生徒諸君! 教師編1〜13(庄司陽子)
最近読んだ「生徒諸君!」が面白かったので、続編である「教師編」も読んでみました。
私は1週間くらいの間しかないけど、リアルタイムで読んでた方は18年(1985〜2003)開きがあるんですね。
感慨もひとしおだったかと。

で、一言で書くと……無印ほど傑作とは言えない。


理由1。
無印の頃の話の一部が「なかったこと」にされている。

・「結婚する」とまで親に言ってたナッキーと岩崎との関係が「親しい男友達」レベルに戻っている。
・ナッキーと母親のぎくしゃくした関係(かつて祖父母に預けられた過去)を克服したはずなのに、もう一度和解の話を書いてる。

理由2。
ナッキーはあいかわらずパワフルですが、それが鼻につくというか、無印の頃ほど爽快じゃない。
どこでもワガママを通しちゃう、言いたい事をおかまいなしに言う、職場にいるとうざったい人。
うーん、私も作中に出て来る「リーマン教師」の側の大人になってしまったということでしょうか。

でも、何度読んでも珠理亜を初音の家に預けるくだりはちょっと……ひどい。
「私が昔暴行を受けたことがあるから?」「……それもある」
それ言っちゃうんだ。

理由3。
ナッキーは25歳なのだが、格好と、たまに顔がおばさんに見える。
服装……私は男なのでうまく書けませんが、どうも20代の娘さんに見えないときがあるんです。
あと、顔も。

素直に無印から18年後じゃダメだったのだろうか。
ナッキー40歳。年齢からすると学年主任や教務主任をやっている頃?
若い先生をどやしつつ、岩崎との間に設けた子供にも愛情を注ぐ、というのも面白かったと思う。


無印が名作だからこそ、粗の目立ってしまう「教師編」。
でも読み切らないと最終的に判断はできません。25巻までは読んでみます。
| 漫画・本::庄司陽子 | 23:16 | comments (0) | trackback (0) |
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