堂場瞬一さんの最新野球小説「ラストダンス」。プロ野球を舞台にしていますが、人物やチームは架空のものです。
フィクションというのは大概そうですが、何らかの元ネタがあるもの。今回はひとつそれを探ってみましょう。
以降はネタバレしますので、読んでない人はご注意下さい。
☆主人公のチーム「スターズ」
名前は明らかに横浜ベイスターズ。表紙のユニフォームも白地に青のタテジマ。
ファームも確か神奈川にあるという描写だった。
☆エースピッチャー真田
体格に劣り、球威ではなく制球力を何よりも武器とする。
モデルは先頃引退した小宮山か、それとも桑田?
☆キャッチャー樋口
「一軍と二軍を行ったり来たり」という選手はどのチームでもいるので、
彼に関しては特定のモデルはいない気がする。
☆シーズン途中で引退表明、話題を作る
近年最も有名なのは新庄。
☆ラストゲームで完全試合
今さら言うまでもありませんね?
2007年の日本シリーズです。
と、並べてみると元ネタが結構あるとわかります。
つまり、現実のプロ野球には、小説のネタになるほど面白い要素が沢山あるということです。
NHKドラマ「坂の上の雲」、毎週楽しく見ています。と言ってもまだ2回ですが。
何がいいかって色々あるのですが、明治という時代を再現しよう! というスタッフの意気込みが感じられるのがいいです。
近頃は戦国時代なのに現代ホームドラマチックな作品もあったり、それはそれでいいのでしょうが、私には合わない。
やっぱり人物の台詞から格好からふるまいまで、その時代に近づけて欲しい。そうして初めて面白くなると思います。
さて、第2回には野球のシーンもありました。
香川さん演じる正岡子規は、大の野球好き。
一体どんなシーンになるか楽しみにしていましたが、さすがNHK、きっちり時代考証してました。
まず本木さん演じる秋山真之は下手投げでした。当時の野球はソフトのようにみんな下手投げだったのです。
次に、打席に入った子規は「ハイボール」と要求してました。これも昔のルール通りで、打者はボールの高さを投手に注文できたのです。
昔は随分打者有利だったんですね。
たぶん1分にもならない野球のシーン。そこもきっちりする当たり、NHKは違いますね。
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