三田紀房「砂の栄冠」100話感想（週刊ヤングマガジン連載）

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砂の栄冠　第100話「前日練習」

（週刊ヤングマガジン2012年7月14日／33号）

単行本９巻は、８月６日発売！
大阪杏蔭戦が劇的に決着します。
表紙は薄い青色、甲子園らしく爽やかな配色です。主人公は黒いがな。
しかし、七嶋がどことなく肥えているような。センバツに向けて体重をつけたと解釈しましょう。

＊

さて、今週のヤンマガは土曜発売。皆さんお忘れなく。

ホテルのマネージャー部屋。
荒川から七嶋に告ったと聞かされた平井さん、そこで脳内キャパオーバーしたらしく、布団にくるまって「もう聞きたくない」。
しかし荒川は、なおも平井さんに悪魔のささやき。
「遠藤さん、トクさんの看病するために埼玉に残るなんて怪しいと思いませんか」
「献身的な態度をとるとウケがいいからですよ」
（言葉は違うかもしれないが、大意は同じ）
誰に対してウケがいいか？　聞くまでもない。

平井さん、「ランちゃんはそんな人じゃないわ！」
「また同じ事言ったら、みんなに話してマネージャーやめてもらうから」
と叫んでおはぎ状態のまま泣き出します。
荒川も黙りますが、全然こりた様子なし。
でも、平井さんも一瞬半黒い顔で「そうかも」と思いましたよね。
怖いわーキャプテンをめぐる女の争い怖いわー。

＊

一方、七嶋はカトキチと兼六学館戦の作戦を考案中。
ライター茅刈は勝てる相手と言いますが、高知の英徳義塾、茨城の常翔学院を撃破した油断ならない相手であることは間違いない。
英徳義塾が明徳義塾、常翔学院が常総学院と考えるとかなり凄い事です。
現在では、両校とも甲子園にたまにしか来れず、序盤負けも珍しくないですが。
さて七嶋の出した結論は……。

＊

翌日、どこかのグラウンドで練習。
ナインはベスト８を果たした事で非常にリラックスしています。
ガーソも満足げですっかり「恍惚の人」状態。
どうやら次の試合は大人しそうだな。

＊

平井さんは埼玉のエンドランに電話中。
「次の試合甲子園に来て　もうわたしじゃ限界」と涙ながらに言います。
荒川、全然言う事聞きそうにないもんね。

＊

夜。
試合前のミーティングにて、ガーソは「あれこれ言う事はない　思いきって行け」と実に中身のないお言葉。
続く七嶋も、意外にも「もう充分だ、俺たちはよくやったよ」と欲を出しません。
しかし、これも作戦のうち。
「何としてもベスト４を狙え」と言われれば、チームは固くなるからです。
その後、「次の試合も、猫をかぶって理想の高校球児をやろうぜ！」と黒いセリフも忘れません。
このコマの七嶋、猫の着ぐるみをかぶったイラスト。どう見ても妖怪です本当に(ry
ナインも「ニャアア〜」だって。ノリノリである。

＊

とはいえ、内心は勝つ気マンマンの七嶋。
勝利を期して眠りにつきます。
兼六学館戦、いよいよプレーボール。以下次号。

＊

次の試合、遠藤が甲子園に来るとどうなるのか？
ベンチ入りもできないから試合にあまり関係はなさそうだが、一体何が起こるんでしょう。
荒川と女の対決がいよいよ始まるのでしょうか。
そこから一千万円が荒川に感づかれそうなんだよな……。

＊