青空エール46話感想(別冊マーガレット2013年1月号)
別冊マーガレット2013年1月号掲載の、青空エール46回の感想です。
リアルは12月だっていうのに、夏真っ盛りのお話。




これまでのお話はカテゴリからどうぞ。
俺物語も連載再開しました。

今回は野球部の応援シーンからスタート。
夏の高校野球南北海道大会札幌地区Dブロック決勝。
相手は西上工業。

「地区予選銀賞だったよね」とは水島のセリフだが、
これはもちろん吹奏楽コンクールの成績のこと。
私も野球部の応援の時は、相手の吹奏楽部の実績を気にした記憶があります。

「木管とか炎天下で吹いていーんスか?」と瀬名。
「タオルかけて吹いてるよー」とつばさ。
おなじみの防御方法ですね。
繊細な音が持ち味の木管、正直言いまして野外の応援では存在感がないのですが、
木管が全員休憩というわけにもいきません。

「正直練習してたいっていうか」とマイペースの瀬名君ですが、
つばさの睨み<●><●>と
「応援に来たくらいで吹けなくなる程度の人ならいらない」という
水島のごもっともな意見で納得しました。

瀬名、目が☆になってるよ。水島に怒られただけでもうれしいのな。

今大会、ベンチ入りできなかった山田はスタンド最前列に陣取り、ひたすら応援。
隣にいる人が険悪だった3年のキャッチャーに見えるが、別人でしょうか。

「小野さん去年みたいな事やめてね」
釘を刺す水島。
「なんかしたんスか?」と興味津々な瀬名君。
だから、なぜ目を輝かせるんだ。

すかさず3年から嫌味ったらしい解説がありました。
清々しいくらい変わってませんね、香織先輩その他。

ところで吹奏楽部は専用のシャツを着ているのですが、
背中には「心のブラボー」……ちょっとダサい。
瀬名なら確実に「意味わかんないっスね」と言いそうに思うが、誰が決めたのやら。

試合は終始白翔ペース。
12対0、5回コールドで勝利しました。

翌日、教室にて拍手される山田。
次の試合は7月20日。

山田とつばさは、A新聞の写真に出ていたらしい。
朝日新聞でしょうねえ。地方版なら、予選でも大きい写真が出ることがある。
たいていはグラウンドの写真なんだけど、たまには応援席も写すかも。

練習でも好調な山田。完全にクロスプレーの恐怖感を克服したのか、スローイングも問題なし。
しかし、山田が試合に出るには、メンバーチェンジのある甲子園までチームが勝ち進まないといけない。

まるちゃんは
「それって 超 可能性低いよね? 白翔って甲子園行ってたのって10年以上前だよね 厳しくない?」
冷めてるようにも思いますが、野球部に思い入れのない生徒の普通の反応でしょう。

つばさは悩みます。
「『もういいよ』って言ってあげればよかったのかな」
「ほんのちょっとしかない可能性を信じて『まだがんばれ』ってひどいかなあ」
ひどくはないでしょう。
山田も、厳しいメンバー入りを目指すつばさに対して「もっとがんばれ」と言ったわけだし。

「私が あきらめたくなかったと思うんだ ……ねえ まるちゃん」
振り向けば水島がいる。
いつの間にかまるちゃんは消えている。

「高橋さんならさっき佐藤先輩(Tbパート先輩)見つけて逃げたけど」
一人で逃げたって、ひどい。
水島も声かけろよ。

いや、それよりも、重要なのはマルコの苗字は高橋だってことです。
2巻からレギュラーのマルコ、登場から約3年でようやく苗字判明!
しかし小さい吹き出しだから見逃すところだったぞ。

するとフルネームは高橋まる子……はないだろうな。
ちびまる子ちゃんの本名がさくらももこなのと同じで、マルコは本名からは連想できないあだ名と見た。

「よく知らないけどオレなら大介って人に『じゃあやめれば』って言うね」
「でも その人きっとやめないでしょ」
水島、よくわかってる。あまり会話もないのに。

野球部、次の対戦相手は「青雲第一」。モデルは札幌第一?
一昨年、去年と2年連続甲子園出場の優勝候補。
札幌第一はというと、2012年夏の出場で通算3度目の甲子園と、決してめちゃめちゃ実績があるわけでもない。

南北海道と言ったら北海か駒大苫小牧ですが、登場するかどうか。

しかしナイスガイ山田は全くあきらめず、「応援よろしく」とつばさに頼むのでした。
そんな山田をつばさも信じるらしい。
やっぱカップルにしか見えないよこの人たち。

山田を応援し、部活に励むつばさを見て、何やら考え込む脇田さん。
夏になってから、ずっと日向小次郎ばりに腕まくりしている。
心なしか美人度がいつもよりアップしている。

放課後、教室に残っていた脇田と城戸が鉢合わせ。
脇田は英検2級の受験について先生に聞いていたらしい。
高校生なら珍しくないとはいえ、すごいね。

脇田、城戸に向かって「私は あんたらがうらやましい」
「私が信じれなかったものを ずっと信じてるからさー…」
「意外に性格悪くて 正直自分でひくわ」
誰でもそんなもんかと思いますが、高校生だとこういう自己嫌悪もあるかもな。

城戸、めちゃ力んで「脇田はいいやつだよ」
「性格悪いとか言うなよ」
「オレの好きなやつがオレの好きなやつの悪口言うな!!」

城戸、熱いぜ! でも回りくどいぜ!
いやでも男として君の気持ちは実にわかるよ城戸君。
いきなり「好き」なんて言えないよな~。
あれこれ考えすぎてしょっぱい変化球投げちゃうよな~。

当然「は?」となる脇田。
城戸はしかたなく直球勝負で告白。
「オレは脇田が好きなんだよ」

「あの……返事は……」
「いや……ごめん 考えたことなかったわ 友達としてしか見れない ごめんね」
ですよね~。
ページをめくる前からこうなると思った。ムード全然ねえし。
でも城戸は頑張った方だと思うぞ。

しょんぼりして立ち去る城戸ですが、脇田から「明日の試合がんばってね」と声をかけられます。
良かったね、後味いい終わり方で。

グラウンドに戻った城戸、山田に顛末を伝えると「明日オレ 試合出れたらがんばるわ」
「脇田のおかげでどんだけがんばれたか見せてえ」と誓うのでした。

山田は山田で、新聞の切り抜きに小さく写っていたつばさを見て何か考えている。
これを恋人同士と言わず何と言うのか。

試合当日。
青雲第一、吹奏楽部はありませんがマーチングで応援はばっちり。

初回、いきなり青雲第一が5点を先制。
守備の不安定な高校野球なら、充分追いつける点数なのですが。

「のまれる」と感じたつばさですが、
「次 4番からだよね? 必殺だよね? 水島くんのソロから入るよね?」
「すごいの吹いて おねがいします」

言わずと知れた必殺仕事人。応援はトランペットのソロからスタートします。

そういえば、兵庫にあります神戸国際大学附属高校のペットがうまかった。
数年前の話で、今はどうだかわかりませんが。
秋の大会でも演奏してたので、正規の吹奏楽部員じゃなくヒマ熱心なOBだったのかもしれません。

水島、「言われなくてもすごいの吹くよ」
けっこう熱い性格である。
青空にぬけるようなペットの音が響きます。あくまで空想だけど。

野球部は反撃開始。
途中からは城戸がリリーフして抑えます。
そして1点差にまで詰め寄る。

でも、野球シーンのコマがどれも小さくて、展開がよくわからんのが悲しいところ。
少女漫画だしなあ。
でも1コマくらい城戸のピッチングフォームを大きく描いてもいいと思うのだが。
前作でソフトボールのピッチング描いたんだから……。

結局、試合は6対7で敗退。
3年生の夏が終わりました。

球場から引き上げる途中、涙がこみ上げるつばさ。
「時間が戻って」
「この試合が1回からに戻って
あの5点がなければ
あのプレイがなかったら
大介くんが出れてたら」

「違う」

「負けた」

「終わったんだ」

容赦ない現実をつきつけて、野球部の夏が終わりました。以下次号。

<感想>
甲子園は、少年たちを引き止めはしない。

そんなフレーズを、昔高校野球のノンフィクションで読みました。
予選も同じことで、終わりはあっけなくやってきます。

思い出すのは母校の野球部。
自分が高校2年の夏は甲子園出場、予選からずいぶん長く応援させてもらいました。
でも3年夏は予選決勝で敗退。
当たり前のように今年も甲子園に行くと思ってたので、目の前で負けたのが不思議な感じでした。

終わりは吹奏楽部にもやってきます。
いよいよ次回からはコンクール突入ですね。


<今月の河原先生>
「どうぶつの森」を始めてしまいました!

<俺物語第7話1行感想>
「こんなデカイ袋どこから出した」漫画でそれを聞いてはいけない。

| 漫画・本::河原和音「青空エール」 | 22:16 | comments (0) | trackback (0) |
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