佐々木典士「ぼくたちに、もうモノは必要ない 断捨離からミニマリストへ」
2015年6月、ワニブックス発行。


ぼくたちに、もうモノは必要ない 断捨離からミニマリストへ


ミニマリズム(できる限り身の回りのモノをなくし、シンプルな生活を送る考え)について解説した本。
著者もミニマリズムの実践者(ミニマリスト)として有名な人物らしい。

・ミニマリズムが増えている理由
・ミニマリズムのメリット
などがわかる。

著者や有名なミニマリストの間取りは、カラー写真で紹介あり。

◎ミニマリズムのメリット
・モノが少ないので掃除が楽=毎日短時間でできる、億劫にならない
・身軽で引っ越しが短時間で済む
・地震の際、大量の本などに押しつぶされる危険がなくなる
・モノを抱えることによる精神的負担を減らせる
(例 せっかくカメラを買ったのに使ってない、等)


◎ミニマリズムの目的
「幸せになるため」。

不要なモノは捨てて、必要なモノだけ残す。
1人の人間が使える時間は限られている。
見栄やステータスのためだけに買ったモノの維持管理にエネルギーを使うのはやめよう。
本当に大事なモノ・大事な人たちのためだけに時間を使おう。

それが幸せにつながる、と佐々木さんは説いている。

「モノが少ない自慢」をするためにモノを捨てるのではない。
モノ持ちとミニマリズムは両立する。


◎モノを捨てるコツ
55あるが、全てを実践する必要なし。
大事なモノ、そうでないモノは人それぞれなので、できそうなところだけ参考にすればよい。

個人的には、「代行オークション」が使えそうだと思った。
画像とテキストを送れば、面倒なオークション手続きを代行してくれるサービス。

以前の引っ越しの際に「ジモティ」というサイトを使いましたが、
こちらも手軽に不用品を処分できておすすめです。


◎人生が変わる?
著者の佐々木さんによると、「汚部屋」からミニマリストになることで
色々人生が変わったそうである。

無理めの女性と付き合えた(のちにフラれた)、
ミニマリスト同士の交流をするようになった、等々。

やや眉ツバもののところもあるが、
「モノを整理し、身軽になろう」という考えは基本的に賛成。

電子書籍などのデジタルデータ化、
多機能のスマートフォンの登場、ミニマリズムを実践しやすい流れは整っている。


◎情報のミニマリズム
不要な情報をキャッチしないようにする、という考え。
人によっては「デジタルデトックス」ともいうらしい。

確かに、ネットニュースやSNSはどうでもいい情報が多すぎる。
それを読んで、迷ったり、悩んだり、怒ったりするのは時間が勿体ない。

著者いわく「脳というハードウェアは5万年前から進化していない。
にも関わらず、人間が受け取る情報量は飛躍的に増えている」とのこと。

「現代人が一日に受け取る情報量は、
江戸時代の人間の受け取る情報量の一年分か一生分に匹敵する」とも。

アンテナを敏感にするより、情報をふるいにかける事の方が重要な時代かもしれない、
と思いました。
| 漫画・本 | 09:47 | comments (0) | trackback (0) |
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