丸岡いずみ「仕事休んでうつ地獄へ行ってきた」
2013年9月、主婦と生活社発行。
著者は元日本テレビニュースキャスター。
「情報ライブ ミヤネ屋」「news every.」で有名。
2011年4月、うつ病を発症してから、回復・結婚にいたるまで、をつづる。

仕事休んでうつ地獄に行ってきた Kindle版

うつ病、うつ病患者の家族の手記は何冊も読んできましたが、
丸岡さんのように「テレビ局の看板キャスター」がうつに、というのは非常に珍しい。

「日テレでバリバリ働ける人でもうつになるのか……」と思いながら読みました。

夫の有村昆さんとのなれ初め、デートや結婚に至る経緯も書かれています。
「恋人や配偶者がうつになったら、どう接すれば良いか?」という疑問の参考になるかもしれません。

◎目次
序章 私、一体どうなっちゃうの?
うつ病のはじまり
第1章 私、走りすぎちゃいました!
地方の局アナから、キー局の看板ニュースキャスターになるまで
第2章 私、交感神経ビンビンでした!
2011年3月11日、東日本大震災発生
第3章 私、うつ地獄に行ってきました!
番組を降板、「死にたい」にとらわれる日々
特別解説「うつ病の“ほんとう”」 監修/野村總一郎
第4章 私、うつ地獄から帰ってきました!
生還~結婚。そして未来へ
終章 私、うつ病になって考えました!
丸岡的うつ病と上手につきあう心得
特別対談「丸ちゃん、頑張りすぎたのだね」 鎌田實
おわりに 休むことも生きること


◎感想
「精神的に弱い人がウツになる」「生真面目な人ほどウツになりやすい」とはよく言われるところ。

しかし、丸岡さんは
・前向き
・ストレスをためない
・自他ともに認める、快活で明るい人間
でしたが、重度のうつを患うことに。

精神科医でうつの権威の大野裕先生によると、うつになる原因は「はっきりわからない」そうで、
「誰でもかかるもの」だなと改めて感じる次第。
細川貂々&大野裕「ツレと貂々、うつの先生に会いに行く」


◎うつの人との、接し方のヒント
冒頭にも書きましたが、夫となる有村昆さんとのやり取りは、
「うつの人と、どう接したらよいか」の参考になります。

メールを送っても、返事を期待しない。
無理やり見舞いに行かない。
うつ状態だと、「人とやり取りするのが苦痛、会うのも苦痛」ですから。

そこを理解し、辛抱強く待った有村さん。
中々できることではないと思います。

家族でも、接し方に迷ったり、間違えるのがうつですから。
| 漫画・本 | 20:10 | comments (0) | trackback (0) |
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