関西vs岡山城東(全国高校野球選手権岡山大会決勝)
Author: 惣一郎
☆倉敷マスカット 2006年7月29日
城東 000000001=1
関西 00000020×=2
▽本塁打 奥橋(9回、中村)
▽三塁打 小原(7回)
▽二塁打 中村(3回)安井(4回)
◇岡山城東
(三)尾崎
(遊)蔵冨
(中)石原
(投)奥橋
(一)石田
(右)妹尾
(左)多田
打 柳原
(捕)山田
(二)吉川
打 山口
二 三宅
◇関西
(右)熊代
(左)徳岡
(中)上田
(遊)安井
(一)下田
(二)山本
(三)川辺
(投)中村
(捕)小原
※3回から観戦
はっきり言って、今年の城東には期待していなかった。
前年夏は1回戦でコールド負け。
そして、秋に名将山崎監督が選手への暴行を理由に辞任。
いい材料はなかった。
それがなぜか決勝まで勝ち進むから勝負はわからない。
野球部でも何でもないただのOBだけど、見ておかねばという気になった。
大阪に住んでいたので、朝から新幹線で一路岡山へ。
スタンドに見知った顔を見つけた
国語教師で野球部部長を長年やっているS先生。
がっしりした体から汗をしたたらせ、グラウンドまで届こうかという大声を出している。
S先生にどうしても聞きたいことがあった。
おそらくは、うんざりしているであろう質問。
それでも訊きたかったことがある。
「今の野球部は誰が指導してるんですか?」
「今はな……、みんなで指導してる」
誤魔化されたと思った。
でも、それも一面の真実なのかも。
山崎前監督のような、カリスマが前面に立つばかりが野球でもない。
昨日の戦いぶりは新時代を予感させるに充分なものがあった。
エース奥橋のホームラン。
関西打線をたった2点に抑えきった守備力。
来年、再来年の戦いが楽しみになる試合だった。
選手の皆さん、ありがとう。お疲れ様。
そして関西の選手たちは憎らしいほど強かった。
点の取り合いのような荒っぽい野球のイメージがあるかもしれないが、
こんな守りぬくゲームもできる。
特に、2年ながら盤石のピッチングで勝ちを呼び込んだ中村投手が素晴らしい。
甲子園でも期待しています。