2021,07,04, Sunday
観てきました。
大満足です。
グラップラー刃牙に「大の男2人並べて『さァ どっちが強ええんだ?』」
ってセリフがあります。
「ゴジラvsコング」は、
「大怪獣2匹並べて『さァ どっちが強ええんだ?』」
そういう映画です。
人間ドラマをできる限り削り、
大怪獣同士のガチンコバトルを満腹するまで楽しめる。
小難しい理屈はいりません。
ゴジラとキングコングの殴り合いをお楽しみください。
ちなみに小栗旬はチョイ役です。
彼の活躍を期待してる人には、おすすめできません。
というより、すべての人間は脇役であり、
主役はコングとゴジラなのです。
◎概要
『ゴジラ』(2014年)
『キングコング: 髑髏島の巨神』(2017年)
『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』(2019年)
の続編にあたる。
ゴジラがキングギドラを倒し、怪獣王となった世界。
コングは巨大な収容施設に隔離されている。
というのも、コングとゴジラは互いの存在を感知でき、
コングを外に出すとゴジラがやってくるのである。
しかし、こんな前情報なくても楽しめます。
本作のキモは「ゴジラとコングの殴り合い」なので。
「キング・オブ・モンスターズ」から引き続き出演している人物もいますが、
全部忘れててもOK。一切問題ありません。
私がそうだったから。
◎ダラダラ感想(ここからネタバレ)
本作のゴジラは人間の味方ではなく、
完全な破壊者。
自分より強いヤツは気に入らないので倒す。それだけ。
ゴジラはそれでいい。
一方、コングは孤児の少女・ジアと意思疎通ができ、
パワフルであってもどこか人間味と寂しさを感じさせる。
手話で「故郷」と話すシーン、
どんな怪獣映画でも描かなかった画期的なシーンだと思う。
コングとゴジラの対決は2度。
一度目は洋上。
コングが大艦隊に護衛されて南極まで向かうところ、
ゴジラが襲撃する。
ゴジラは常に「背びれ」を見せてから
海上に出現するんだけど、
このへんスタッフ分かってんな、と思う。
一度目のファイトは昼間であり、
非常に見やすい。
そして大艦隊は2大怪獣のファイトに巻き込まれて
無残にぶっ壊される運命でしかない。
ゴジラはそれでいい。
ミサイル2発で死んだ、1998年ハリウッド版ゴジラの事は忘れよう。
なんで南極へ向かってるかというと、
・地球内部の大空洞がコングの故郷
・南極に大空洞への入り口がある
からです。
「地球内部に蓄えられたエネルギーがあればゴジラを倒せるから、
コングに案内させてゲットしようぜ作戦」
なのです。
が、このような「私利私欲のために大自然を利用する奴」は、
作中でオシオキされるのがお約束。
また、「テクノロジーで怪獣を倒せる」と思い上がった連中も、
オシオキされます。
テクノロジー企業のエイペックス・サイバネティクスのCEOと、
そのタカビーな娘さんですね。
この2人、スカッとサワヤカに退場してくれます。
ほんと、ハリウッドのスタッフよく分かってんな、と思う。
日本の怪獣映画を相当研究しましたね。
最終決戦は夜の香港。
ネオンに彩られた極彩色のビル街で、
2大怪獣が激突。
ゴジラがコングを圧倒するも、
そこへ現れるメカゴジラ。
今回のサプライズ枠。
エイペックス・サイバネティクスが作り上げた機械のゴジラで、
前作で回収したギドラの頭部と精神リンクさせることで動く。
そのギドラの頭部に乗り込んで、メカゴジラを操作するのが小栗旬。
この「ギドラの頭部」というのは、
「ゴジラvsメカゴジラ」冒頭に出てくる
メカキングギドラの頭部のオマージュと思われ。
ちなみに操作中は白目。
あの売れっ子俳優の、
2022年大河ドラマ主演の小栗旬の出番が合計数分で、
大半が白目。
しかも、ろくに操作する場面もないうちに、
回路が暴走して失神?(死亡?)する。
こんなぜいたくな使い方、日本の映画じゃ絶対無理。
やるな、ワーナー・ブラザース&レジェンダリー・ピクチャーズ。
最終決戦の流れ。
・ゴジラがコングを圧倒、コング瀕死
・メカゴジラ暴走、ゴジラは連戦の疲れもあってか苦戦
・人間がコングを電気ショックで蘇生
・コングがゴジラに加勢
・ゴジラが、放射熱線をコングの持つ巨大な斧にぶつける
・パワーアップした輝く斧で、コングがメカゴジラをぶった切る
ライバルの共闘という熱い展開で締めくくります。
◎キャスト雑感
◆ネイサン・リンド/演:アレクサンダー・スカルスガルド
地球空洞説を唱える学者。
コングを地下空洞まで連れていくパーティのリーダー的存在となる。
ヒゲのイケメン。
「主人公」ではあるが、「一応」というレベル。
本作は群像劇に近く、
そもそも人間は大怪獣バトルに右往左往する存在でしかない。
◆ジア/演:カイリー・ホットル
コングと意思を通わせる少女。
聴覚障害があり、手話を使う。
怪獣は人間なんかどうでもいいけど、ピュアな少女とだけは仲良し。
これ怪獣映画のお約束。
「ガメラ3 邪神覚醒」とかね。
◆アイリーン・アンドリューズ/演:レベッカ・ホール
コングの研究を行う女性科学者。
ジアの保護者でもある。
このゴジラシリーズの科学者は
テロリストまがいの過激思想のヤツか
(前作の「増えすぎた人間を怪獣に間引いてもらおう理論」とかね)、
怪獣を尊重する穏健派なヤツかの両極端なのだが、
彼女は穏健派である。
◆マディソン・ラッセル/演:ミリー・ボビー・ブラウン
ゴジラマニアの少女。
バーニーの陰謀論ラジオ(ポッドキャスト)にハマっており、
友人のジョシュを巻き込んでゴジラの謎に迫る。
前作にも出ていたらしいが、
きれいサッパリ忘れてました。
◆バーニー・ヘイズ/演:ブライアン・タイリー・ヘンリー
怪獣に関する陰謀論者の黒人。
ポッドキャストで自らの持論を展開する危ないヤツ。
エイペックス・サイバネティクスに入社して潜入調査する行動派。
めちゃめちゃ早口で、
オタクが早口なのはアメリカも同じらしい。
「水道水にはフッ素が含まれてる」っていうのは、
有名な話ですね。
Qアノンなどアメリカでは陰謀論が盛んらしいので、
世相を反映したキャラクターと言えます。
◆ジョシュ・ヴァレンタイン/演:ジュリアン・デニソン
小太りメガネの少年。
マディソンの友だちで、彼女に強引に誘われて、
バーニーの元へ向かう。
「メガネの根暗オタクと美少女」の組み合わせは
日本の漫画だとたまにありますが、
アメリカでもトレンドなのかな。
たまたま?
ハッキングのシーンで「HTMLしか知らないんだ」って言って
「90年代か」ってバーニーに突っ込まれるんですけど。
バーニー、お前がやればいいだろ。
◆ウォルター・シモンズ/演:デミアン・ビチル
エイペックス・サイバネティクス社のCEO。
メカゴジラを作り、再び人類が地球の頂点に立つという野望を抱く。
テクノロジーを妄信するヤツは、ロクな目に遭わない。
期待通りに、暴走するメカゴジラに巻き込まれて死んでくれます。
◆芹沢蓮(レン・セリザワ)/演:小栗旬
前述したように「白目」。
前作で亡くなった芹沢猪四郎博士の息子だそうですが、
親父のようにゴジラへのリスペクトもなく、
本当に息子か疑わしい。
◆マイア・シモンズ/演:エイザ・ゴンザレス
ウォルターの娘。
父の命令を受け、地下空洞のエネルギーを持ち帰ろうとするが、
コングに乗り物もろとも握りつぶされ死亡。
コングを「猿」呼ばわりするタカビーな女。
期待通りに死んでくれたで賞No.2。
◎まとめ
スタッフに言いたいのはただ1つ。
最高でした! ありがとう!
1998年のゴジラが大コケし、
日本のゴジラも2004年の「ゴジラ FINAL WARS」で一旦区切りとなりました。
それが2014年のゴジラで復活。
シリーズ化され、「モンスターバース」という世界観も作られ、
数年おきにまたゴジラを楽しめるようになった。
日本でも、2016年の「シン・ゴジラ」をきっかけに、
新たなゴジラのムーブメントが定着した。
日米の怪獣オタクが刺激し合って映画を作る時代になった。
アメリカ版スタッフの皆さんには感謝しかないです。
大満足です。
グラップラー刃牙に「大の男2人並べて『さァ どっちが強ええんだ?』」
ってセリフがあります。
「ゴジラvsコング」は、
「大怪獣2匹並べて『さァ どっちが強ええんだ?』」
そういう映画です。
人間ドラマをできる限り削り、
大怪獣同士のガチンコバトルを満腹するまで楽しめる。
小難しい理屈はいりません。
ゴジラとキングコングの殴り合いをお楽しみください。
地球最大の究極対決まで
— 大ヒット上映中!『ゴジラvsコング』映画公式 (@GodzillaMovieJP) July 1, 2021
\あと1日/
いよいよ明日、決戦開始です#ゴジラvsコング#いよいよ明日公開#7月2日公開#小栗旬 pic.twitter.com/CXHXdasECo
ちなみに小栗旬はチョイ役です。
彼の活躍を期待してる人には、おすすめできません。
というより、すべての人間は脇役であり、
主役はコングとゴジラなのです。
◎概要
『ゴジラ』(2014年)
『キングコング: 髑髏島の巨神』(2017年)
『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』(2019年)
の続編にあたる。
ゴジラがキングギドラを倒し、怪獣王となった世界。
コングは巨大な収容施設に隔離されている。
というのも、コングとゴジラは互いの存在を感知でき、
コングを外に出すとゴジラがやってくるのである。
しかし、こんな前情報なくても楽しめます。
本作のキモは「ゴジラとコングの殴り合い」なので。
「キング・オブ・モンスターズ」から引き続き出演している人物もいますが、
全部忘れててもOK。一切問題ありません。
私がそうだったから。
◎ダラダラ感想(ここからネタバレ)
本作のゴジラは人間の味方ではなく、
完全な破壊者。
自分より強いヤツは気に入らないので倒す。それだけ。
ゴジラはそれでいい。
一方、コングは孤児の少女・ジアと意思疎通ができ、
パワフルであってもどこか人間味と寂しさを感じさせる。
手話で「故郷」と話すシーン、
どんな怪獣映画でも描かなかった画期的なシーンだと思う。
コングとゴジラの対決は2度。
一度目は洋上。
コングが大艦隊に護衛されて南極まで向かうところ、
ゴジラが襲撃する。
ゴジラは常に「背びれ」を見せてから
海上に出現するんだけど、
このへんスタッフ分かってんな、と思う。
一度目のファイトは昼間であり、
非常に見やすい。
そして大艦隊は2大怪獣のファイトに巻き込まれて
無残にぶっ壊される運命でしかない。
ゴジラはそれでいい。
ミサイル2発で死んだ、1998年ハリウッド版ゴジラの事は忘れよう。
なんで南極へ向かってるかというと、
・地球内部の大空洞がコングの故郷
・南極に大空洞への入り口がある
からです。
「地球内部に蓄えられたエネルギーがあればゴジラを倒せるから、
コングに案内させてゲットしようぜ作戦」
なのです。
が、このような「私利私欲のために大自然を利用する奴」は、
作中でオシオキされるのがお約束。
また、「テクノロジーで怪獣を倒せる」と思い上がった連中も、
オシオキされます。
テクノロジー企業のエイペックス・サイバネティクスのCEOと、
そのタカビーな娘さんですね。
この2人、スカッとサワヤカに退場してくれます。
ほんと、ハリウッドのスタッフよく分かってんな、と思う。
日本の怪獣映画を相当研究しましたね。
最終決戦は夜の香港。
ネオンに彩られた極彩色のビル街で、
2大怪獣が激突。
ゴジラがコングを圧倒するも、
そこへ現れるメカゴジラ。
今回のサプライズ枠。
エイペックス・サイバネティクスが作り上げた機械のゴジラで、
前作で回収したギドラの頭部と精神リンクさせることで動く。
そのギドラの頭部に乗り込んで、メカゴジラを操作するのが小栗旬。
この「ギドラの頭部」というのは、
「ゴジラvsメカゴジラ」冒頭に出てくる
メカキングギドラの頭部のオマージュと思われ。
ちなみに操作中は白目。
あの売れっ子俳優の、
2022年大河ドラマ主演の小栗旬の出番が合計数分で、
大半が白目。
しかも、ろくに操作する場面もないうちに、
回路が暴走して失神?(死亡?)する。
こんなぜいたくな使い方、日本の映画じゃ絶対無理。
やるな、ワーナー・ブラザース&レジェンダリー・ピクチャーズ。
最終決戦の流れ。
・ゴジラがコングを圧倒、コング瀕死
・メカゴジラ暴走、ゴジラは連戦の疲れもあってか苦戦
・人間がコングを電気ショックで蘇生
・コングがゴジラに加勢
・ゴジラが、放射熱線をコングの持つ巨大な斧にぶつける
・パワーアップした輝く斧で、コングがメカゴジラをぶった切る
ライバルの共闘という熱い展開で締めくくります。
◎キャスト雑感
◆ネイサン・リンド/演:アレクサンダー・スカルスガルド
地球空洞説を唱える学者。
コングを地下空洞まで連れていくパーティのリーダー的存在となる。
ヒゲのイケメン。
「主人公」ではあるが、「一応」というレベル。
本作は群像劇に近く、
そもそも人間は大怪獣バトルに右往左往する存在でしかない。
◆ジア/演:カイリー・ホットル
コングと意思を通わせる少女。
聴覚障害があり、手話を使う。
怪獣は人間なんかどうでもいいけど、ピュアな少女とだけは仲良し。
これ怪獣映画のお約束。
「ガメラ3 邪神覚醒」とかね。
◆アイリーン・アンドリューズ/演:レベッカ・ホール
コングの研究を行う女性科学者。
ジアの保護者でもある。
このゴジラシリーズの科学者は
テロリストまがいの過激思想のヤツか
(前作の「増えすぎた人間を怪獣に間引いてもらおう理論」とかね)、
怪獣を尊重する穏健派なヤツかの両極端なのだが、
彼女は穏健派である。
◆マディソン・ラッセル/演:ミリー・ボビー・ブラウン
ゴジラマニアの少女。
バーニーの陰謀論ラジオ(ポッドキャスト)にハマっており、
友人のジョシュを巻き込んでゴジラの謎に迫る。
前作にも出ていたらしいが、
きれいサッパリ忘れてました。
◆バーニー・ヘイズ/演:ブライアン・タイリー・ヘンリー
怪獣に関する陰謀論者の黒人。
ポッドキャストで自らの持論を展開する危ないヤツ。
エイペックス・サイバネティクスに入社して潜入調査する行動派。
めちゃめちゃ早口で、
オタクが早口なのはアメリカも同じらしい。
「水道水にはフッ素が含まれてる」っていうのは、
有名な話ですね。
Qアノンなどアメリカでは陰謀論が盛んらしいので、
世相を反映したキャラクターと言えます。
◆ジョシュ・ヴァレンタイン/演:ジュリアン・デニソン
小太りメガネの少年。
マディソンの友だちで、彼女に強引に誘われて、
バーニーの元へ向かう。
「メガネの根暗オタクと美少女」の組み合わせは
日本の漫画だとたまにありますが、
アメリカでもトレンドなのかな。
たまたま?
ハッキングのシーンで「HTMLしか知らないんだ」って言って
「90年代か」ってバーニーに突っ込まれるんですけど。
バーニー、お前がやればいいだろ。
◆ウォルター・シモンズ/演:デミアン・ビチル
エイペックス・サイバネティクス社のCEO。
メカゴジラを作り、再び人類が地球の頂点に立つという野望を抱く。
テクノロジーを妄信するヤツは、ロクな目に遭わない。
期待通りに、暴走するメカゴジラに巻き込まれて死んでくれます。
◆芹沢蓮(レン・セリザワ)/演:小栗旬
前述したように「白目」。
前作で亡くなった芹沢猪四郎博士の息子だそうですが、
親父のようにゴジラへのリスペクトもなく、
本当に息子か疑わしい。
◆マイア・シモンズ/演:エイザ・ゴンザレス
ウォルターの娘。
父の命令を受け、地下空洞のエネルギーを持ち帰ろうとするが、
コングに乗り物もろとも握りつぶされ死亡。
コングを「猿」呼ばわりするタカビーな女。
期待通りに死んでくれたで賞No.2。
◎まとめ
スタッフに言いたいのはただ1つ。
最高でした! ありがとう!
1998年のゴジラが大コケし、
日本のゴジラも2004年の「ゴジラ FINAL WARS」で一旦区切りとなりました。
それが2014年のゴジラで復活。
シリーズ化され、「モンスターバース」という世界観も作られ、
数年おきにまたゴジラを楽しめるようになった。
日本でも、2016年の「シン・ゴジラ」をきっかけに、
新たなゴジラのムーブメントが定着した。
日米の怪獣オタクが刺激し合って映画を作る時代になった。
アメリカ版スタッフの皆さんには感謝しかないです。
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