日大三vs早稲田実(全国高校野球選手権西東京大会決勝)
Author: 惣一郎
☆神宮 2011年7月30日
早 000000100=1
日 00001100×=2
▽本塁打 菅沼(6回)
▽二塁打 金子(5回)、渡辺(7回)
▽盗塁 安田(1回)谷口(5回)
◇早稲田実
(二)重信
(遊)真鍋
(中)安田
(右)八木
(一)萩生田(はぎうだ)
(投)内田
(左)佐藤
打 熊田
(捕)永岡
捕 渡辺
(三)江間
◇日大三
(遊)清水
(一)金子
(中)畦上
(三)横尾
(右)高山
(二)菅沼
(捕)鈴木
(投)吉永
(左)谷口
西東京の決勝を観戦してきました。
やはり、「あと1つで甲子園」というのは客席もピリリとした空気が張りつめていていいものです。
両校の応援も高校生離れのうまさでした。
試合は、お互い序盤から走者を出しながらも、タイムリーの出ない展開。
立ち上がりを乗り切ったエース二人は140キロ台も記録し始め、
これは終盤勝負か、と思った5回裏に均衡が崩れます。
日大三は1死から9番の谷口が頭部への死球で出塁。
1番清水はレフトフライに倒れます。
2番金子の初球で谷口が二盗に成功。そして2球目、金子が左中間への二塁打で先制します。
これで日大三のエース吉永のピッチングが一気にトップギア。
走り始めた速球で追い込み、110キロ台の変化球(スライダー?)で空振りを奪うパターンで早実を抑えます。
6回表には、レフトへテキサス性の打球を打たれますが、レフト谷口がスライディングで好捕。
谷口、この試合のラッキーボーイに。
日大三は6回裏にも菅沼のソロホームランで1点追加。
早実のエース内田、吉永と遜色ないピッチングでしたが、この1点は痛かった。
7回表、早実の反撃。
先頭の途中交代のキャッチャー渡辺が二塁打、送って1死三塁。
1番重信の打席でパスボール、これで走者が返ります。
が、吉永はそこから崩れませんでした。
むしろそこからさらに凄みを増し、以降パーフェクトに抑えて逃げ切り。
日大三、春夏連続の甲子園出場を決めました。
試合後のインタビューにて、日大三の小倉監督が「5年前の決勝で、斎藤祐樹くんにいいピッチングをされて負けたので、今日は勝とうと思った」とのコメント。
笑顔が印象的な監督さんですが、内に秘めた執念を見ました。