智弁和歌山vs徳島商(選抜高校野球大会準々決勝)
Author: 惣一郎
☆甲子園 2003年3月31日
智 000000000=0
徳 00204205×=13
▽三塁打 平岡(6回)末沢(8回)
▽二塁打 平岡(3回)貝塚(5回)阿部2(5,8回)
◇智弁和歌山
(捕)上野
(遊)堂浦
一 加藤
(左)嶋田
左 金谷
(一二)本田
(右)山崎
(中)山本
(三)森川
(二)森本
打二遊 前田
(投)坪内
投 滝谷
◇徳島商
(二)末沢
(左)大田
(三)土井
(一)東
(投)平岡
(捕)鶴羽
(中)貝塚
(遊)阿部
(右)竹田
13-0というスコアをきけば、「ああ、智弁がボロ勝ちしたんだな」と誰もが思うところ。
しかし勝ったのは徳島商でした。
不動のエース平岡は制球力の良さで強打の智弁を抑え込んでいきます。
1回、4回と走者を三塁におくが、そこから適時打を許しません。
徳商打線は3回、平岡自身の右越え二塁打で先制。
さらに暴投で1点を加えます。
初先発となる2年生右腕・坪内を攻めて右越え二塁打と暴投で2点を先取する。
智弁は序盤から持ち味を発揮できません。
また、攻撃が空回りするためか、守備でもらしくないミスが出ます。
象徴的だったのが5回。
送りバントの処理で一塁手と二塁手がどちらもファーストのカバーに入らず、内野安打。
ピッチャーフライを4人(ピッチャー、ファースト、セカンド、ショート)がお見合いしてなんとタイムリー二塁打。
平岡の好投は続き、智弁はそれ以降も反撃ができません。
打線は3併殺、長打は1本もなし。
初先発の坪内も、リリーフした滝谷も、ゲームを作れず打ち込まれます。
結局、甲子園52試合目にして初の完封負け、しかも13失点の大敗となりました。
徳島商は先発全員安打というおまけつきの大勝。
平岡は打者としても4打数3安打3打点と活躍し、38年ぶりの4強進出に華をそえました。