横浜商大高vs明徳義塾(全国高校野球選手権大会1回戦)
Author: 惣一郎
☆甲子園 2003年8月10日
横浜商大 000000100=1
明徳義塾 00000031×=4
▽本塁打 田辺(8回、給前)
▽三塁打 菊地(7回)田辺(7回)
▽二塁打 伊東(4回)菊地(5回)
◇横浜商大高
(二)上米良
(三)楠
(一)伊東
(投)給前
(中)河西
(右左)菊地
(遊)武田
(捕)宮本
(左)秋山
打 石井
右 西戸
◇明徳義塾
(中)沖田
(二)松原
(遊)梅田
(一)山口
(右)伊藤
(三)久保田
(捕)田辺
(投)湯浅
打 大原
投 鶴川
(左)野村
横浜商大のエース・給前(きゅうぜん)は、今では希少な「4番でエース」。
速球とスライダーを武器にした度胸満点の投球と、打棒でチームを神奈川大会優勝へと導きました。
甲子園の初戦、対するは昨夏の覇者・明徳義塾。
多少パワーダウンしたもののムラのない打線は健在です。
給前は荒れ気味の球が奏功し、6回一死までノーヒットと素晴らしい投球を披露。
明徳義塾もエース・湯浅が好投。
右横手からのキレのある速球と多彩な変化球が持ち味。
春は2年の鶴川にエースナンバーを奪われましたが、夏は取り返してきました。
横浜商大は早いカウントから積極的に打って2回から6回まで毎回走者を出しますが、
バントやスクイズ失敗で得点に結びつきません。
すでに甲子園は日が暮れて、7回からナイトゲームに突入。
その7回表、横浜商大が無死三塁のチャンスを作ると、七番・武田が犠牲フライを放って均衡を崩します。
しかし直後の7回裏、明徳も先頭の七番・田辺が中越え三塁打を放つと、続く代打・大原の左前安打であっさり同点。
さらに3本のヒットを集めて逆転に成功。
8回には田辺にソロ本塁打が飛び出し駄目押し。
このリードを8回からリリーフした鶴川が守って逃げ切りました。
序盤から頻繁に出塁して得点チャンスを作った横浜商大だったが、3度のバント失敗などが響いて結局1点止まり。
逆に明徳は常にバントを成功させ、給前に粘って球数を投げさせるなど組織野球のうまさで勝りました。