岡山県共生vs倉敷(全国高校野球選手権岡山大会準々決勝)
Author: 惣一郎
☆倉敷マスカット 2008年7月21日
共生 005030001=9
倉敷 00110092×=13
▽三塁打 勝田(5回)
▽二塁打 冨部(3回)母里(3回)杉川(3回)金沢(7回)五十里(7回)三宅(8回)
◇共生
(遊)勝田
(二投二投)洪
(一)小野原
(左)冨部
(右)金
中二 高瀬
打 池上
(捕)三宅
(中右投中)母里
(三)三原
三 山田
(投)仲田
二 上江
右 美甘
◇倉敷
(左投)吉富
(右)井岡
投 宮元
左 宮﨑
(一)五十里
(捕)桝矢
(中)小田
(投右)宮本
(二)河南
打 福田
走 八木
二 中田
(三)金沢
(遊)杉川
岡山で私立の強豪といえば関西と理大付が双璧。
近年はそれに加えて作陽、金光学園、倉敷、共生といった学校が上位に食い込んでいます。
本日はそんな新興勢力同士の対決。
プロ注目の本格左腕の宮本を擁する倉敷と、留学生を主力にチームを強化してきた共生の一戦です。
さて注目の宮本ですが、2回に3四死球で満塁のピンチ。
ここは切り抜けますが3回につかまり一気に炎上します。
打ち込まれるというよりは、四球でランナーを溜めたところを長打を浴びるという、
制球の悪い速球派投手によくあるパターンで一挙5失点。
4回、先頭打者に四球を出したところでついに宮本が降板。
同じ読みで漢字違いの宮元がリリーフしますが、彼も共生打線を止められません。
5回、1死二、三塁で1番・勝田に右中間三塁打、さらに犠牲フライで3失点。
この時点で共生は8-2と6点リード、試合はほぼ決まったかに見えました。
が、今度は共生に立て続けのミスが起きます。
7回裏、倉敷は無死一、三塁のチャンス。マウンドには二番手の洪。
ここで5番・小田はピッチャーゴロ、三塁走者が三本間で挟まれますが、洪が挟殺プレーに失敗し生還。
なおも無死二、三塁で四球、死球で押し出しの1点。
共生は三番手に母里(ぼり?)を送り込みますが、最初のバッター金沢がいきなりサード左を抜ける二塁打。
二人が帰って1点差、しかもまだノーアウト!
こうなるともう止まりません。
続く杉川がセンター前に運んで同点。
その後1死一、三塁で2番・宮﨑がスクイズ、これを母里が悪送球し、ついに勝ち越し。
結局打者14人となるビッグイニングで、試合を決定づけます。
投げては5回途中からロングリリーフの吉富が最後まで抑えてゲームセット。
なんとも荒っぽくはありますが、高校野球らしく戦った倉敷がベスト4に進みました。