2023,01,09, Monday
氷の城壁【タテヨミ】 1巻
ebookjapanで全117話買って、2022年の年末に一気に読みました。
高校生の男女4人の群像劇。
クラスという狭い世界の人間関係・息苦しさに悩み、迷う彼らに
誰もがどこかしら共感できるのではないかと思う。
言いたい事がうまく言えなくてもどかしかったり、
なりゆきで定着したクラス内のキャラ付けと本来のギャップに苦しんだり、
家族は優しいのになぜか家に居場所がなかったり、
そんな感じです。
最終的には「友だちっていいな」と思える作品です。
恋愛は重要な要素ではあるけど、
そういうのを敬遠してる人にもおすすめしたい。
現役の学生さん向けかもしれませんが、
かつてそうだった大人でも、昔を思い出せる作品だと思います。
タテヨミ(タテスクロール)はとっつきづらかったですが、
読んでるうちに慣れます。
作品が面白かったら、縦だろうが横だろうが関係ないです。
以下は登場人物の紹介と雑感。
◎登場人物雑感
氷川小雪(ひかわ・こゆき)
主要人物その1、主人公的存在。
霧ノ島中学→明天高校
中学時代の苦い思い出から、
美姫以外との交流関係を断っている。
苦い思い出=部活でリーダー的同級生に嫌われ孤立&クラスである男子とカップルだとはやし立てられた事
高校1年の冬、湊・陽太との出会いで少しずつ変わっていく。
家族構成:母。
両親は彼女が小さい頃に離婚していて、
父親とはごくたまに会う。
旧姓・結城(ゆいしろ)。
1話と最終話を読み比べると、一番変わった人。
中学時代のカップル騒動は、実に中学生らしいんだけど
された方はたまったものじゃない。
安曇美姫(あずみ・みき)
主要人物その2。
小雪の幼なじみで数少ない友人。
クラスで人気のアイドル的存在なのだが、
本人はそのような扱いに苦しさを感じている。
もっと悪ふざけしたりバカ騒ぎしたいタイプ。
家族構成:父、母、弟
私服は、ビビッドというのかサイケというのか、
かなり目立つ配色が好き。
エレベーター→ベータと略すなど、
ちょっと独特。
駅のエレベーター=駅ベータらしい。
彼女は、デフォルメ化で巨大化したりするのが楽しいです。
雨宮湊(あまみや・みなと)
主要人物その3。
一見して「陽キャ」に分類される男子。
男女問わずあっさりうち解ける話術をもっていて、
本人のイメージでは
「錠前に合うカギをいかに早く見つけられるか」のゲームのようなものらしい。
恋愛面では来るもの拒まず、しかし長続きしない。
家族構成:父、母、兄、姉
兄・海斗は両親と衝突して家を出ている。
小雪と2、3度話しただけで
彼女の心の「壁」を感じ取る、超敏感な男。
人間関係器用と思われたが、
小雪に惚れてどんどん不器用になっていく様子は必見。
日野陽太(ひの・ようた)
主要人物その4。
第一印象、デカい。
小雪たちを優しく見守る、
一番落ち着きのある性格……と思わせて、
彼は彼で大きい悩みがある。
家族構成:父、継母、母親違いで年の離れた弟・妹
実の母とは小学生で死別。
その後、父親が再婚しており、
新しい母はかなりできた人間なんだけど、
家に居づらさを感じている。
ステップファミリーって漫画によく使われるんだけど、
使うなら単なる味付けじゃなくて
このぐらい濃く描かないとダメなんだ、と思いました。
たまにメガネをかける。
夕飯の前に菓子パンや惣菜パンをよく食ってる。
高校生の胃袋は無限大。
ノリコ先生
養護教諭。
小雪が昼食時に入りびたるのに小言を言うが、
追い出すまではしない、優しい先生。
五十嵐翼(いがらし・つばさ)
小雪が中学時代いやいや付き合ってた男子。
小雪のことは好きなのに、かける言葉が下手くそすぎマン。
黙っていればまあまあの顔なのだが。
小雪とは違う高校に進学するが、
ごくたまに顔を合わせることに。
彼はずっとこのまんまな気がする。
良くも悪くも。
そんで「凪のお暇」の慎二みたいな大人になると思われ。
優希(ゆうき)
美姫の弟。
1学年下で、小雪と同じ明天高校に進学。
出番は少ないけど、
ときどき人間関係の核心を突くことがある。
小雪の旧姓が結城(ゆいしろ)で「ゆうき」と読まないのは、
彼と読みがかぶるからだろうか?
熱川真夏(あたがわ・まなつ)
中学時代、バスケ部で小雪と衝突した女子。
ボス格の存在で、
先輩と親しい小雪が部内を仕切ることに反発する。
部員は真夏の味方をしたらしく、
小雪は2年で部活を辞めることに。
それに怒った美姫は「ガラス割り事件」を起こす。
回想でしか出てこないけど、
五十嵐と並び、小雪への影響大な人物。
赤星(あかほし)
湊の友だち1号。
友だちは2人いて、黒ワカメ頭が「赤星」。
下の名前は「ハヤト」。漢字不明。
もう1人、金髪で関西弁の友人の名前はいま探してます。
霜島月子(しもじま・つきこ)
小雪と同学年。
美術部。
小雪たちの恋愛関係を察しつつ、
そっと見守るよき友人。
栗木桃香(くりき・ももか)
小雪たちの1学年下。
後半のキープレーヤー。
黒髪美少女で、
この手のタイプは少年漫画ならヒロインだけど、
少女漫画だと災いを招くタイプ。
湊に近付こうと、あの手この手を使ってくる。
策を弄するのであまり好かれるタイプではないけど、
欲しいものに対して一途で迷わないところはいいと思う。
後半、彼女があそこまでかき回さなかったら、
小雪と湊が進展したかは怪しいし。
容姿を磨くにも余念がなく、
家でも通話中にプランクしたり、
糖分を控えるためにチョコを食べなかったり、
筋の通ったキャラではある。
熱川秋音(あたがわ・あきね)
真夏の妹、1学年下。
栗木桃香とは当初一緒にいたが、
特に仲がいいわけではなく、
桃香が湊に近付くダシにしていただけらしい。
姉のことは完全に嫌っている。
口数は少ないけど、
なんだかんだ結構いい人。
キャラクターは後日書き足すかもしれません。
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