三田紀房「砂の栄冠」128話感想（週刊ヤングマガジン連載）

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今週の砂の栄冠　第128話「追撃」

（週刊ヤングマガジン2013年2月25日／13号）

単行本11巻は3月6日発売。
この本読んで、センバツで猫かぶってそうな球児とか、
狼をまとめている監督を探そう。

どう探すか知らんけど。

＊

6回表、苫大駒小牧の攻撃も2死走者なし。
3番ファーストの内村に対し、七嶋は覚えたばかりのチェンジアップオンリーで攻めます。
人差し指のマメでまっすぐが使えないための苦肉の策。
が、適当にばらついたことが幸し、5球目でセカンドゴロに打ち取ります。

＊

マギーさん、「逆境を跳ね返しさらに成長して進化していく」
「まさに今競技人生のノートに新しい自分をどんどん書き加えていっている……」
「今後　この子はどこまで大きくなっていくのか」
解説役として定着しつつあるマギー。
でもそれぐらいにしたってください。滝本さんたちの出番なくなるんで。

＊

ベンチに意気揚々よ戻る樫野ナイン。
七嶋はマメのことを仲間に隠し、あと３イニング９アウトを精神力でとることを決意。

＊

苫大駒小牧は枝川に代わり左の畠山が登板。
これまで通り継投策で逃げ切ろうとします。

投手陣が唯一の泣き所という苫大駒小牧。
即席のサウスポーを打てない時点で打線もダメだろという気もするが、
これも甲子園のムードゆえと解釈しましょう。

＊

樫野、先頭の3番ダッチが初球センター前ヒットで出塁。
続く４番グンは甲子園で１２打数６安打と絶好調。
ここでも右中間を破る二塁打！
おかしい……秋と春で明らかに中身が違う……。
無死二、三塁。

＊

一方、七嶋はブルペンでまっすぐを投げようとします。
痛みに慣れれば試合でも使える、という計算ですが……ボールに血がついてしまう。
キャッチボール相手の小泉も感づいた様子。

＊

鉄っちゃんと移動中のエンドラン、そろそろ乗り換えらしい。

＊

苫大駒小牧の香野監督、バッテリーに「近くの塁でアウトを取れ」と定石を指示。
６点差なので当然の采配。
「樫野の曽我部さんも同じ　打たせる以外に策はない」と香野監督は読みました。
白目むいて何もできないだけですが。

＊

今大会ノーヒットの５番ズッキ、開き直ってライトへ打ち上げます。
犠牲フライとなって三塁ランナーのダッチ生還。
これで3-8。
なおも１死三塁。

＊

「こんなふうにきちっと打って点取れるなんて……」と感動している七嶋。
自分の打順が近いので、ベンチに戻ります。
不安げな顔の小泉に、「ちょっとマメが潰れただけだ　このことは誰にも言うな」と釘をさします。

＊

６番のゴンは三振。
７番のユウは、七嶋の見るところ実にリラックスした状態で打席に入っている。

「みんな……成長してる　明らかに強く逞しくなっている！」
「甲子園がみんなを育ててくれたんだ！」
つまり甲子園は

　　　／＿_.）)ﾉヽ
　　 .|ミ.l　_　 ._ i.）
　（＾'ﾐ/.´・ .〈・ﾘ
　　.しi 　　r､_） |
　　　 |　 `ﾆﾆ' /
　　　ﾉ　`ｰ―i
樫野はわしが育てた

ってこと？

＊

ユウは期待通り三遊間を破り、三塁ランナーのグンを返します。
これで4-8。

「マジで追いつけるかも　いやホントイケる！」
だが、そのためには七嶋が抑えなくてはいけない。以下次号。

	１	２	３	４	５	６	７	８	９	計
苫大駒小牧	８	０	０	０	０	０				８
樫野	０	０	０	０	２	２				４

＊

４点差で現実的に追いつける点差になってきたわけですが、
これで樫野が勝ったら苫大駒小牧の立つ瀬がない。
ある意味、フツーに大量失点するより屈辱ですよ。
となれば、七嶋が力つきるのか？
それとも苫駒に火がつくのか？
読めぬ……このリハクの目をもってしても……。

話は変わりますが、モーニングで三田先生が新連載とのこと。
2010年、「透明アクセル」「エンゼルバンク」が終了して以来、３年ぶりの複数連載になります。
先生の野球漫画ファンとしては、素直に喜べない……。
けどまあ、第一話を読んでから継続するかどうか決めましょう。
ところで、グランドジャンプPREMIUMで新連載って話はどうした？