「武富健治の世界展」(米沢嘉博記念図書館)
ひどい大雨でしたが、米沢嘉博記念図書館で開催中の「武富健治の世界展」に行ってきました。
イベントそのものの情報については米沢嘉博記念図書館公式HPやキュレーターの宮本大人さんのブログが詳しいです。



武富健治さんといえば「鈴木先生」。
私はドラマからはまり、原作11巻を一気に読破しました。
この「鈴木先生」、単純に面白いと言っていいのか困る作品。
中学教師の鈴木先生が生徒の起こす騒動に全力で取り組むというストーリーですが、人間関係の生々しい描写に読むのがキツイ時があるのです。
生徒も先生も実に心理描写が細かく、セリフがどれも真に迫っている。
だから自分の体験と重なって、嫌な記憶を思い出したりします(特に人気投票のあるキャラの壊れっぷりは、自分がマイナス思考に陥った頃を思い出してもう……)。
それを乗り越えると「こんな奴&先生いたな」って笑えるところも沢山あるんですが。

読ませる漫画には間違いありません。

展示の感想は以下に。

お茶の水駅を降りて、明大キャンパス内にある米沢嘉博記念図書館へ。
この日は第1回明治大学国際日本学部ゼミナール大会という催しがあり、本館は賑わってましたが図書館は静かなもの。

図書館は2階建て。
1階に武富先生の原画や影響を受けた作品を展示、2階にコミケで販売した同人誌が展示してありました。
常時展示しているものも沢山あるので、漫画好きな人はおすすめです。

特に、2階にはかなり古い漫画雑誌を保存してあります。
国会図書館にも置いてますが、米沢嘉博記念図書館の方が利用者が少なく、ゆっくり読めるかと。
閲覧にお金はかかりますが、文化財維持費と思えば安い!

1階の展示は「鈴木先生が生まれるまでに試行錯誤があったんだな〜」ぐらいの感じで流し見ていたんですが、面白かったのは2階の同人誌。
鈴木先生とは違う武富さんの世界が味わえます。

同人誌のいくつかは、おおやけに出版されている「掃除当番」「屋根の上の魔女」で読めますが、ここだとそれ以外の作品も閲覧可能。
特に「古代戦士ハニワット」はなかなか熱い変身ヒーローもの。
SFのうまい人に作画を担当してもらって、是非リライトして欲しい。

そして江露巣主人名義の18禁同人誌「江露巣主人大全」まで置いてある。
※武富さん本人のHPの胡蝶社刊行物案内の中段あたりに表紙あり
内容はエログロナンセンスで(四肢欠損した少女とヤるとか)、とても「実用」に使えるものではないんですが、狂気の世界を垣間見ました。
その同人誌の裏見返しにあった文章が印象的。

「児童ポルノの検閲はどうかと思うが、ではこういう作品がいいものかというと、良くないものだと思う。
だからこっそり楽しむようにするものだ。おおっぴらにするものではない」

※意訳です

実に腑に落ちるというか。
仲間内で楽しむのはいいけど、ネットにばらまくのはどうかなと。
余りおおっぴらにするものではないですよね。

山口貴由「覚悟のススメ」でこういうセリフもある。
「戦闘は極力避けるもの 恋は極力秘めるもの」
エロもあけっぴろげにするとダメなんではないかと。

まあ「鈴木先生」では性もめちゃオープンにしてるエピソードがありますが。
鈴木裁判の時のかーべーこと河辺のぶっちゃけぶりは、太田じゃなくても「みんなおかしくなっちゃう」と言いたくなる。
| 漫画・本::武富健治 | 23:47 | comments (0) | trackback (0) |
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