ガメラ3 邪神(イリス)覚醒
明日東京学生映画祭で「ガメラ4 真実」を鑑賞するので、予習というか思い出すために「ガメラ3 邪神(イリス)覚醒」を借りてきました。
※現在、DVD版とブルーレイ版が入手可能です。


いやー、良かった!
十年以上前、上映時にはいまいちわからなかったことも頭に入った気がします。

1、2に続く平成ガメラシリーズの決算として作られた3。
ただ、当時は「これが総決算の作品か?」と首をひねったのも確か。

一つには人間ドラマが多かったこと。
中山忍さん演じる鳥類学者らレギュラーキャラに加えて新キャラが複数。
前田愛さん演じるガメラによって親を失った少女のドラマに重きが置かれていて、怪獣は脇役といった印象。

そして怪獣バトルが短い。
敵怪獣イリスとガメラは初回の戦闘でケリがつきます。
その決着も、2のウルティメイトプラズマと比べるとアッサリ目な技でした。

何より、あの終わり方(詳しくは書きませんが)。


でも、十年以上経ち、大人になった今観ると、スタッフの見せたいものが何となくわかります。

シンプルな思想「最後まで諦めないこと」。

「人間は滅ぶべき、ギャオスは増えすぎた人間を間引く為に生まれた」と語るキャラが登場しますが、
地球のために死を受け入れる人間がどれだけ生きるのか。
みっともなくも、最後まで生きようとするでしょう。
孤独に戦い続けるガメラは、「傷ついても、嫌われても前を向け」というメッセージではないでしょうか。

当時、ノストラダムスの大予言で「人間はいなくなればいい」という思想が流行ってましたが、
そもそも人間がそう思うことが傲慢だと思います。
みっともなかろうが環境を破壊しようが、それでも生きるものです。

ラストで飛来するギャオスはスタッフからの問いかけです。
とてつもなく大きな障害を前にして、あなたはどうしますか、と。
答えはそれぞれに出さないといけないのではないでしょうか。
今、東日本大震災や原発問題が目の前に突きつけられているように(ある意味ギャオスより手強いな)。


とまあ堅苦しく語りましたが、特撮部分の出来も素晴らしいと思います。
イリスの飛翔シーン、ガメラとの衝突は名シーンですね。
それと燃える京都をバックにした2大怪獣もいい。

あと「トリック」ファンとしては、生瀬さんと仲間さん(なんとミイラ化!)が出ているのも見逃せない。
競演してブレイクするのは翌年の話です。
| 映画 | 19:59 | comments (0) | trackback (0) |
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