アニメーション映画「思い、思われ、ふり、ふられ」ネタバレ感想
9/18、公開日の夜観てきました。

・原作は、掲載してる雑誌(別マ)を途中から最後まで読んでた
・でも大まかな内容しか覚えてない
・単行本は集めてない
・特集本↓は買って読んだ
(咲坂伊緒先生と河原和音先生の往復書簡目当て)


思い、思われ、ふり、ふられ フィルム&イラストレーションズ


そんな感じの中年男の感想です。

一言でいうと、原作と変えてるところはあるけど面白かった。
興味ある方は、見て損はないです。

画像は、映画館でもらえる入場者特典。
描きおろし番外編です。




◎作品感想
後半、文化祭以降の展開はかなり変えてある。
そこが受け入れられるなら面白い作品。

私は原作を漠然としか覚えてないので、
楽しめたのかもしれません。

由奈と理央、朱里と和臣の2組のカップルの話が中心ですが、
さらに由奈と朱里の友情、
再婚同士の山本家の話もけっこう割かれてました。

100分強で詰め込み気味ではあるけど、
過不足ない印象。

脚本の吉田恵里香さん、
全12巻の内容から重要なポイントを抜き出されてるな、と感じました。

メディアミックスした時の改変は良し悪しがありますが、
ふりふらアニメのは良いと思う。

何がいいかというと、原作で物足りなかったところを補っているから。

原作の後半、朱里と和臣がくっつく・くっつかないがメインになってから
テンポがいまいちと思ってたので
(連載は考えつつ描いてるので仕方ないですが)、
映画はダレなかったなと。

最後まで観て、高校生というのは、青春っていうのはいいもんだなと。
元気の出る映画だと思います。

そして、黒柳トシマサ監督が言われている通り、
大切な人がいるっていいなって気分になれます。
彼氏彼女じゃなくても、友だちや家族、憧れの誰かでもいい。



新型コロナで客席は半減、
興行的には苦しいでしょうが、
1人でも多くの方に見てもらえる事を願います。


◎文化祭の同時告白
作品の山場のひとつである、
文化祭で由奈と理央がお互いを求めて走り回り、
告白するシーン。

ここの再現度は満点。

心象風景でしゃぼん玉がはじけるわ、
BUMP OF CHICKENの挿入歌が流れるわで
(エンディングテーマの「Gravity」とは別)
やりすぎ感もちょっとありますが、
原作の名場面を盛り上げようという気概を感じました。

非常階段を使って高低差を出してるのもいい。

少女漫画的な心象風景は多用されてて、
ガード下で由奈が1回目の告白をしてふられる場面、
その瞬間花が散らばってカラフルな世界になるんです。

これぞ少女漫画という感じです。


◎キャラクター
◆市原由奈(CV:鈴木毬花)
受け身で夢見がちでしたが、
行動していくことでどんどん変わっていく。

下を向いてた少女が、
きれいになっていく過程がよくわかりました。

あの文化祭のデカいわたあめ、
完食できたのだろうか。

◆山本朱里(CV:潘めぐみ)
クリスマス、家族で食事すれば両親の仲も修復できるんじゃないかと、
カレーを作り始めるシーンが印象的。

健気……(´;ω;`)
高1の娘にここまで気を使わせる両親、
もっとしっかりしろよ、とも思いましたね。

母がバツ2で転校続き。
それゆえ人間関係に関して切り替えが早く、大人なふるまいを見せますが、
本心をさらけ出すのは苦手。

恋愛に関して由奈より進んでいるようでいて、
臆病なところもあるんだなと、改めてわかりました。

◆山本理央(CV:島﨑信長)
王子様キャラに見えて、生々しい悩みも持つ少年。

文化祭は王子様の格好のまま告白シーンになだれ込むんだけど、
その方がドラマチックで良いと思う。

由奈が髪型を変えたのにすぐ気づくあたりが、
さすがだな、と。

あと、肉じゃが( ´艸`)

◆乾和臣(CV:斉藤壮馬)
原作だと映画の勉強でアメリカの大学に行きますが、
映画版は京都の大学に変更。
その方が現実的だよね。

◆我妻暖人(CV:堀江瞬)
文化祭で警官コスしてる人。
特にどう、というのではないですが、
優しい声がこれぞ当て馬で、しっくりきました。

そういえば、桜亮介(朱里の元彼)は出てきません。
この尺の長さでは当然ですね。


◎良かった点
季節の経過がわかりやすい。

あじさい、夏祭り、紅葉。
日本っていいですね。

あと水たまりの水面も美しい。


◎ロケーション
背景に代々木上原駅が出たので、
そのへんを参考にしたのでしょうか。


◎ささいな気になる点
◆いきなりケンカしてる理央パパと朱里ママ
再婚同士でいきなり不仲になってて、
唐突感ただよう。

とはいえ、これは少年少女が主役なので、
子どもからしてみれば、大人たちのケンカしてる理由なんて
わかるはずもなく。


◎野郎で行くのを迷ってる人
みんな席を1個ずつ空けて座る、
つまりカップルや友達も離れて座るので
1人でも気にせず行こう。

というか、暗いので誰も気にしてません。

私が観た日は、1人で来てる男性が、私を含めて計3人いた。
オフィス街で21時開始というのもあるけど。

9/19からの4連休が勝負だと思いますが、
こればっかりは、どうにもね……。
| 映画 | 23:06 | comments (0) | trackback (0) |
コメント
コメントする
コメント受付を停止します。海外からスパム投稿が多いため。
この記事のトラックバックURL
http://kodawari.sakura.ne.jp/blogn/tb.php/2282
トラックバック


  
CALENDAR
S M T W T F S
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
<<   11 - 2024   >>
LOGIN
現在のモード: ゲストモード
USER ID:
PASS:
CATEGORIES
ARCHIVES
COMMENTS
TRACBACK
PROFILE
OTHERS
POWERED BY
POWERED BY
ぶろぐん