河内遙「涙雨とセレナーデ」最終14巻考察

涙雨とセレナーデ(14)

河内先生、11年間の連載お疲れ様でした。

読み終わると、まだまだ色々語って欲しい事があるけど
(特に孝章様のママ関連)、
語る余地がある方がいいのかもしれない。
2026年秋、菊之進が主役のスピンオフが連載予定、との事。
楽しみです。

以下は個人の考察。
14巻の気になる点をつらつらと。

注意:ネタバレ多数です。

(1)「片桐雛子」
72話に出てくる、
雛子の書き残した小説「涙雨とセレナーデ」の作者名は「片桐雛子」。

明治に戻り、武虎と暮らし始めた雛子が「片桐」姓を名乗ったと思われるが、
現代のヒナにどうつながるのか?

というのも、
雛子(ひいばあ)→ミナコ(ばあちゃん)→マナ→ヒナと、
雛子からヒナまでは母→娘のつながり。
この4世代の間に、結婚で夫側の苗字になってそうにも思う。

これに関しては、
河内先生がそこまで考えてなかっ……もとい、
ヒナの父親がたまたま片桐姓だった、のではないかと。

もしくは、雛子がペンネームで片桐姓を使っただけか。


(2)雛子からヒナまでは5世代では?
前にも考えたことがある。
「雛子からヒナまでは、4世代じゃなく5世代では?」
という事。

Kiss(キス)2022年1月号感想
当時の記事から抜粋。

涙雨の舞台は明治40年(1907)
雛子がこの時点で高校2年のヒナと同い年とすれば、
1907-17=1890年生まれ

涙雨の連載開始は2015年
ヒナが仮に2015年時点で17歳とすれば、
2015-17=1998
⇒キリよく2000年生まれとする

2人の間には約110歳差ある

(1)雛子→ヒナが110年で4世代
それぞれの世代が、
平均36~37歳で子どもをもうけることになる

雛子 1890生

○ 1927

○ 1964

ヒナ 2001

(2)雛子→ヒナが110年で5世代
それぞれの世代が、
平均27~28歳で子どもをもうけることになる

雛子 1890生

○ 1918

○ 1946

○ 1974

ヒナ 2002

作中では(1)だと確定したわけだが、
それだと晩婚が多すぎるんじゃないか? という話。

これは、河内先生がそこまで考えてなかった
涙雨の「現代」は2000年前後と考えればどうか、と思う。

河内先生が2000年に高校卒業、との事。
参考:profile 河内遙 official web site

ヒナも同世代と考えれば、各世代は30年間隔。

雛子 1890生

○ 1920

○ 1950

ヒナ 1980

これは私の発案ではなく、以前のオフ会で出た案。

しかし、これには落とし穴がある。
ヒナは現代でスマホやLINE(らしきアプリ)を使っている。

となれば、ヒナたちの「現代」は2010年代以降になってしまう。

ダラダラ書きましたが、結論は出ません。

少なくとも、ヒナの両親は晩婚のようです。
最終回、ヒナ母の「結婚式なんて挙げられるわけなくて 30代の終わりに」というセリフあり。


(3)最終回以降の孝章様とヒナ
孝章様と雛子の縁談は破談になったけど、
いつかは身を固める必要がある。

ヒナという、なぜか雛子とソックリだけど出自のよく分からない女性との結婚を
孝章パパはOKしたのだろうか?
継母は、もう発言力なさそうだけど。

これに関しては、最終回で孝章様が
「有能な若い社員が育ってゆけば
世襲にこだわる必要もいずれはなくなるさ」

と、貞光に答えている。

ということで、若手が育ったタイミングで社長を退任、
ヒナと静かに暮らした、と思われ。
その頃には孝章パパは死んでるか、隠居しているか。


色々書きましたが、どれも重箱の隅です。
作品がゴールにたどり着いてよかったと、
心からそう思います。
| 漫画・本 | 21:45 | comments (0) | trackback (0) |
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