Kiss(キス)2023年2月号感想
表紙&巻頭カラーは「いじわるお兄ちゃん」。


Kiss(キス)2023年2月号


おかもととかさ先生の新連載、
またまたえっちい作品です。

ドラマ「ながたんと青と」、
WOWOWにて2023/3/24 23:00から放送開始。



予告編動画を見た限り、いい感じです。
派手さが抑えめでお料理のシーンもありそうだし。

主演が作間さんで
正直「どのドラマにも出てくるなあの事務所は……」とも思いますが、
これで原作漫画が売れるんならみんなハッピー、
1読者ごときがどうこう言うことではない。

これまでの感想は
漫画・本 Kiss(キス)

◎作品感想
◆いじわるお兄ちゃん/おかもととかさ
ヒロインは25歳、人恋しいお年頃。
意識してるお隣の男性と、
いきなり宅飲みして男女の関係になったと思ったら、
実は親同士が再婚、つまり義理のきょうだいになる男だった。

1話でセックスに持ち込むテンポの良さ。
「わたしのお嫁くん」なんか、
既刊7巻でまだいたしてないのに。

このスピード感、Kissでも中々ありません。

「私感じてますよー!」ってモノローグが面白い。
女性のあの時の声はやっぱり演技なんですかね?
(誰に訊いてるんだ?)

◆やんごとなき一族/こやまゆかり
自ら社長業をする佐都。
1人の体であれもこれもできず、案の定中途半端に。
次回でぶっ倒れそう。

◆七つ屋 志のぶの宝石匣/二ノ宮知子
「家族でも分かり合えない事があるから見捨てていい」
悲しいけどそういう事もある。

◆働くふたりのごほうび飯/星名里帆
焼肉屋に行こうの回。
疲れた時はやはり焼肉。

◆僕らが恋をしたのは/オノ・ナツメ
教授の大学時代のほろ苦い思い出。
脚本のアイデアを親友に盗まれた、と。
察するに4-50年前の話で、今でも引きずってるのかは疑問。

◆兄弟犬/ともえ
ドッグランで最終回。
いつまでも読んでたい作品でしたが、お疲れ様でした。

そういえば、ダックス兄弟とお父さん・お母さんの名前って出てきませんでしたね。

◆けむたい姉とずるい妹/ばったん
らん、離婚を決断。
律はどうするんだろう。
吹っ切れてなさそうな気もするが。

◆ながたんと青と-いちかの料理帖-/磯谷友紀
前半は周(あまね)のお兄さんの話。
妻・鈴音のことは彼なりに好きらしいが、
両親には逆らえないタイプとみた。

いち日のお母さん、
出番はときどきだけど、
言う時はキッチリ言いますね。

後半は、周の大胆発言。
「(ふとん)二組敷いてもどうせ使わないかと」
いや、どっちかの寝相が悪くて使う可能性はある……。

いち日の語った「戦時中の白い大文字」は
下記のサイトが解説しています。
白い大文字|【京都市公式】京都観光Navi

◆わたしのお嫁くん/柴なつみ
くっつきすぎる山本に対し、1人の時間も欲しい速見。
そりゃベッタリだと息が詰まる。

柴先生の漫画は架空の商品名が面白くて、
今回だとカップラーメンが「フルボッコポッコンミンチ」。
「ブルダックポックンミョン」のもじりかな。

◆涙雨とセレナーデ/河内遙
貞光と章尚妻(孝章の継母)の視点の話がある、珍しい回。

ナンバー9に来ていた貞光、
隣の部屋の黒メガネ(市川)と佐伯の会話を盗み聞きしつつ、
遊女のお胸を揉みつつという、
器用なことをやってのける。
いやーエロかったです。
本筋はそこじゃないけど。

ラスト、武虎生きとったんかワレ!
とびっくりしたいところだけど、
絶対生きてると思ってましたよ。

雛子が崖で身投げしたように見せかけた、
ということは世間的に雛子は死んだことになる、のか?
それが物語にどのような影響を与えるか、
再来月を楽しみにしたい。

章尚の妻の目的がはっきりした回。
孝章と章尚を破滅させることしか頭にないらしい。
それだけ死んだ実の息子(久尚)の存在が大きかったと。

あとの疑問は、なんで佐伯が彼女に従っているかですね。
彼にもウラがありそうな気もする。

今回、菊之進の出番ナシ。
ここのところ毎回出番あったから、いないと物足りない。

以下は余談。

涙雨自体の感想ではないけど、
「Nectarine No.9 Japan」で画像検索すると、
海外の画像サイトで明治時代の写真を彩色したものが見つかります。

うち1つがこれ。
遊郭「神風楼」の外観と遊女たち。
No. 9, Brothel, Yokohama, Japan Stock Photo - Alamy

今回の3ページ1コマ目は、こういう写真を参考に描かれたのかも。

この写真も面白い。2階に鈴なりの遊女たち。
The Nectarine brothel in Yokohama was a famous house of prostitution also known as No.9 or Jimpuro. Until the Great Kanto Earthquake of 1923, Jimpuro was one of the top brothels of the city. It was originally opened in 1872 in Yoko

"The Nectarine brothel in Yokohama was a famous house of prostitution also known as No.9 or Jimpuro.
Until the Great Kanto Earthquake of 1923, Jimpuro was one of the top brothels of the city.
It was originally opened in 1872 in Yokohama’s Takashima-cho.
In 1882, Jimpuro moved to the less visible area of Eiraku-cho.
A branch specifically for foreigners was opened at the red-light district of Kanagawa’s Nanaken-machi.
The brothel was called No. 9, because this was Jimpuro’s original address in Takashima-cho."

「ネクタリン、横浜で有名な遊郭でナンバー9もしくは神風楼として知られる。
1923年の関東大震災まで、神風楼は町でトップの売春宿だった。
1872年に横浜の高島町で開業したのが始まりで、1882年により人目のつきにくい永楽町に移転。
外国人向けの支店が神奈川の七軒町の赤線地帯(公認で売春が行われていた地域)に開業した。
この遊郭がナンバー9と呼ばれたのは、神風楼の本籍地が高島町だったからだ。」

最後の一文は意味不明。
ナンバー9の由来の説明になってないような。

ちと脱線しましたが、
当時の写真を見るのは楽しいです。

◆クロエマ Chloe et Emma/海野つなみ
ゲストキャラの四角関係が複雑で飲み込めないけど、
メガネの元カレがダメなのはわかった。
容姿をイジったらダメ、ゼッタイ。

◆きょうもあしたも蕨井先生/五鹿マルメ
未確認生物探索部のミッション:ワラビー先生の本性をつきとめろ。
いや、ワラビーでしょ。

◆ポンコツ警察官は私に夢中/上野はる菜
椛さんに未練たらたらのメガネ。
これは一波乱ありそう。

ストロープワッフル……φ(..)メモメモ

◆ミドリくんには触れない/トヨタトヨ
病院でエッチ寸前まで盛り上がる2人。
個室だからオッケー、では、ないよね。

◆クジャクのダンス、誰が見た?/浅見理都
犯罪被害者の家族、特に子どもは悲惨だな、
というのがわかる回。

◆おとなになっても/志村貴子
綾乃の教え子は中学生になり、
これまでとは関係も変わる。

◆私の愛した母の恋人/須野ゆき子
千草は、仕事を休んで帰省してるのだろうか。
忌引で休むには長すぎる気もするけど。

◆古オタクの恋わずらい/ニコ・ニコルソン
恵、娘とフジロックフェスへ。
フェスでアニメの主題歌が歌われる時代。
もうオタクであることを卑下する必要もない。
自分を苦しめる必要もない。

眼鏡のミコさんは、累計9000万部の作品を描くバケモノ漫画家になっていた。
すごいね。
残り2話、どう締めくくるか楽しみです。

ミコさんのペンネーム「徳森ポスティオン」の「ポスティオン」って何?
とググったらギリシャ語で「男性シンボル」のことらしい。
つまり特盛チンコ。

また一つ、ネットのせいで知らんでいい知識が増えた。

◆余命一年、男をかう/志真てら子・吉川トリコ
課長、ちょっといいところ見せたと思ったけど、
やっぱり課長だよ。

◆おいおいピータン!!/伊藤理佐
ベランダから、2階の住人が色々落としてくる話。

ドライエリア=地下室を持つ建築物の外壁を囲むように掘り下げられた空間のことで、「空掘り(からぼり)」ともいう


◎次号
ドラマビジュアル表紙&巻頭カラー
「ハマる男に蹴りたい女」
主要キャストのピンナップ&インタビュー掲載

カラー
「おとなになっても」
「働くふたりのごほうび飯」
| 漫画・本::Kiss(キス) | 18:08 | comments (2) | trackback (0) |
コメント
Cameronさん、いつもありがとうございます(*^^*)
最後の一文はそういう事なんですね。合点がいきました。
当時の地図となると、横浜市の図書館や大学にしかないかもしれませんね……
| 惣一郎 | EMAIL | URL | 22/12/31 10:53 | kO9PCSQ. |
今回の感想も楽しませていただきました! 遊郭についての興味深い記事もありがとうございます。最後の一文ですが、「高島町にあった神風楼の当時の住所が9番だったところから付けられた」という意味ですね。ただ、調べてみたけれど、明治時代、高島町9丁目とか9番地とかそういった記述は見つけられませんでした(-_-;)当時の地図が欲しい。。。
| Cameron | EMAIL | URL | 22/12/30 23:27 | 8Hg0VDxc |
コメントする
コメント受付を停止します。海外からスパム投稿が多いため。
この記事のトラックバックURL
http://kodawari.sakura.ne.jp/blogn/tb.php/3367
トラックバック


  
CALENDAR
S M T W T F S
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31       
<<   03 - 2024   >>
LOGIN
現在のモード: ゲストモード
USER ID:
PASS:
CATEGORIES
ARCHIVES
COMMENTS
TRACBACK
PROFILE
OTHERS
POWERED BY
POWERED BY
ぶろぐん