フィクションは現実には勝てない、でも

高校野球おすすめ本で紹介した本が33冊になりました。でも、まだまだ紹介したい良作が沢山あるんです。


で、読んでいて思うのですが、「やっぱりフィクションは現実には勝てない」ということ。野球漫画は数ありますが、エピソードはリアルな野球の方が断然面白い。
例えば98年の横浜高校。夏の甲子園、準々決勝から決勝まで3試合は、どんな作家や漫画家でも多分書けない。できるとしたら水島新司さんくらいでは。


04年から06年の駒大苫小牧にしても同様。甲子園初勝利からいきなり優勝し翌年連覇、翌々年も3連覇にリーチをかけながら、相手エースの空前の快投で惜敗。
こんな濃いストーリーをフィクションで再現できるかどうか。


でも、勘違いしないで欲しいのですが、「だから野球の創作に価値がない」と言っているわけではありません。
例えば、「ドカベン」の次の展開が読めない面白さ。それに「キャプテン」の谷口たちが頑張る姿は元気をもらえます。最近だと「ダイヤのA」。主人公が投手としてレベルアップしている過程は非常に面白い。


まとめると、私は野球漫画も好きですよ、ってことで。
ただ野球小説だと「好き」なのはあるけど、「すごく好き」なのはないな...。


| 漫画・本 | 12:35 | comments (0) | trackback (0) |
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