2011,05,21, Saturday
<あらすじ>
ラグ谷にてシルリア、ポウイスの連合軍を打ち破ったアーサーは、名実ともにブリタニアの盟主となった。
宿敵サクソン人を討つ準備として、アーサーはポウイス王女カイヌインとランスロットの婚礼を進める。
二人の結婚は諸王国をまとめるために必要なのだ。
一方、マーリンはブリタニアの宝の一つ「クラズノ・アイジンの大釜」を探すための兵士を求めていた。
しかし、おとぎ話でしかない大釜のために、兵士を貸す国はどこにもない。
そこでマーリンが目をつけたのが、カイヌインに恋情を抱くダーヴェルだった。
<ファンの語り>
国の結束など屁でもない、とばかりに結婚式をかき回すマーリンとニムエが痛快。
恋愛をテーマにしているだけあって、6巻の中で一番明るい雰囲気を持っている。
が、そこは冒険作家のコーンウェル。
大釜探求は短いながらも手に汗握る描写が続く。
そして、後半はいよいよサクソン王エレと決戦の時。
と思ったら肩すかしをくらうのだ。
この、いいように転がされている感覚がたまらなく気持ちいい。
ところで、表見返しのあらすじに「トリスタンとイゾルデの悲劇が......」とあるけど、
彼らが出てくるのは下巻。
編集者は一体何をやっていたのか。
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