2012,01,13, Friday
35th yellの感想。
これまでの感想はカテゴリからどうぞ。
<あらすじ>
野球部の練習中に骨折、入院した山田のために、
つばさが思いついたのは「演奏を録音して聞かせること」でした。
詳しい感想は以下で。
つばさが向かったのは顧問の部屋。
外に楽器が置いてあるので職員室じゃなく、吹奏楽部顧問用の部屋だと思います。
自分の母校にも、演奏用ホールに隣接して先生の机などが置かれた小部屋がありました。
録音用の機材を借りたいというつばさに、
「いいよ 備品部の子に言いなよ」と真木先生は二つ返事。
しかし杉村先生は
「待ちなさい 小野 あんた演奏録音してどうするつもり? 練習?」
いい加減な返事は許さん、という感じ。
この人見てると高校の恩師を思い出すわ……20代女性だけど迫力があって、合奏中は緊張したもんだ。
事情を一通り話すつばさ。
「ああ 例の小野のカレシだな?」と杉村。だいたい合ってる。
つばさは好きなだけですと否定するが、先生にしてみれば
「どっちでもいーわ 公私混同だろ それ」
まったくその通り。
「どうしてもダメですか!?
ウチらには音楽しかないと思って……!!
お願いします!!」
食い下がるなあ。
杉村のブリザード視線にだいぶ耐性がついたな。
ちょっとまあワガママな気もするけど、そこがリアルな高校生っぽい。
杉村は少し思案して、
「誰が吹くの? アンタ一人で?」
「1年が全員吹いてくれるって……」
「ダメだね」
「全員だね」(キリッ)
このセリフのコマから新しいページ。めくりの効果を生かした間はさすが。
「どうせなら吹部全員で吹くくらいじゃないとね? 全員でその子を元気にしてやろうじゃないの!!」
なんで急にデレというか好意的になってるんだろう。
『ウチらには音楽しかない』ってのが効いたか?
真木先生の言うとおり、コンクール終わったばかりなので締める必要もあるのだろうが。
顧問の部屋を出たつばさは、まるちゃんと、えーと名前知らない仲良しの子に首尾を報告。
「マジで!? すごい大事になってるんですけどー!!」
と盛り上がる4人。
そこへ
「吹部全員が何だって?」
ペットの丸顔の2年生がすごーく怖い顔で登場。
きっと名無しなのが不満なのに違いない。
「何勝手に先生のところへ行ってんの? うちらに断りもなしに
あんた自分だけの部活とかカン違いしてんじゃないの?
あんたのためになんか うちら吹かないよ!」
キツイけど、先輩の言うことは筋が通ってますね。
理由が完全にプライベートだし、事前に2年にネゴしてないし(してても反対しただろうが)。
あと、つばさには前科(野球部の試合の応援で、自校の守備中に勝手に演奏した)ってのもあるし。
下手なわりに「めざせレギュラー」とか楽譜に書いちゃったりするので、一部から反感を買うのは仕方ない。
それにしても、3年がいなくなってこの人急に偉そーになったな。
まあ、半分は「吹部全員で」って決めた杉村・真木先生が悪い。
こうなる事態が二人揃って読めなかったとは考えにくいが、あえて放置したのだろうか。
2年生が立ち去ると、今度は水島が登場。
「ムカつく オレより下手なくせに」と半ば聞こえるように毒舌。
「もういい ほっとこう あの人たちのぶんもオレが吹く」
デレてるなあ。やっぱお前、つばさが気になってきてるだろ。
翌日、昇降口で沈んでいるつばさに、「元気ねーぞ!!」と声が。
右足にはギプスをつけ、両腕に松葉杖をついた山田でした。
手術は成功したものの、リハビリもできない段階だそうで。
話ながら急によろめく山田。
180cmオーバーしてそうな彼をつばさが支えきれるはずもなく、一緒に倒れてしまいます。
慌てて立ち上がる少年に手を貸す少女。
よかった別マで。これが少年ジャンプなら、キスへなだれ込むところだった。
放課後、録音のための合奏が始まります。
つばさはなおもペットの先輩に「一生懸命吹いてくださいお願いします!!」と直角おじぎしますが、無視されます。
度胸あるなあ。
演奏前、杉村先生から録音の経緯が。
「ケガのつらさもきみたちならわかるでしょう
演奏を録音してその子に贈ろうと思います
音楽は直接人を助けられないけれど
心を励ますことができると思う」
いいセリフだ。「音楽にできること」が最近のテーマなのかもしれない。
演奏後、先輩に頭を下げるつばさに対し、
「先生に言われたら仕方ないし 合奏で手をぬくとかもありえないし
べつに あんたにたのまれたわけじゃないから」
とそっけないまま。
もしかすると、2年生とはしっくりこないまま終わるのだろうか。
コンクールも2年連続ダメ金(金賞だけど予選落ち)かもしれない。
後日、山田がお礼を言いに音楽室にやってきます。
「皆さんの応援に たいへん励まされました!!
これから挫けそうになったり負けそーになった時
必ずこのCDを聴いて復活します!!」
すがすがしいなあ。
実際、心中はかなり参っていたんでしょう。
回想で医者から「1年で普通に走ったりできるようになるから」って言われてますが、山田にとって1年は絶望的に長い。
2年秋まで野球ができないのだから。
吹奏楽部から拍手。
涙があふれるつばさは「私 もう 彼女とかじゃなくていい 大介くんとなんでもいいから一生 一緒にいたい 一生応援していたい」
と思うのでした。以下次号。
一生一緒にいるけど彼女じゃないって、それは嫁ではないのかと……。
上にも書きましたが、なんとなく主人公が2年生の時期はあまり時間をかけない気がしてきました。
山田は野球ができない。
つばさは2年と仲が悪い。
これから良くなるかもしれないけど、決定的な亀裂が入りそうな予感もする。
盛り上がり的にも、主人公が3年の年に甲子園&全国吹奏楽コンクール出場となるのじゃないかなあ、と思います。
あと今月もユーフォニアムがカケラも出てきません。
河原先生、ユーフォ吹きにもエールを。
余談。
サブタイトルの「空と太陽のマーチ」は曲名かと思いましたが、そのまま検索しても見つかりませんでした。
2009年の課題曲「青空と太陽」をもじったのかな。
これまでの感想はカテゴリからどうぞ。
<あらすじ>
野球部の練習中に骨折、入院した山田のために、
つばさが思いついたのは「演奏を録音して聞かせること」でした。
詳しい感想は以下で。
つばさが向かったのは顧問の部屋。
外に楽器が置いてあるので職員室じゃなく、吹奏楽部顧問用の部屋だと思います。
自分の母校にも、演奏用ホールに隣接して先生の机などが置かれた小部屋がありました。
録音用の機材を借りたいというつばさに、
「いいよ 備品部の子に言いなよ」と真木先生は二つ返事。
しかし杉村先生は
「待ちなさい 小野 あんた演奏録音してどうするつもり? 練習?」
いい加減な返事は許さん、という感じ。
この人見てると高校の恩師を思い出すわ……20代女性だけど迫力があって、合奏中は緊張したもんだ。
事情を一通り話すつばさ。
「ああ 例の小野のカレシだな?」と杉村。だいたい合ってる。
つばさは好きなだけですと否定するが、先生にしてみれば
「どっちでもいーわ 公私混同だろ それ」
まったくその通り。
「どうしてもダメですか!?
ウチらには音楽しかないと思って……!!
お願いします!!」
食い下がるなあ。
杉村のブリザード視線にだいぶ耐性がついたな。
ちょっとまあワガママな気もするけど、そこがリアルな高校生っぽい。
杉村は少し思案して、
「誰が吹くの? アンタ一人で?」
「1年が全員吹いてくれるって……」
「ダメだね」
「全員だね」(キリッ)
このセリフのコマから新しいページ。めくりの効果を生かした間はさすが。
「どうせなら吹部全員で吹くくらいじゃないとね? 全員でその子を元気にしてやろうじゃないの!!」
なんで急にデレというか好意的になってるんだろう。
『ウチらには音楽しかない』ってのが効いたか?
真木先生の言うとおり、コンクール終わったばかりなので締める必要もあるのだろうが。
顧問の部屋を出たつばさは、まるちゃんと、えーと名前知らない仲良しの子に首尾を報告。
「マジで!? すごい大事になってるんですけどー!!」
と盛り上がる4人。
そこへ
「吹部全員が何だって?」
ペットの丸顔の2年生がすごーく怖い顔で登場。
きっと名無しなのが不満なのに違いない。
「何勝手に先生のところへ行ってんの? うちらに断りもなしに
あんた自分だけの部活とかカン違いしてんじゃないの?
あんたのためになんか うちら吹かないよ!」
キツイけど、先輩の言うことは筋が通ってますね。
理由が完全にプライベートだし、事前に2年にネゴしてないし(してても反対しただろうが)。
あと、つばさには前科(野球部の試合の応援で、自校の守備中に勝手に演奏した)ってのもあるし。
下手なわりに「めざせレギュラー」とか楽譜に書いちゃったりするので、一部から反感を買うのは仕方ない。
それにしても、3年がいなくなってこの人急に偉そーになったな。
まあ、半分は「吹部全員で」って決めた杉村・真木先生が悪い。
こうなる事態が二人揃って読めなかったとは考えにくいが、あえて放置したのだろうか。
2年生が立ち去ると、今度は水島が登場。
「ムカつく オレより下手なくせに」と半ば聞こえるように毒舌。
「もういい ほっとこう あの人たちのぶんもオレが吹く」
デレてるなあ。やっぱお前、つばさが気になってきてるだろ。
翌日、昇降口で沈んでいるつばさに、「元気ねーぞ!!」と声が。
右足にはギプスをつけ、両腕に松葉杖をついた山田でした。
手術は成功したものの、リハビリもできない段階だそうで。
話ながら急によろめく山田。
180cmオーバーしてそうな彼をつばさが支えきれるはずもなく、一緒に倒れてしまいます。
慌てて立ち上がる少年に手を貸す少女。
よかった別マで。これが少年ジャンプなら、キスへなだれ込むところだった。
放課後、録音のための合奏が始まります。
つばさはなおもペットの先輩に「一生懸命吹いてくださいお願いします!!」と直角おじぎしますが、無視されます。
度胸あるなあ。
演奏前、杉村先生から録音の経緯が。
「ケガのつらさもきみたちならわかるでしょう
演奏を録音してその子に贈ろうと思います
音楽は直接人を助けられないけれど
心を励ますことができると思う」
いいセリフだ。「音楽にできること」が最近のテーマなのかもしれない。
演奏後、先輩に頭を下げるつばさに対し、
「先生に言われたら仕方ないし 合奏で手をぬくとかもありえないし
べつに あんたにたのまれたわけじゃないから」
とそっけないまま。
もしかすると、2年生とはしっくりこないまま終わるのだろうか。
コンクールも2年連続ダメ金(金賞だけど予選落ち)かもしれない。
後日、山田がお礼を言いに音楽室にやってきます。
「皆さんの応援に たいへん励まされました!!
これから挫けそうになったり負けそーになった時
必ずこのCDを聴いて復活します!!」
すがすがしいなあ。
実際、心中はかなり参っていたんでしょう。
回想で医者から「1年で普通に走ったりできるようになるから」って言われてますが、山田にとって1年は絶望的に長い。
2年秋まで野球ができないのだから。
吹奏楽部から拍手。
涙があふれるつばさは「私 もう 彼女とかじゃなくていい 大介くんとなんでもいいから一生 一緒にいたい 一生応援していたい」
と思うのでした。以下次号。
一生一緒にいるけど彼女じゃないって、それは嫁ではないのかと……。
上にも書きましたが、なんとなく主人公が2年生の時期はあまり時間をかけない気がしてきました。
山田は野球ができない。
つばさは2年と仲が悪い。
これから良くなるかもしれないけど、決定的な亀裂が入りそうな予感もする。
盛り上がり的にも、主人公が3年の年に甲子園&全国吹奏楽コンクール出場となるのじゃないかなあ、と思います。
あと今月もユーフォニアムがカケラも出てきません。
河原先生、ユーフォ吹きにもエールを。
余談。
サブタイトルの「空と太陽のマーチ」は曲名かと思いましたが、そのまま検索しても見つかりませんでした。
2009年の課題曲「青空と太陽」をもじったのかな。
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