樫野野球部。
グラウンドにやってきたガーソは、よく知らない練習を始めたのを見て不機嫌そうな顔に。
それを察知したノックマンが動いた！

「これはキューバのジュニアアカデミーでも行われている練習なのです」
「日本では樫野が先駆者になります」
「野球の革命を起こしましょう！」

うまい、口も相当うまいなノックマン。
機先を制して会話のペースを握り、ガーソの反論を封じてしまいました。
キューバあたりのキーワードが効いたのか、ガーソは「まあいいか」と結論。

「ただし不審に感じたら即グラウンドから出ていってもらうからね」
まあ、指導者としては当然の態度ですね。
ノックマン、今のところ本名すら明かさないし。まだ怪しいよ。
しかし、この会話だけ見るとガーソは落ち着いたデキル人に見えるな。

＊

さて、ピンチを切り抜けたところでノックマンの講習第二弾。

（１）エラーの大半は送球ミスである
（２）なぜ送球ミスするかというと、捕球した際にボールをしっかり握っていないから
（３）回転する打球をしっかりキャッチすることで、送球のミスもなくなる
（４）そのためには、やっぱりグラブを持つ腕を利き腕にすること

＊

というわけで、今度は両腕にグラブをはめ、捕球だけの練習が行われます。
これで体のバランス感覚も養われるらしい。
んー、今回は年長者をオトす会話のテクニックに練習方法、オトクな回ですね。

＊

練習後、ノックマンに三百万が前金で支払われます。
さらに逆腕用のグラブ代（１万９千×28＝53万２千円）。ちなみに、ノックマンはマージンは取ってないと主張。
これで残金が約630万円。２ヶ月でだいぶ減ったな。

＊

２、３日後、関東大会の組み合わせが決定します。
相手は……東横浜高校！
優勝５回、メジャーリーガーも輩出した超強豪校です。モデルはどう見ても横浜だな。
浦秀を上回る強敵に、ボロ負けを回避できるのか？　以下次号。

＊

神奈川を舞台にした「甲子園へ行こう」では、横浜をモデルにした横浜第一という学校が出て来たのですが、今回は別校名を使いました。
これは「世界観が共通じゃないよ」という三田先生のメッセージなんでしょうか。新規読者向けの配慮かな。
とすると四ノ宮がチョイ役で出てくる可能性も低そうだな。「伝説のバッティングピッチャー」で出てくるのちょっと期待してたけど。