漫画「砂の栄冠」単行本8巻感想

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砂の栄冠　8巻感想

（週刊ヤングマガジン2011年51号〜2012年10号）

4月6日に発売された単行本8巻の内容を紹介します。
ストーリーはセンバツ１回戦開始〜全員黒くなった終盤まで。

今回のエピソードをざっと紹介。

＊

第69話「掴みはOK」
甲子園のマニアな観客にとって、21世紀枠のチームは正直どうでもいい。
七嶋は彼らを引きつけるため左投げを披露。

第70話「甲子園の魔手」
１回戦開始。１回表、大阪杏蔭は早くも１死三塁のチャンス。
３番のスクイズであっさり先制。

第71話「甲子園タイム」
１点を先制した大阪杏蔭、早いテンポで逃げ切りを図る。
４番・七嶋は徹底して敬遠される。

第72話「オリジナル曲」
１回裏、樫野は２死一、二塁のチャンス。
七嶋は時間の流れを止めるため、あえてダブルスチールを仕掛ける。

第73話「大阪の野球」
ダブルスチールは失敗。
滝本さんとの回想で、大阪の野球がなぜ強いかが語られる。

第74話「４回表・樫野の攻撃」
４回裏、１死一塁で七嶋。
しかしガーソは送りバントのサイン。「死ね！」と思う七嶋。

第75話「宇宙空間の作り方」
観客を味方につけるため、より一層全力プレーすることを確認する樫野ナイン。全員真っ黒になる。
６回表、全力疾走で守備につく姿に拍手が起こる。

第76話「６回表・大阪杏蔭の攻撃」
大阪杏蔭は逃げ切りから追加点を取る作戦に切り換え。
６回表、２死満塁のピンチ。バッターは４番の権上。

第77話「大阪杏蔭の４番」
あれこれ考えず、思い切りスイングすることだけ考えている権上。
逆に七嶋は決め球に迷ってしまい、センターへ飛球を打たれる。

第78話「外野守備」
権上の打球を、センターのグマが見事にダイビングキャッチ。
大ファインプレーでついに甲子園に宇宙空間が生まれる。

＊

「クロカン」以来、三田先生が久々に描く甲子園。
「甲子園」で野球をやるのは、他の球場と何が違うのか？
なぜ初出場校は苦戦してしまうのか？　この秘密が語られます。
まあ本当かどうかはさておいて、説得力の持たせ方がうまいと思います。

＊

巻末には、オリジナル応援曲のパート譜がついてます。６ページ。
講談社の公式サイトでは岩手県不来方（こずかた）高校吹奏楽部による演奏も視聴可能。
贅沢ですねえ。

パート譜でページ数がなくなったのか、いつもあった登場人物紹介のページがカット。
目次もカバー見返しに追いやられてます。

＊

巻末企画「甲子園研究所」第8回
スポーツライターの田尻賢誉氏によるコラム。
今回のテーマは「大阪の野球少年」。
高校野球選手の人材供給地である大阪。
なんで大阪球児は全国で活躍できるのか、その秘密を解説。

＊

帯：「センバツ出場校も読んで参考にしています！」
2012年センバツに出場した石巻工が読んでるって記事が報知にありました。
ソース：http://hochi.yomiuri.co.jp/baseball/hs/news/20120315-OHT1T00132.htm
けど参考にまでしてるのだろうか？

＊

帯の裏面は「第９巻は甲子園の夏に発売！　七嶋が甲子園の新星（ニュースター）に！？？」
高校野球シーズンの７、８月に出るんでしょう。