三田紀房「砂の栄冠」126話感想（週刊ヤングマガジン連載）

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今週の砂の栄冠　第126話「不可能」

（週刊ヤングマガジン2013年2月9日／11号）

＜前回のあらすじ＞
白そうに生きてゆくよりも〜♪　本当に黒くなるために〜♪
もう替え歌考えるのめんどいので、やめます。

＊

５回裏２死二塁。打席には９番七嶋。
体へのダメージ覚悟で両腕のスイングをした結果、ファースト正面のゴロに。
これがうまくはねてヒットになった。
二塁のユウは本塁へ突っ込む。
クロスプレーになったものの、うまくかいくぐってセーフ。
樫野、１点返します。

＊

ここまでの３試合、継投で勝ってきた苫大駒小牧。
１試合平均５失点と、春にしてはかなり打たれている。
先発した枝川もそろそろリリーフのタイミングですが、香野監督は続投させます。

続くバッター、１番のグマもヒット。
七嶋が長駆生還し、まさかの２点目。
２番カマタリは凡打でスリーアウトになったものの、これで６点差。
苫駒の背中が見えてきました。

＊

樫野って、２年生の方が３年生より使えるなあ。
５回裏にヒットを打ったユウ、グマ、それとミートのうまい控え捕手の小泉。
ヒットを打った記憶のない~~ホーケイ~~カマタリ下げて、小泉スタメン起用してはどうか。

＊

ここで甲子園はインターバル。
５回終了後のグラウンド整備が行われます。
ガーソは、がぜん張り切ってナインに指示を出します。
七嶋はマジメに聞いてるはずもなく、
「勝てば最低でも甲子園準優勝監督だからな」
「こんなバカでもなれるんだ　大丈夫か日本の高校野球」
とかなりひどい事を考えている。
もう骨の髄まで黒七嶋だな。いいダシが取れそうだ。

＊

七嶋は、かつてノックマンとのやり取りを思い出していました。
「キャプテンのおまえが不可能にチャレンジしないで誰がするんだ！
おまえ自身が挑戦しないで他のみんなに挑戦しろと言えるのか！」
とハッパをかけられて、左投げの練習を始めたのです。
今、どうにかこうにか試合になっているのはその時の練習のおかげ、ひいてはノックマンが叱咤してくれたから。
感謝の念を強くする七嶋。
そこへ、ベンチに樫野ユニを着たノックマンが。
もちろんそれは空想で、次の瞬間にはガーソがしゃべってました。
七嶋くん……きみ、最近幻覚多いね。
覚せい剤打たずにホームラン打とう（古い）。

＊

グラウンド整備が終わり、試合再開。
マウンドへ向かう途中、七嶋は左手の異変に気づいて青ざめます……以下次号。

＊

	１	２	３	４	５	６	７	８	９	計
苫大駒小牧	８	０	０	０	０					８
樫野	０	０	０	０	２					２

＊

さて、七嶋に起きた異変ですが……普通に考えれば「悪い事」なんですけど、三田先生だから意表をついて「良い事」かもしれないんですね。
いくつか予想してみます。

（１）

芸術に意味なんかないんだよ（by岡本太郎）

（２）
なんかすごい発汗して、スピッツボールが使えるようになる。

（３）

ドリブルこそチビの生きる道なんだよ！（by宮城リョータ）