広陵vs横浜(選抜高校野球大会決勝)
Author: 惣一郎
☆甲子園 2003年4月3日
広 202204023=15
横 100100001=3
▽本塁打 藤田2ラン(1回、涌井)
▽三塁打 片山(1回)上本(4回)黒木(4回)白浜(6,8回)辻(9回)
▽二塁打 上本(3回)片山2(6,8回)藤田(6回)辻(6回)西村(9回)太田(9回)
◇広陵
(二)上本
(左)片山
走 松栄
一 河野
(三)藤田
(捕)白浜
(一左)安井
(右)山口
右 伊藤
(中)原
(投)西村
(遊)辻
◇横浜
(二)玉城
(中)松原
打 太田
走 松田
(三)西江
(一)黒木
(遊)吉田真
(左)石川
左 野中
打 久米
(捕)村田
(投)涌井
投 成瀬
(右)吉田斉
※テレビ観戦です
横浜の先発は、10番をつけた2年生右腕・涌井。
これまでの試合では全てリリーフでの器用、今日が甲子園で初めての先発登板です。
おそらく爪を割ったエース・成瀬の調子を考えての起用でしたが、
決勝の雰囲気からか腕が思い切り振れず伸びのある球がきません。
1回に広陵の藤田に先制2ランを浴びると、3回にも上位の連打で2失点。
4回にも二死から3連打で2点を奪われ、ついに成瀬のリリーフを仰ぐことに。
広陵の攻めには容赦がありません。
決して大振りせずコンパクトに叩く打撃で、野手の間を抜く打球を次々と放ちます。
抜群の制球力を欠いた成瀬ではこの打線の勢いを止められず、点差は開くばかり。
大味になった試合を、広陵のエース・西村が引き締めます。
三振を意識せず、速球、スライダー、カーブを低めに集める投球で相手打線を料理。
派手さはないですが、優勝投手にふさわしいピッチング。
1回戦以外完投しているのにスタミナも充分です。
横浜打線はあまりにも無力だった。
これまで打力不足を小技や機動力で補ってきましたが、今日は4併殺といいところなし。
中心打者の荒波を怪我で欠き、3点取るのがやっと。
9回裏、無死満塁の好機も、併殺の間に1人かえしただけでした。
投手力と攻撃力ががっちりとかみあった広陵が3度目の優勝です。
選手の皆さん、おめでとう。