漫画「砂の栄冠」（週刊ヤングマガジン連載）47話感想

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今週の砂の栄冠　第47話「野球の質」

（週刊ヤングマガジン2011年6月13日／28号）

先日明大で行われた講演会にて、三田先生が「読者アンケートは非常に重要。アンケート内容次第で展開を変えることもある」と言われていました。
ということはネットってあまり重要じゃない？　と思って講演後に直接訊いてみたところ「編集の人がネットの反響も整理して教えてくれる」とのことでした（忙しいところをありがとうございました！）。
では今後もこのレビューを続けます。まあ、仮に「全然見てない」といっても続ける気だったけど。

＊

５回裏終了後、グラウンド整備。
この時間は選手にとっては貴重なインターバルです。ここでネジを巻き直せるので、グラウンド整備後に試合の流れが変わることもよくあります。
七嶋は、糖分を補給する為に沖縄の黒糖を食べていました。
黒糖っていうと、たまに給食で黒糖パンってあったな。

さらに七嶋は、整体の佐藤先生からのアドバイスを思い出していました。
「練習なら200球投げてもさほど疲れないが、なぜ試合だと100球程度で疲れてくるのか」
「それは1球ごとに生じるストレスが違うからだ」
「そのストレスを解消するには……」
と、具体的な方法が書かれる前に試合再開。

＊

６回表、東横のバッターは４番・瀬良から。
七嶋はここでも強気のインコース攻め。瀬良も負けじとファールでカット。
そして、内角高めをレフトへ。七嶋から初ヒット。

さらに、レフトの守備が緩慢なのを見て一塁ベースを蹴ります。
抜け目ない走塁でノーアウト二塁！
「野球の質が違う」とノックマン。

こういう、記録に見えない走塁ができるチームは強いですね。
打率やホームラン数以上に得点が稼げます。
ちなみに、東横のモデルである横浜はシングルヒット8本で10点奪うという試合をやってのけたことがあります。

＊

送って１死三塁。バッターは６番。
またもピンチになってしまいました。
が、七嶋は動じません。

整体の佐藤先生がいう、プロもやってるストレス解消法。
それは「ピンチを台本通りだと思い込むこと」。
「この１死三塁のピンチは初めから台本に書かれていたこと。だからあせらない」
「ここを俺が抑えてヒーローになる！　これは最初から決まっていたこと！」
たしか２巻あたりに出ていた「高校野球という舞台で、エースを演じきってみせる」に通じるものがありますね。

＊

暗示をかけた１球、打球はショート、レフトの間に上がります。
レフト黄川田が前進して、まさかのキャッチ！
したまでは良かったのですが、「捕ったどー」とアウトをアピールしている間に三塁走者がタッチアップ。
同点に追いつかれてしまいます。

こりゃ、この試合何度台本を書き直すかわからんな。
脇役がダメダメな樫野、かなり厳しい状況に。以下次号。

＊

ところで、ライト藤原（ひとつウエノ男）とレフト黄川田ってちょくちょく守備位置が入れ替わってるんですが、どっちが正しいのかはっきりしてください。