2019,06,10, Monday
原作全7巻を読んだ者の感想です。
公式サイトのこのアオリ文句を読んで、嫌な予感がしました。
映画『町田くんの世界』オフィシャルサイト - ワーナー・ブラザース
原作漫画は、「ブッ飛ばす」ような作風ではないのです。
町田くんの世界 1 (マーガレットコミックスDIGITAL)
メガネの男子高校生・町田くんは、
運動もできない、勉強も苦手な、地味な少年。
でも、人を愛する事はできる。
ささいな日常の喜び・悲しみを共有することができる。
そんな、良くも悪くも地味だけれど、
だからこそ心に染みる作品なんです。
そんな作品が実写化。
戦々恐々として観に行くと……
文字通り「ブッ飛ばす」ラストだった。
原作を再現する・しないを通り越した、これは問題作です。
◎あらすじ
「ブッ飛ばす」に至る経緯を書きます。
・美術の授業中にケガした町田くん、保健室に行く
・保健室には、あまり授業に出ないクラスメートの猪原さんがいた
・母親のキャスターが不倫してたこともあり、
クラスから孤立している猪原さん
・なんだか猪原さんをほっとけない町田くん、
猪原さんがサボリでよく使う閉鎖したプールに足を運び、
だんだん仲良くなる
・町田くんを意識し始める猪原さんだったが、
町田くん男女問わず誰とでも仲良くする性格なので、
自分が特別扱いされてるわけじゃない、ということに気づく
・そんな自分の感情を持て余し、
町田くんに「もう近づかないで」と告げる
・ショックの町田くん、猪原さんが
親戚のいるロンドンに転校すると聞いても追いかけない
・転校当日、それまで町田くんに助けたりしてもらってた
クラスメートたちが、町田くんの背中を押す
・自転車で追いかける町田くんだが、
電車で移動する猪原さんには到底追いつけない
・その途中、風船が木に引っかかって困っている子どもが
・助けに行く町田くん
・木に登って風船はつかんだものの、やっぱり猪原さんが気になる
・子どもに「猪原さんのところへ行きたいんだ」と言うと……
風船が急上昇し、町田くんが空をブッ飛ぶ
※夢やイメージじゃなく、本当に飛んでる
町田くんの妹・弟が「お兄ちゃんだ」と見上げるシーンがある
高層ビルぐらいの高さを、15分くらい飛んでる
・自分でコントロールできない町田くん
・そんな町田くんを電車から見かけた猪原さん、
電車から降りてビルに移動し、町田くんに抱きつく
・それでも止まらない風船を、たまたま飛んでたカモが割る
・落ちる2人だが、閉鎖したプールにたまたま水が張ってて助かる
・告白する町田くん
・スタッフロール
◎感想
石井監督とスタッフさんに言いたい。
どうしてこうなった。
原作漫画はファンタジーじゃないわけで、
町田くんが空を飛ぶ展開は本当に必要だったのか?
猪原さんの出てくるエピソードを中心に構成するだけじゃ
ダメだったのか?
原作の再現は置いといても、
平凡な高校生たちが主役のドラマで、
空を飛ぶ必要あるのか?
関係者の皆さんには申し訳ないですが、
町田くんが飛んだ時点で、
私は映画館を出ていきたくなりました。
町田くんが木に登った時点で出てった方がいましたが、
正解だと思う。
こんなトンデモ展開、見てられないもの。
町田くんはわかりやすい魅力をもったキャラクターじゃないので、
映像化するのが難しいのはわかります。
でも、他にやりようがなかったのか。
こんなぶっ飛びコメディじゃなきゃ、ダメだったのか。
ラスト15分までは、
それなりに原作のテイストがあって観られます。
主役2人のビジュアルとか。
でも、ラスト15分ですべて吹っ飛ぶので、
原作どうこうの問題ではなくなります。
面白かった方には申し訳ないですが、
私はこの映画を評価できません。
◎原作ファンの方へ
・原作のことは忘れてください
・再現を期待しないでください
・何も期待しないでください
・なるべく出口に近い席を選んでください
途中で出ていきたくなった時のために
ヒドイかもしれないけどさ、
だって空飛ぶんだもの。
原作に飛ぶ要素なんかないんですよ。
◎キャスト雑感
◆細田佳央太(町田一役)
素顔を見るとスマートなイケメンで、
わざと地味なメガネ少年を演じるのは一苦労だったと思う。
あの走り方も大変そう。
◆関水渚(猪原奈々)
見た目まんま猪原さん。
初恋にじたばたする感じは良かったです。
◆岩田剛典(氷室雄)
現役高校生モデルだが、最近微妙扱いでやさぐれる。
町田くんにつかみかかった時の距離がすごく近い。
◆高畑充希(高嶋さくら)
氷室の元カノ。終盤ヨリを戻す。
原作ではさくらさんと氷室くんは特に関係ない(はず)ですが、
映画ではひとまとめにした感じです。
◆前田敦子(栄りら)
ひょうひょうとした町田くんのクラスメート。
「マジか、町田」ってセリフを何度か言うのですが、
「マジか、石井監督」って私は言いたいね。
◆太賀(西野亮太)
猪原さんに派手に告白して玉砕。
いい味出してる。
◆池松壮亮(吉高洋平)
ゴシップ系週刊誌のカメラマン。
本来はライター志望。
なのだが、書かせてもらえず、会社と世間に対してふてくされている。
初対面でいきなり文書渡して、読んでくれって言われてもなァ。
しかも電車の中。限りなく怪しいよね。
原作に出てくる、最近彼女とうまくいってない、
世間も嫌な奴ばっかり、とひねくれてるサラリーマンがモデルと思われます。
町田くんと猪原さんの、電車でのケンカを見かける人ですね。
◆松嶋菜々子(町田百香)/北村有起哉(町田あゆた)
町田くんの両親。
この2人は原作とほぼ同じ。
◆富田望生(図書館の女子)
本を抱えてるところを助けられた子ですね。
「なつぞら」にも出てて、注目の女優さんです。
監督 石井裕也×主演 超新人×豪華キャストがブッ飛ばす、衝撃の人間賛歌!
公式サイトのこのアオリ文句を読んで、嫌な予感がしました。
映画『町田くんの世界』オフィシャルサイト - ワーナー・ブラザース
原作漫画は、「ブッ飛ばす」ような作風ではないのです。
町田くんの世界 1 (マーガレットコミックスDIGITAL)
メガネの男子高校生・町田くんは、
運動もできない、勉強も苦手な、地味な少年。
でも、人を愛する事はできる。
ささいな日常の喜び・悲しみを共有することができる。
そんな、良くも悪くも地味だけれど、
だからこそ心に染みる作品なんです。
そんな作品が実写化。
戦々恐々として観に行くと……
文字通り「ブッ飛ばす」ラストだった。
原作を再現する・しないを通り越した、これは問題作です。
◎あらすじ
「ブッ飛ばす」に至る経緯を書きます。
・美術の授業中にケガした町田くん、保健室に行く
・保健室には、あまり授業に出ないクラスメートの猪原さんがいた
・母親のキャスターが不倫してたこともあり、
クラスから孤立している猪原さん
・なんだか猪原さんをほっとけない町田くん、
猪原さんがサボリでよく使う閉鎖したプールに足を運び、
だんだん仲良くなる
・町田くんを意識し始める猪原さんだったが、
町田くん男女問わず誰とでも仲良くする性格なので、
自分が特別扱いされてるわけじゃない、ということに気づく
・そんな自分の感情を持て余し、
町田くんに「もう近づかないで」と告げる
・ショックの町田くん、猪原さんが
親戚のいるロンドンに転校すると聞いても追いかけない
・転校当日、それまで町田くんに助けたりしてもらってた
クラスメートたちが、町田くんの背中を押す
・自転車で追いかける町田くんだが、
電車で移動する猪原さんには到底追いつけない
・その途中、風船が木に引っかかって困っている子どもが
・助けに行く町田くん
・木に登って風船はつかんだものの、やっぱり猪原さんが気になる
・子どもに「猪原さんのところへ行きたいんだ」と言うと……
風船が急上昇し、町田くんが空をブッ飛ぶ
※夢やイメージじゃなく、本当に飛んでる
町田くんの妹・弟が「お兄ちゃんだ」と見上げるシーンがある
高層ビルぐらいの高さを、15分くらい飛んでる
・自分でコントロールできない町田くん
・そんな町田くんを電車から見かけた猪原さん、
電車から降りてビルに移動し、町田くんに抱きつく
・それでも止まらない風船を、たまたま飛んでたカモが割る
・落ちる2人だが、閉鎖したプールにたまたま水が張ってて助かる
・告白する町田くん
・スタッフロール
◎感想
石井監督とスタッフさんに言いたい。
どうしてこうなった。
原作漫画はファンタジーじゃないわけで、
町田くんが空を飛ぶ展開は本当に必要だったのか?
猪原さんの出てくるエピソードを中心に構成するだけじゃ
ダメだったのか?
原作の再現は置いといても、
平凡な高校生たちが主役のドラマで、
空を飛ぶ必要あるのか?
関係者の皆さんには申し訳ないですが、
町田くんが飛んだ時点で、
私は映画館を出ていきたくなりました。
町田くんが木に登った時点で出てった方がいましたが、
正解だと思う。
こんなトンデモ展開、見てられないもの。
町田くんはわかりやすい魅力をもったキャラクターじゃないので、
映像化するのが難しいのはわかります。
でも、他にやりようがなかったのか。
こんなぶっ飛びコメディじゃなきゃ、ダメだったのか。
ラスト15分までは、
それなりに原作のテイストがあって観られます。
主役2人のビジュアルとか。
でも、ラスト15分ですべて吹っ飛ぶので、
原作どうこうの問題ではなくなります。
面白かった方には申し訳ないですが、
私はこの映画を評価できません。
◎原作ファンの方へ
・原作のことは忘れてください
・再現を期待しないでください
・何も期待しないでください
・なるべく出口に近い席を選んでください
途中で出ていきたくなった時のために
ヒドイかもしれないけどさ、
だって空飛ぶんだもの。
原作に飛ぶ要素なんかないんですよ。
◎キャスト雑感
◆細田佳央太(町田一役)
素顔を見るとスマートなイケメンで、
わざと地味なメガネ少年を演じるのは一苦労だったと思う。
あの走り方も大変そう。
◆関水渚(猪原奈々)
見た目まんま猪原さん。
初恋にじたばたする感じは良かったです。
◆岩田剛典(氷室雄)
現役高校生モデルだが、最近微妙扱いでやさぐれる。
町田くんにつかみかかった時の距離がすごく近い。
◆高畑充希(高嶋さくら)
氷室の元カノ。終盤ヨリを戻す。
原作ではさくらさんと氷室くんは特に関係ない(はず)ですが、
映画ではひとまとめにした感じです。
◆前田敦子(栄りら)
ひょうひょうとした町田くんのクラスメート。
「マジか、町田」ってセリフを何度か言うのですが、
「マジか、石井監督」って私は言いたいね。
◆太賀(西野亮太)
猪原さんに派手に告白して玉砕。
いい味出してる。
◆池松壮亮(吉高洋平)
ゴシップ系週刊誌のカメラマン。
本来はライター志望。
なのだが、書かせてもらえず、会社と世間に対してふてくされている。
初対面でいきなり文書渡して、読んでくれって言われてもなァ。
しかも電車の中。限りなく怪しいよね。
原作に出てくる、最近彼女とうまくいってない、
世間も嫌な奴ばっかり、とひねくれてるサラリーマンがモデルと思われます。
町田くんと猪原さんの、電車でのケンカを見かける人ですね。
◆松嶋菜々子(町田百香)/北村有起哉(町田あゆた)
町田くんの両親。
この2人は原作とほぼ同じ。
◆富田望生(図書館の女子)
本を抱えてるところを助けられた子ですね。
「なつぞら」にも出てて、注目の女優さんです。
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