2015,02,28, Saturday
武富健治さんの漫画「惨殺半島赤目村」の2巻を読みました。
月刊コミックアース☆スターにて連載されていた作品。2巻にして怒涛の完結編。
惨殺半島赤目村 2 (アース・スターコミックス)/Amazon
以下は、その感想です。
実は2014年5月には発売されていたのですが、当時は全く気付かず。
今頃になって……とも思うけど、とりあえず書きます。
1巻の感想はこちら。
◎1巻のあらすじ
瀬戸内海に面する陸の孤島・赤目村。
移動手段が船のみの村では、「赤目大明神」への根強い信仰がいまだ残っていた。
都会から赴任した青年医師・三沢勇人(みさわはやと)は、
村民から歓迎されつつも、よそ者を簡単には受け入れない空気も感じていた。
崖から転落した少女を適切に処置した三沢だが、
村民は転落をあっさり「事故」で片付けようとする。
三沢は生まれ持った特殊能力で、「事件」の可能性を探ろうとするが……。
◎2巻の感想
完結編となる2巻ですが、1巻の時のように詳しく内容を書くのは避けます。
読んだ時の驚きがなくなるので。
それだけ、インパクトが強いということです。
タイトルに「惨殺半島」とありながら1巻では殺人が全然なかったですが、
2巻ではドミノ倒しのように死んでいきます。
しかも、大人子ども関係なく、かなりむごい死に方で。
1巻でぞろぞろ出てきた登場人物が、掃除するような感覚で消えていきます。
あんまりにもハイスピードで死を見せられるので、
ぶっ飛びぶりにかえって乾いた笑いが出てきます。
この辺は武富さんの真骨頂。
劣情、内臓、死、汚物、そういった目を背ける場面をこれでもかと入れてきます。
また、恐怖や憎悪に満ちたキャラクターの表情も真に迫ってます。
テキストが多いのもいつも通り。
赤目村は「赤目大明神」信仰の根付く村なのですが、
神話の詳細や祭祀の様子を丹念に描写。
惨殺のオンパレードに加えて文字まで読まされると、
もうクラクラしてきます。
一気読みすると危険ですよ。いい意味で。
1巻は4話に対し、2巻は7話。
しかし、武富先生は「1巻と同じ4話で収めたかった(裏見返しより)」そうですが、
どう考えても無理でしょ。
できれば、もうちょっと話数をかけた上で、
キャラクターが退場していく方が良かったかも。
あまり印象に残らない内に、死んでいく人が多いので。
巻末に武富先生、中島直俊さん(原作協力)、大藤太郎さん(担当編集)の座談会もあります。
主人公・三沢にはサイコメトリーの能力があるのですが、武富先生は「しょぼくしょぼく」しようとしたそうで。
どうりで、決定的な活躍をしないと思いました。
普通なら難事件を超能力でズバッと解決とするところ、あえて大して役に立たなくする。
これも先生ならではか。
長々と書きましたが、インパクトは抜群の作品。
武富先生には、今後も先生しか走れない路線を突っ走っていただきたい。
あと、岡山県人としては、是非とも「津山三十人殺し」を題材に1発書いて欲しいです。
◎おまけ 登場人物リスト
下記のほとんどの人物が死にます。まるで封神演義。
三沢勇人……赤目村に赴任してきた青年医師
笹間秋奈……村で唯一の飲食店を営む。未亡人
六車宗一……赤目村の村長
六車和也……宗一のおい
六車美佐子……和也の妻
六車八蔵……漁師。六車の分家筋出身
六車吉宗……宗一の弟。県警警部補
六車正代……宗一の妻
逢坂義次……「青年団」の団長
逢坂文江……義次の年の離れた妹。中学生
逢坂志保……義次の妻
丹沢……赤目村の分校の教師
花田スミレ……「乙女組」の一人
ユカ……「乙女組」の一人
ハル……「乙女組」の一人
アカネ……「乙女組」の一人
マキ……「乙女組」の一人
キミ……「乙女組」の一人
ユカ……「乙女組」の一人
ノリコ……「乙女組」の一人
レナ……「乙女組」の一人
千葉……「青年団」の一人
出羽……「青年団」の一人
五里……「青年団」の一人
多良目……「青年団」の一人
閼伽目祥子……赤目神社の秘法を授かっている少女
閼伽目ツタ……祥子の祖母。通称「おばば」
閼伽目一郎……祥子の父、ツタの息子。10年前の土石流で死亡
閼伽目次郎……秋奈の夫、ツタの息子。10年前の土石流で「事故死」
※二巻ではときどき「二郎」と書かれる箇所もある
高橋耕太……村八分の扱いを受けている少年。中学生
高橋瞳……耕太の妹
高橋早苗……耕太、瞳の母
鈴木章(ショウ)……三沢の腹心の友。「鈴木先生」の鈴木と同一人物かどうかは、「ご想像にお任せします」との事
月刊コミックアース☆スターにて連載されていた作品。2巻にして怒涛の完結編。
惨殺半島赤目村 2 (アース・スターコミックス)/Amazon
以下は、その感想です。
実は2014年5月には発売されていたのですが、当時は全く気付かず。
今頃になって……とも思うけど、とりあえず書きます。
1巻の感想はこちら。
◎1巻のあらすじ
瀬戸内海に面する陸の孤島・赤目村。
移動手段が船のみの村では、「赤目大明神」への根強い信仰がいまだ残っていた。
都会から赴任した青年医師・三沢勇人(みさわはやと)は、
村民から歓迎されつつも、よそ者を簡単には受け入れない空気も感じていた。
崖から転落した少女を適切に処置した三沢だが、
村民は転落をあっさり「事故」で片付けようとする。
三沢は生まれ持った特殊能力で、「事件」の可能性を探ろうとするが……。
◎2巻の感想
完結編となる2巻ですが、1巻の時のように詳しく内容を書くのは避けます。
読んだ時の驚きがなくなるので。
それだけ、インパクトが強いということです。
タイトルに「惨殺半島」とありながら1巻では殺人が全然なかったですが、
2巻ではドミノ倒しのように死んでいきます。
しかも、大人子ども関係なく、かなりむごい死に方で。
1巻でぞろぞろ出てきた登場人物が、掃除するような感覚で消えていきます。
あんまりにもハイスピードで死を見せられるので、
ぶっ飛びぶりにかえって乾いた笑いが出てきます。
この辺は武富さんの真骨頂。
劣情、内臓、死、汚物、そういった目を背ける場面をこれでもかと入れてきます。
また、恐怖や憎悪に満ちたキャラクターの表情も真に迫ってます。
テキストが多いのもいつも通り。
赤目村は「赤目大明神」信仰の根付く村なのですが、
神話の詳細や祭祀の様子を丹念に描写。
惨殺のオンパレードに加えて文字まで読まされると、
もうクラクラしてきます。
一気読みすると危険ですよ。いい意味で。
1巻は4話に対し、2巻は7話。
しかし、武富先生は「1巻と同じ4話で収めたかった(裏見返しより)」そうですが、
どう考えても無理でしょ。
できれば、もうちょっと話数をかけた上で、
キャラクターが退場していく方が良かったかも。
あまり印象に残らない内に、死んでいく人が多いので。
巻末に武富先生、中島直俊さん(原作協力)、大藤太郎さん(担当編集)の座談会もあります。
主人公・三沢にはサイコメトリーの能力があるのですが、武富先生は「しょぼくしょぼく」しようとしたそうで。
どうりで、決定的な活躍をしないと思いました。
普通なら難事件を超能力でズバッと解決とするところ、あえて大して役に立たなくする。
これも先生ならではか。
長々と書きましたが、インパクトは抜群の作品。
武富先生には、今後も先生しか走れない路線を突っ走っていただきたい。
あと、岡山県人としては、是非とも「津山三十人殺し」を題材に1発書いて欲しいです。
◎おまけ 登場人物リスト
下記のほとんどの人物が死にます。まるで封神演義。
三沢勇人……赤目村に赴任してきた青年医師
笹間秋奈……村で唯一の飲食店を営む。未亡人
六車宗一……赤目村の村長
六車和也……宗一のおい
六車美佐子……和也の妻
六車八蔵……漁師。六車の分家筋出身
六車吉宗……宗一の弟。県警警部補
六車正代……宗一の妻
逢坂義次……「青年団」の団長
逢坂文江……義次の年の離れた妹。中学生
逢坂志保……義次の妻
丹沢……赤目村の分校の教師
花田スミレ……「乙女組」の一人
ユカ……「乙女組」の一人
ハル……「乙女組」の一人
アカネ……「乙女組」の一人
マキ……「乙女組」の一人
キミ……「乙女組」の一人
ユカ……「乙女組」の一人
ノリコ……「乙女組」の一人
レナ……「乙女組」の一人
千葉……「青年団」の一人
出羽……「青年団」の一人
五里……「青年団」の一人
多良目……「青年団」の一人
閼伽目祥子……赤目神社の秘法を授かっている少女
閼伽目ツタ……祥子の祖母。通称「おばば」
閼伽目一郎……祥子の父、ツタの息子。10年前の土石流で死亡
閼伽目次郎……秋奈の夫、ツタの息子。10年前の土石流で「事故死」
※二巻ではときどき「二郎」と書かれる箇所もある
高橋耕太……村八分の扱いを受けている少年。中学生
高橋瞳……耕太の妹
高橋早苗……耕太、瞳の母
鈴木章(ショウ)……三沢の腹心の友。「鈴木先生」の鈴木と同一人物かどうかは、「ご想像にお任せします」との事
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