三田紀房「砂の栄冠」79話感想（週刊ヤングマガジン連載）

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砂の栄冠　第79話「勝利監督」

（週刊ヤングマガジン2012年2月13日／11号）

単行本７巻は３月６日に発売。表紙はドヤ顔ガーソ。
６巻から４ヶ月も空いたのは、センバツ開幕に合わせたかららしい。
野球シーズンだと野球漫画も売れるんでしょう。

＊

ヤンマガ、先週土曜が祝日だったので土日のうちに読めた地域もあったそうですが、私の住んでるところは見当たりませんでした。
すいませんが、今回も駆け足で。ちょっと少女漫画をレビューしていたもので。

＊

宇宙空間発動中、６回裏樫野の攻撃。
ノーアウトから９番ユウが幸先良く出塁します。
ガーソは当然送りバント。当然、大阪杏蔭は予想の範囲内。
「二塁で殺せ　練習の成果見せたれ」
テラモン監督の言葉通りピッチャー、ショートとわたって二塁フォースアウト。
ノックマンの言う「ランナーを進めさせない守備」。
ガーソは性懲りもなく２番のホーケイにも送らせますが、今度は1-6-3の併殺打。

せっかく発動した宇宙空間も、怪物軍団の大阪杏蔭に破られてしまいました。
怪獣の着ぐるみをきて、宇宙空間を壊す杏蔭ナイン。
なんかウルトラマンAの超獣みたいだな。

＊

７回表、七嶋はこれまでと違い変化球を多投。
杏蔭打線をしっかり封じます。

＊

７回裏、先頭打者のグンがまたもヒット。これで３打席連続。
「今日のオレ　打撃の神様がついてる」と調子に乗ってます。
まあ、今日はそれぐらい言ってもいい。

＊

満を持して４番七嶋登場。
しかし、ここでも送りバント。
また勝手なダブルスチールの腹いせか、何も考えずに送らせているのか。

どうやらガーソはやる気がない。
そう結論づけた七嶋は、ベンチで一計を案じます。
そっと耳打ちされた小沢部長、ガーソのもとへ。

「監督　念のため確認ですが」
「勝った場合は先にベンチを退出します。負けたチームは後からです」
「そして、勝利監督インタビューは通路の奥の壇上でお願いします」

勝利監督！
勝ったチームが通路を歩く様子は、必ず全国中継されます。
それは、高校野球監督なら誰もがあこがれる、男の花道！
その後の勝利監督インタビューも全国ネット。
負けたら談話がアナウンサーに読み上げられるだけ。

＊

「勝ちたい！」
ガーソのハートに火がつきました。随分湿ってたな。
作戦成功した七嶋ですが、「今頃遅いんだよ、バァカ」と毒を吐きます。
そう言うのも無理はありません。
だって、９回に彼の打席が回る可能性はかなり低いのだから。以下次号。