青空エール 2012年1月号34話感想
青空エールの続きが気になったので、ネットカフェで別冊マーガレット読んで来ました。

30男が女子中高生向けの漫画雑誌を手に取るのは非常に葛藤があったのですが、
「“読む”と心の中で思ったならッ! その時スデに行動は終わっているんだッ!」とプロシュート兄貴の名言を思い出して実行しました。



でもやっぱり恥ずかしかった。
それが自意識過剰だとわかっていても……。

何がそこまでさせるのかと言えば、吹奏楽部を舞台にしているから。
色々、昔を思い出すうまい作りになってるんですよ。
→1〜7巻までの感想
→8巻の感想
1月号以降の感想はカテゴリから

<前号までのあらすじ>
学園祭でいい感じになる山田とつばさ。
野球部は新人戦で準優勝、秋の大会シード権獲得。さらに山田自身もレギュラーが取れそう。
しかし、練習中に足首を骨折。さらに入院。
お見舞いに行ったつばさは、足首を補強した山田を見て「後ろに甲子園が見えるよ」と泣きながら言う。
その言葉に山田も涙を流し、つばさを抱きしめるのでした……。

これで恋人同士じゃないなら、何をもってそうなるんだ? とおじさんになりかけの男は思う。

感想は以下で。

夜の病院で話し込む二人。
8巻終盤の「色々話をしよう」というのが皮肉な形で実現することに。
山田は野球をはじめた小学生時代を語ります。

父親が巨人ファンだった山田少年は、自然と野球が好きになったそうで。
リトルリーグではいきなりキャッチャー。
阿部慎之助にあこがれていたわけではなく、監督にやれと言われたらしい。
当時からガタイが良かったんだろうな。

一生野球やりたいとか、プロに行きたいと話す山田。
しかし今はランニングすらできません。
珍しく涙を流す山田。
いつもと泣き役と励まし役が逆転している。

それで色々話して最後は「応援してる」とか言ってたと思いますが、
ただでさえ恥ずいのに恋愛部分は輪をかけて恥ずいのでこの辺は正直覚えてません。
早く、早く部活パートに進んで……。

翌日。
つばさはポニーテールからてっぺんにお団子を結う髪形になっている。
シニョンでしたっけ。

別パートで仲良くしている、派手そうな子から「野球のカレどうだった」と聞かれる。
なんか、その言い方は別の部にもカレがいそうに聞こえるが。

そこへ名前不明の丸顔の先輩が「挨拶してない」だの「部室にカギかけてない」だのと詰問。
カギはともかく挨拶くらいなーと思うが、厳しい部はこだわるかもな。
部活中は私語禁止ってくらいだし。

ねちっこくなりそうなところへ3年の森先輩が登場。
腱鞘炎が完治したと報告。おめでとうございます。
きっと、大学か社会人部門で吹奏楽コンクールを目指すのでしょう。

腱鞘炎=怪我=山田と思い出したつばさは、「怪我して落ち込んでる人の心境」を質問。
森先輩いわく、最初は気丈にふるまえても、後々気持ちを持続させるのは難しくなる。
それを回復させるのはまわりの励ましだと。

「あんたらがいなかったら吹部にいなかったし。こうやって顔も出せてないし」
この辺は6巻に詳しいですね。

私も中高6年間やってて、途中でやめた人を知ってますが、それを止めるのは難しいわけですよ。
本人も考えた上でのことだし。
でも、何かできなかったかと思うこともある。
6巻で森先輩が復帰するくだりは、「こんなうまくはいかないよ」と思いつつも、「同じことができたんじゃないか」と思う自分もいる。

で、山田を励ますために演奏を録音して届けることになりました。
廊下で吹部や同じクラスの子と盛り上がっているところへ、「余計なことしないで」と野球部マネの多能(おおの)さん。

「山田は野球のことを思い出すだけでつらいのに、部外者が勝手に盛り上がって応援なんかしないで
落ち込んでる人にできることなんか何もない」と。
まあこれも一理ある。

しかしね、孤独が人間には一番きついものなんで。
「うるせえ」って言われても構った方がいいと思うんですよ。

水島も一言。
「音楽には力がある。俺たちは年中それをやってるんだ。音楽をなめるなよ」
この人音楽が絡むと熱くなるのな。それ以外はどうでも良さそう。
山田がいなくてもこうやってフォローが入る。
人間の嫌なところといいところを適度に描くところが相変わらずうまいと思います。

こうして、つばさたちは演奏を録音することになりました。

一方、病院のベッドで携帯を操作している山田。
どうやら足首の回復について、ネットで調べているらしい。

そこには「一年かかることも」と不吉な文章が。
仮にそうだとすると、山田は1年秋、2年夏秋に試合出場の見込みはない。
残された甲子園のチャンスは3年の夏だけになる。
以下次号。


秋といえば、3月に行われる全日本アンサンブルコンテストの練習もしていた記憶があるのですが、その辺は書くのでしょうか。
学校によってはやってないかもな。コンクール一本ってことで。
| 漫画・本::河原和音「青空エール」 | 00:40 | comments (0) | trackback (0) |
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