2011,05,21, Saturday
人名、地名以外の固有名詞の英名をまとめました。
アルファベット順です。
ブレトウォルダ/Bretwalda
クラズノ・アイジンの大釜/the Cauldron of Clyddno Eiddyn
ドルイド/Druid
エクスカリバー/Excalibur
フランク人/Franks
大王/High King
ハウェルバネ/Hywelbane
ミトラ教/Mithras
サクソン人/Saxons
アルファベット順です。
ブレトウォルダ/Bretwalda
クラズノ・アイジンの大釜/the Cauldron of Clyddno Eiddyn
ドルイド/Druid
エクスカリバー/Excalibur
フランク人/Franks
大王/High King
ハウェルバネ/Hywelbane
ミトラ教/Mithras
サクソン人/Saxons
2011,05,21, Saturday
エレ
子:ダーヴェル、他
サクソン人の王の一人。自称ブレトウォルダ(ブリタニアの王)。
長身のたくましい男で、いつも熊の毛皮をまとっている。
残虐な性格ではあるが、仲間や家族には愛情を注ぐ一面もある。
物語中盤でダーヴェルの父親と発覚。
息子よりも早くそのことに気づき、彼が単身支配地にやって来たときは暖かく出迎えた。
サーディック
サクソン人のもう一人の王。
情に厚い面もあるエレに対し、こちらは情などかけらもない冷酷な男。
計算高い面があり、ランスロットと裏で通じたりしている。
エレとは非常に仲が悪く、ブリタニアを倒すために一時的に同盟しているだけの関係。
マーラ
夫:サグラモール
サクソンの族長の娘。サグラモールに捕われたのがきっかけで、彼の妻になる。
リオファ
サクソン人の剣士。おそるべき剣技の使い手。
振り下ろしながら持ち手を切り替えたりするなど、曲芸じみた技を使う。
速さを活かす為に通常より軽い剣を使っている。
子:ダーヴェル、他
サクソン人の王の一人。自称ブレトウォルダ(ブリタニアの王)。
長身のたくましい男で、いつも熊の毛皮をまとっている。
残虐な性格ではあるが、仲間や家族には愛情を注ぐ一面もある。
物語中盤でダーヴェルの父親と発覚。
息子よりも早くそのことに気づき、彼が単身支配地にやって来たときは暖かく出迎えた。
サーディック
サクソン人のもう一人の王。
情に厚い面もあるエレに対し、こちらは情などかけらもない冷酷な男。
計算高い面があり、ランスロットと裏で通じたりしている。
エレとは非常に仲が悪く、ブリタニアを倒すために一時的に同盟しているだけの関係。
マーラ
夫:サグラモール
サクソンの族長の娘。サグラモールに捕われたのがきっかけで、彼の妻になる。
リオファ
サクソン人の剣士。おそるべき剣技の使い手。
振り下ろしながら持ち手を切り替えたりするなど、曲芸じみた技を使う。
速さを活かす為に通常より軽い剣を使っている。
2011,05,21, Saturday
マーリン
ブリタニア最高のドルイド。
登場人物の中でも最も知恵のある人物だが、その知恵はもっぱら他人をからかうために使われる。
物語が始まった時点で高齢なのだが、老け込まないしぶとい爺さん。
ついでにアッチ方面も元気。
魔法を使ったシーンはどれもハッタリか気候を読んだだけ、ともとれる微妙なもの。
彼の目的はブリタニアに古き神々を呼び戻し、神の力でサクソン人もキリスト教徒も撃退すること。
そのために各地を巡って伝承を集め、魔法の宝物を収集している。
それ以外のことにはどうでもいいという風にふるまっているが、意外に人情に負けてしまうことがある。
ニムエ
アイルランド生まれの娘。マーリンの愛人にして、一番弟子。
魔法の知識に関してはマーリンに次ぐ。
師匠と同じくブリタニアに神々を呼び戻すことを使命としている。
マーリンと違い、本当にそれだけに人生をかけている。
そのため結婚して、子を育てるという女の幸せには興味がない。
一時は幼なじみのダーヴェルと結ばれたことがあったが、長続きしなかった。
彼曰く、「野生の動物に感じるような美しさ」の持ち主らしい。
序盤で片目を失い強姦され、さらには死者の島に送り込まれたりと過酷な運命にさらされ続けるが、
最後まで神々の帰還をあきらめなかった。
モーガン
父:ユーサー
母:イグレイン
夫:サンスム
アーサーの同母姉。
ケルノウの王子に嫁いだものの火事で夫を失い、自身も半身に火傷を負う。
みにくい者を好むマーリンによりドルイドとして教育を受け、彼の筆頭弟子となる。
しかし、後にニムエにその地位を奪われる。
マーリン不在時はドルイドとして存在感があったものの、帰還後は役目がなくなってしまう。
そこでサンスム司教と結婚し、キリスト教徒になるという劇的な転身を果たす。
とはいえ、身に付いた知識は消えず、ドルイドとして儀式を行うこともあった。
タナビアス
シルリアのドルイド。
ダーヴェルの母を強姦し、母と彼に呪いをかけた。
彼自身はラグ谷の戦い後にダーヴェルに殺されたが、呪いはその後も長く続くことになる。
イオルウェス
ポウイスのドルイド。
「神々を呼び戻す」という大それたことを行うマーリンを気にかけている。
ドルイドにしては珍しく良識派。
マレイン
ポウイスのドルイド。
イオルウェスの死後に登場し、キネグラス王に仕える。
薬草の知識に長ける。
ディナス
タナビアスの孫。ラヴァインとは双子の兄弟。
ランスロットに仕え、ダーヴェルをつけ狙う。
由来は古いアーサー王伝説の登場人物らしい。
ラヴァイン
タナビアスの孫。ディナスとは双子の兄弟。
ランスロットに仕え、ダーヴェルをつけ狙う。
正直、兄と弟を区別できるほどエピソードがない。
タリエシン
"輝くひたい"の異名を持つ名高い吟唱詩人。
ドルイドとしても経験を積んでおり、その知恵でダーヴェルを死地から助けた。
歌声のために童貞を守っているらしい......。
ブリタニア最高のドルイド。
登場人物の中でも最も知恵のある人物だが、その知恵はもっぱら他人をからかうために使われる。
物語が始まった時点で高齢なのだが、老け込まないしぶとい爺さん。
ついでにアッチ方面も元気。
魔法を使ったシーンはどれもハッタリか気候を読んだだけ、ともとれる微妙なもの。
彼の目的はブリタニアに古き神々を呼び戻し、神の力でサクソン人もキリスト教徒も撃退すること。
そのために各地を巡って伝承を集め、魔法の宝物を収集している。
それ以外のことにはどうでもいいという風にふるまっているが、意外に人情に負けてしまうことがある。
ニムエ
アイルランド生まれの娘。マーリンの愛人にして、一番弟子。
魔法の知識に関してはマーリンに次ぐ。
師匠と同じくブリタニアに神々を呼び戻すことを使命としている。
マーリンと違い、本当にそれだけに人生をかけている。
そのため結婚して、子を育てるという女の幸せには興味がない。
一時は幼なじみのダーヴェルと結ばれたことがあったが、長続きしなかった。
彼曰く、「野生の動物に感じるような美しさ」の持ち主らしい。
序盤で片目を失い強姦され、さらには死者の島に送り込まれたりと過酷な運命にさらされ続けるが、
最後まで神々の帰還をあきらめなかった。
モーガン
父:ユーサー
母:イグレイン
夫:サンスム
アーサーの同母姉。
ケルノウの王子に嫁いだものの火事で夫を失い、自身も半身に火傷を負う。
みにくい者を好むマーリンによりドルイドとして教育を受け、彼の筆頭弟子となる。
しかし、後にニムエにその地位を奪われる。
マーリン不在時はドルイドとして存在感があったものの、帰還後は役目がなくなってしまう。
そこでサンスム司教と結婚し、キリスト教徒になるという劇的な転身を果たす。
とはいえ、身に付いた知識は消えず、ドルイドとして儀式を行うこともあった。
タナビアス
シルリアのドルイド。
ダーヴェルの母を強姦し、母と彼に呪いをかけた。
彼自身はラグ谷の戦い後にダーヴェルに殺されたが、呪いはその後も長く続くことになる。
イオルウェス
ポウイスのドルイド。
「神々を呼び戻す」という大それたことを行うマーリンを気にかけている。
ドルイドにしては珍しく良識派。
マレイン
ポウイスのドルイド。
イオルウェスの死後に登場し、キネグラス王に仕える。
薬草の知識に長ける。
ディナス
タナビアスの孫。ラヴァインとは双子の兄弟。
ランスロットに仕え、ダーヴェルをつけ狙う。
由来は古いアーサー王伝説の登場人物らしい。
ラヴァイン
タナビアスの孫。ディナスとは双子の兄弟。
ランスロットに仕え、ダーヴェルをつけ狙う。
正直、兄と弟を区別できるほどエピソードがない。
タリエシン
"輝くひたい"の異名を持つ名高い吟唱詩人。
ドルイドとしても経験を積んでおり、その知恵でダーヴェルを死地から助けた。
歌声のために童貞を守っているらしい......。
2011,05,21, Saturday
地名のアルファベット表記をわかる限り記載しました。
アルファベット順に並んでいます。
ベノイク/Benoic
ブリタニア/Britain
カダーン城/Caer Cadarn
スウス城/Caer Sws
カムラン/Camlann
ディンネウラク/Dinnewrac
ドゥムノニア/Dumnonia
グレヴム/Glevum
グウェント/Gwent
ヘニス・ウィレン/Henis Wyren
イスカ/Isca
ケルノウ/Kernow
ラグ谷/Lugg Vale
バゾン山/Myndd Baddon
ポウイス/Powys
ラタエ/Ratae
シルリア/Siluria
ウィドリン島/Ynys Wydryn
トレベス島/Ynys Trebes
アルファベット順に並んでいます。
ベノイク/Benoic
ブリタニア/Britain
カダーン城/Caer Cadarn
スウス城/Caer Sws
カムラン/Camlann
ディンネウラク/Dinnewrac
ドゥムノニア/Dumnonia
グレヴム/Glevum
グウェント/Gwent
ヘニス・ウィレン/Henis Wyren
イスカ/Isca
ケルノウ/Kernow
ラグ谷/Lugg Vale
バゾン山/Myndd Baddon
ポウイス/Powys
ラタエ/Ratae
シルリア/Siluria
ウィドリン島/Ynys Wydryn
トレベス島/Ynys Trebes
2011,05,21, Saturday
キャラクターのアルファベット名をわかる限り記載しました。
一応アルファベット順に並べています。
アーデ/Ade
エレ/Aelle
アグリコラ/Agricola
アーサー/Arthur
アーサーバハ/Arthur-Bach
バン/Ban
ブロフヴァイル/Brochvael
カドウィ/Cadwy
カイヌイン/Ceinwyn
ケルウィン/Celwin
キルフッフ/Culhwch
キネグラス/Cuneglas
ダーヴェル・カダーン/Derfel Cadarn
ディアン/Dian
エルケ/Erce
ギャラハッド/Galahad
ゴルヴァジド/Gorfyddyd
グィネヴィア/Guinevere
ギンドライス/Gundleus
グウェンフウィヴァハ/Gwenhwyvach
ハウェル/Hywel
イグレイン/Igraine
ランスロット/Lancelot
リンナ/Linna
ルネート/Lunete
マーク/Mark
マーリン/Merlin
マイリグ/Meurig
モードレッド/Mordred
モーガン/Morgan
モルウェンナ/Morwenna
ニムエ/Nimue
ノルウェンナ/Norwenna
オウェイン/Owain
サグラモール/Sagramor
サンスム/Sansum
セレン/Seren
タリエシン/Taliesin
タナビアス/Tanaburs
テウドリック/Tewdric
トリスタン/Tristan
ユーサー・ペンドラゴン/Uther Pendragon
ヴァレリン/Valerin
Derfelをダーヴェルと発音するのは違和感ありますね。
訳者の木原さんは、発音をどう調べたんでしょうか。
一応アルファベット順に並べています。
アーデ/Ade
エレ/Aelle
アグリコラ/Agricola
アーサー/Arthur
アーサーバハ/Arthur-Bach
バン/Ban
ブロフヴァイル/Brochvael
カドウィ/Cadwy
カイヌイン/Ceinwyn
ケルウィン/Celwin
キルフッフ/Culhwch
キネグラス/Cuneglas
ダーヴェル・カダーン/Derfel Cadarn
ディアン/Dian
エルケ/Erce
ギャラハッド/Galahad
ゴルヴァジド/Gorfyddyd
グィネヴィア/Guinevere
ギンドライス/Gundleus
グウェンフウィヴァハ/Gwenhwyvach
ハウェル/Hywel
イグレイン/Igraine
ランスロット/Lancelot
リンナ/Linna
ルネート/Lunete
マーク/Mark
マーリン/Merlin
マイリグ/Meurig
モードレッド/Mordred
モーガン/Morgan
モルウェンナ/Morwenna
ニムエ/Nimue
ノルウェンナ/Norwenna
オウェイン/Owain
サグラモール/Sagramor
サンスム/Sansum
セレン/Seren
タリエシン/Taliesin
タナビアス/Tanaburs
テウドリック/Tewdric
トリスタン/Tristan
ユーサー・ペンドラゴン/Uther Pendragon
ヴァレリン/Valerin
Derfelをダーヴェルと発音するのは違和感ありますね。
訳者の木原さんは、発音をどう調べたんでしょうか。
2011,05,21, Saturday
ネタバレ満載なのでご注意ください。
アーサー
父:ユーサー
母:イグレイン
姉:モーガン、モルゴース、アンナ
妻:グィネヴィア、アラン
子:グウィドレ、アムハル、ロホルト
孫:アーサーバハ、セレン
ユーサーがイグレイン妃との間にもうけた庶子の一人。
庶子ゆえにユーサーからは目をかけられなかったが、少年の頃にマーリンにその力を認められ、エクスカリバー(カレドヴルフ)を授けられる。
その後海を渡ってアーモリカに向かい、フランク人との戦いで経験を積む。
戦士としての経験を買われ、ユーサー亡き後のドゥムノニアを治めるべく帰還。
幼王モードレッドの後見役として、諸王国やサクソン人との長い戦いに身を投じる。
性格は人なつこく子供好き、いるだけで雰囲気を明るくさせる「近所の明るいお兄さん」的存在。
しかし戦いとなれば、地形を利用して相手を追いつめる指揮官となる。
当然白兵戦でも強い。
と完璧なヒーローに見えるが、実際はカイヌインとの縁談を一目惚れでぶちこわしたり、
破った相手をあっさり許してしまうなど、人間臭い一面もある。
そこが物語を一層面白くしていると言える。
年齢はダーヴェルより十歳ほど上で、登場時に二十五、六。
モードレッドの成人時には四十、カムランの戦いでは五十歳くらいか?
装備はエクスカリバーの他に長槍(フロンゴマニアド)、楯(ウィネブルグシヒャー)、短刀(カルヌエンハイ)、牝馬(ラムライ)。
ダーヴェル・カダーン
父:エレ
母:エルケ
妹:リンナ(他、腹違いの弟が数人)
妻:カイヌイン、ルネート
子:モルウェンナ、セレン、ディアン
孫:アーサーバハ、セレン
本書の語り手。古いアーサー王物語にその名が出てくるが、修道士となったこと以外は不明。
アーサーに負けず劣らず波瀾万丈の人生を歩んでいる。
幼少時は奴隷の子として育ったが、ある時シルリアの襲撃を受け母と離別。
マーリンに拾われニムエたちとウィドリン島で育つ。
十五歳の時、ギンドライスのウィドリン島襲撃を生き延びると、オウェイン、アーサー配下の戦士として多くの戦いに従軍。
その経験を認められ、二十代で部隊を任されるまでになる。
カダーンとは"強き者"を意味する二つ名で、名字ではない。
見た目はわら色の髪をしたのっぽの男、らしい。
カイヌインとは恋愛の末結ばれるが、どこが良かったのか今ひとつわからない。
カムランの戦いも生き延び、その後はポウイスの修道院に隠棲、イグレイン女王に請われてアーサーの物語の語り部となる。
出生の秘密あり、恋愛あり、さらに単独での冒険も多く、立派な主人公でもある。
海外でのファンアートも格好いいものが多く、英語版Wikipediaには専用項目があるほど。
キルフッフ
父:ガライド
子:アイニオン
アーサーのいとこで、彼の戦士の一人。
でっぷり太った雄牛のような体型で、蜂蜜酒(ミード)と女があれば充分というわかりやすい好漢。
アーサーと同じ年代か。
ベノイクとフランク人の戦いで登場。
その後、主要な戦いでは常に部将として参戦している。
「俺はフランク人を殺すんで忙しかったからな」等の率直な物言いが実に気持ちいい。
伝説にあるようなオルウェンとの絡みはなし。
ダーヴェルとは当初上司と部下の関係だったが、その後対等な友としてつき合う。
サグラモール
妻:マーラ
子:数人
ヌミディア人(黒人)の部将。その容姿から、闇の国から呼び出された悪鬼だと勘違いする者もいる。
アーサーの数ある戦士の中で最も頼りになる男で、反り身の短剣による白兵戦は一流。
かつてはフランク軍にいたが、アーサーとの戦いで捕虜になってからは彼に忠誠を尽くす。
アーサーの帰還後は、一貫してサクソン人との最前線に送られ、常に襲撃を跳ね返してきた。
後に列石(ストーンズ)卿の地位を授かっている。
一見無口なのだが、ブリトン語が母国語でないから話しづらいだけで、その気になれば聞く者を引きつける話術の持ち主。
ダーヴェルと同じく、サクソン人の妻マーラ一筋。
無言実行、浮気もしない、いいところばかりで文句のつけようの無い武人である。
モーヴァンス
醜い容姿の男。
崩れた目鼻、膨れた首、兎口(三つに裂けた口)、歪んだあご、と顔があまりにひどいので、それを自慢にしているほど。
アーサーの騎兵隊の一人で、ラグ谷では寡兵を率いて奮戦した。
残念なことにその後は名前だけで出番がなく、バゾン山の戦いで戦死。
カイ
父:エクトール
アーサーの育ての親エクトールの実子。
伝説では重要なキャラクターだが、この小説では端役。
キリスト教徒の暴動に巻き込まれて殺されるまでセリフもない。
ダゴネット
アグラヴァル
ランヴァル
バラン
バリン
アグラヴェイン
ブレイス
イルティド
アイジリグ
ベドウィル
アーサーの戦士たち。
「エクスカリバーの宝剣」上巻で名前が出てくるだけで、ほとんどは大した活躍もなし。
いつ退場したかもはっきりわからない者が多いが、カムランの戦い前の嵐で全滅したと思われる。
アーサー
父:ユーサー
母:イグレイン
姉:モーガン、モルゴース、アンナ
妻:グィネヴィア、アラン
子:グウィドレ、アムハル、ロホルト
孫:アーサーバハ、セレン
ユーサーがイグレイン妃との間にもうけた庶子の一人。
庶子ゆえにユーサーからは目をかけられなかったが、少年の頃にマーリンにその力を認められ、エクスカリバー(カレドヴルフ)を授けられる。
その後海を渡ってアーモリカに向かい、フランク人との戦いで経験を積む。
戦士としての経験を買われ、ユーサー亡き後のドゥムノニアを治めるべく帰還。
幼王モードレッドの後見役として、諸王国やサクソン人との長い戦いに身を投じる。
性格は人なつこく子供好き、いるだけで雰囲気を明るくさせる「近所の明るいお兄さん」的存在。
しかし戦いとなれば、地形を利用して相手を追いつめる指揮官となる。
当然白兵戦でも強い。
と完璧なヒーローに見えるが、実際はカイヌインとの縁談を一目惚れでぶちこわしたり、
破った相手をあっさり許してしまうなど、人間臭い一面もある。
そこが物語を一層面白くしていると言える。
年齢はダーヴェルより十歳ほど上で、登場時に二十五、六。
モードレッドの成人時には四十、カムランの戦いでは五十歳くらいか?
装備はエクスカリバーの他に長槍(フロンゴマニアド)、楯(ウィネブルグシヒャー)、短刀(カルヌエンハイ)、牝馬(ラムライ)。
ダーヴェル・カダーン
父:エレ
母:エルケ
妹:リンナ(他、腹違いの弟が数人)
妻:カイヌイン、ルネート
子:モルウェンナ、セレン、ディアン
孫:アーサーバハ、セレン
本書の語り手。古いアーサー王物語にその名が出てくるが、修道士となったこと以外は不明。
アーサーに負けず劣らず波瀾万丈の人生を歩んでいる。
幼少時は奴隷の子として育ったが、ある時シルリアの襲撃を受け母と離別。
マーリンに拾われニムエたちとウィドリン島で育つ。
十五歳の時、ギンドライスのウィドリン島襲撃を生き延びると、オウェイン、アーサー配下の戦士として多くの戦いに従軍。
その経験を認められ、二十代で部隊を任されるまでになる。
カダーンとは"強き者"を意味する二つ名で、名字ではない。
見た目はわら色の髪をしたのっぽの男、らしい。
カイヌインとは恋愛の末結ばれるが、どこが良かったのか今ひとつわからない。
カムランの戦いも生き延び、その後はポウイスの修道院に隠棲、イグレイン女王に請われてアーサーの物語の語り部となる。
出生の秘密あり、恋愛あり、さらに単独での冒険も多く、立派な主人公でもある。
海外でのファンアートも格好いいものが多く、英語版Wikipediaには専用項目があるほど。
Derfel Cadarn - Wikipedia, the free encyclopedia
キルフッフ
父:ガライド
子:アイニオン
アーサーのいとこで、彼の戦士の一人。
でっぷり太った雄牛のような体型で、蜂蜜酒(ミード)と女があれば充分というわかりやすい好漢。
アーサーと同じ年代か。
ベノイクとフランク人の戦いで登場。
その後、主要な戦いでは常に部将として参戦している。
「俺はフランク人を殺すんで忙しかったからな」等の率直な物言いが実に気持ちいい。
伝説にあるようなオルウェンとの絡みはなし。
ダーヴェルとは当初上司と部下の関係だったが、その後対等な友としてつき合う。
サグラモール
妻:マーラ
子:数人
ヌミディア人(黒人)の部将。その容姿から、闇の国から呼び出された悪鬼だと勘違いする者もいる。
アーサーの数ある戦士の中で最も頼りになる男で、反り身の短剣による白兵戦は一流。
かつてはフランク軍にいたが、アーサーとの戦いで捕虜になってからは彼に忠誠を尽くす。
アーサーの帰還後は、一貫してサクソン人との最前線に送られ、常に襲撃を跳ね返してきた。
後に列石(ストーンズ)卿の地位を授かっている。
一見無口なのだが、ブリトン語が母国語でないから話しづらいだけで、その気になれば聞く者を引きつける話術の持ち主。
ダーヴェルと同じく、サクソン人の妻マーラ一筋。
無言実行、浮気もしない、いいところばかりで文句のつけようの無い武人である。
モーヴァンス
醜い容姿の男。
崩れた目鼻、膨れた首、兎口(三つに裂けた口)、歪んだあご、と顔があまりにひどいので、それを自慢にしているほど。
アーサーの騎兵隊の一人で、ラグ谷では寡兵を率いて奮戦した。
残念なことにその後は名前だけで出番がなく、バゾン山の戦いで戦死。
カイ
父:エクトール
アーサーの育ての親エクトールの実子。
伝説では重要なキャラクターだが、この小説では端役。
キリスト教徒の暴動に巻き込まれて殺されるまでセリフもない。
ダゴネット
アグラヴァル
ランヴァル
バラン
バリン
アグラヴェイン
ブレイス
イルティド
アイジリグ
ベドウィル
アーサーの戦士たち。
「エクスカリバーの宝剣」上巻で名前が出てくるだけで、ほとんどは大した活躍もなし。
いつ退場したかもはっきりわからない者が多いが、カムランの戦い前の嵐で全滅したと思われる。
2011,05,21, Saturday
原題「Winter King」
冬に生まれた幼王・モードレッドを指すと思われる。
<あらすじ>
5世紀のブリタニア(イギリス)。この地を支配したローマ帝国はすでに去り、現地のブリトン人は独力で侵略者のサクソン人に立ち向かわねばならなかった。
だが、ブリトン人の諸王国は団結するどころか、争いが絶えない有様だった。これを束ねる大王ユーサーはすでに老い、跡継ぎのモードレッドはまだ乳飲み子。
この危機を救える者はただ一人、ユーサーの庶子アーサーしかいない。
人々は異国で戦うアーサーの帰還を待ち望んでいた......。
<ファンの語り>
記念すべき三部作の一作目。
この物語は、アーサーに仕えた戦士の一人・ダーヴェルが昔を思い出すところから始まる。
ダーヴェルって誰? 今はなぜ修道士なのか?
そして、物語の始まりはアーサーの登場ではなく、彼の甥にあたるモードレッドの誕生から始まる。
よく知られるアーサー王の物語とは全く違うわけだが、そんな疑問をわきに追いやる語り口のうまさが光る。
特にブリタニア土着のドルイド教の描写は秀逸。
マーリンやニムエは魔法を扱うとされるドルイドなのだが、この魔法が手品とも本当の魔法とも、どちらにもとれる曖昧さにしている。
ファンタジーかつ歴史ものの、絶妙な位置づけで描いていると思う。
序盤は王国の名前や王様の名前がゾロゾロ出てくるので読みづらいかもしれないが、
だんだん整理されて(つまり殺されて!)くるので、辛抱してページを繰って欲しいところ。
冬に生まれた幼王・モードレッドを指すと思われる。
<あらすじ>
5世紀のブリタニア(イギリス)。この地を支配したローマ帝国はすでに去り、現地のブリトン人は独力で侵略者のサクソン人に立ち向かわねばならなかった。
だが、ブリトン人の諸王国は団結するどころか、争いが絶えない有様だった。これを束ねる大王ユーサーはすでに老い、跡継ぎのモードレッドはまだ乳飲み子。
この危機を救える者はただ一人、ユーサーの庶子アーサーしかいない。
人々は異国で戦うアーサーの帰還を待ち望んでいた......。
<ファンの語り>
記念すべき三部作の一作目。
この物語は、アーサーに仕えた戦士の一人・ダーヴェルが昔を思い出すところから始まる。
ダーヴェルって誰? 今はなぜ修道士なのか?
そして、物語の始まりはアーサーの登場ではなく、彼の甥にあたるモードレッドの誕生から始まる。
よく知られるアーサー王の物語とは全く違うわけだが、そんな疑問をわきに追いやる語り口のうまさが光る。
特にブリタニア土着のドルイド教の描写は秀逸。
マーリンやニムエは魔法を扱うとされるドルイドなのだが、この魔法が手品とも本当の魔法とも、どちらにもとれる曖昧さにしている。
ファンタジーかつ歴史ものの、絶妙な位置づけで描いていると思う。
序盤は王国の名前や王様の名前がゾロゾロ出てくるので読みづらいかもしれないが、
だんだん整理されて(つまり殺されて!)くるので、辛抱してページを繰って欲しいところ。
2011,05,21, Saturday
イギリス作家のバーナード・コーンウェル(Bernard Cornwell)氏が1995年から97年にかけて出版した「小説アーサー王物語」の日本語訳版について。
日本では木原悦子さんによる訳で
「エクスカリバーの宝剣(上・下)」
「神の敵アーサー(上・下)」
「エクスカリバー最後の閃光(上・下)」
という6巻構成で原書房より出版されました。
有名なアーサー王物語に、歴史による解釈と大胆なアレンジを加えた作品です。
2011年現在この三部作は絶版しておりますが、その物語の魅力は今も色あせておりません。
当時、わくわくしながらページをめくった者として、このページを作りました。
知らない方は、手に取っていただければ幸いです。
日本では木原悦子さんによる訳で
「エクスカリバーの宝剣(上・下)」
「神の敵アーサー(上・下)」
「エクスカリバー最後の閃光(上・下)」
という6巻構成で原書房より出版されました。
有名なアーサー王物語に、歴史による解釈と大胆なアレンジを加えた作品です。
2011年現在この三部作は絶版しておりますが、その物語の魅力は今も色あせておりません。
当時、わくわくしながらページをめくった者として、このページを作りました。
知らない方は、手に取っていただければ幸いです。
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