2015,05,22, Friday
ここ最近「うつ」についての本を色々読みふけっているのだが、
その一環で映画「ツレがうつになりまして。」を観てみました。
ツレがうつになりまして。 スタンダード・エディション [DVD](Amazon)
2011年秋の公開当時、『篤姫』で夫婦役だった堺雅人さん・宮崎あおいさんが再び夫婦を演じるということで、
かなり話題になっていたと記憶しています。
細川貂々さんの原作3冊
・ツレがうつになりまして。
・その後のツレがうつになりまして。
・イグアナの嫁
と比較した感想をかいてみます。
◎あらすじ
高崎晴子は売れない漫画家。
外資系ITに勤めるの夫(通称ツレ)の稼ぎが、夫婦とイグアナ一匹の生活の支えだった。
ところが、ツレが過酷な職場環境にくたびれて、「うつ病」になってしまう。
無理矢理を退職させて休ませるようにしたものの、家計は一気にピンチ。
一家の生活はどうなるのか。そして「うつ病」は治るのか……。
※高崎の高は正確には「はしご高」。映画の中でたびたびネタにされる。
◎感想
原作に沿った、丁寧な作りの映画だと思った。
ツレの病的なまでの几帳面さや、病気になってからの情けなさを、
堺さんが実にうまく演じている。
とても俺様弁護士や敏腕銀行員と同じ人とは思えません。
曜日でお弁当に入れるチーズと締めるネクタイを決める。
休養中、布団を頭からかぶって亀になる。
奥さんに怒鳴られたショックで、「自分なんかいらないんだ」と自棄になり、
風呂場にこもってタオルで首つり自殺を図る!
どれも原作にあるエピソード。
堺さんは、この映画のために体重を落としたらしい。
ロバート・デニーロみたいなエピソードですね。
宮崎さんも可愛らしいだけじゃなく、所帯じみたところなどうまく出している。
あとは、イグアナのイグがかわいい(タレントイグアナだそうな)。
作品に派手さはなく、かなり淡々と進む。
BGMも抑え目で、時々かかるクラシックが耳に残るくらい。
なぜクラシックかというと、実際のツレこと望月昭さんがクラシック好きだからでしょう。
題材が「うつ病」であり、実在の夫婦をモデルにしているだけに、
かなりスタッフも気を使って作ったのだろうなと思う。
公開前、脚本を読んだ貂々さん夫妻が「泣いた」というぐらいだから、
かなり夫妻やうつの人に寄り添った内容です。
うつ病になったらどうするか、家族はうつ病患者にどう接したらいいのか、
1つの参考になる映画だと思います。
「1つの」と書いたのは、うつは心の病で、心は人それぞれ違うからです。
◎家に関する疑問
映画の中で、二人は小さな庭のある一軒家に住んでいる。
家は西東京か埼玉県にあるようだ(根拠:劇中の電車は西武池袋線が使われてる)。
郊外とはいえ、1人分の収入だけであんな立派な家がもてるものなのか?
しかも、晴子の買い込んだ美術の資料・骨董品、イグアナの小屋といったぜいたく品も沢山。
借家という設定なのかもしれない。
まあ、映画全体の出来からしたら些細なことなんですけどね。
◎ちなみに1
細川貂々さん・望月昭さん夫妻と息子の千歳(ちーと)君も、ちょっとだけ出ています。
おそらくですが、高崎夫妻が教会の結婚記念同窓会で、うつ病について話すシーンだと思います。
DVDだと1時間39分ごろ。
眼鏡をかけ、帽子をかぶった男、ベビーカーに乗った子ども、赤い服でおかっぱの女性、が
貂々さん一家ではないかと。
◎ちなみに2
映画化されてからの裏話は、
細川貂々さんの「7年目のツレがうつになりまして。」に色々書いてあります。
本そのものの感想はカテゴリからどうぞ。
その一環で映画「ツレがうつになりまして。」を観てみました。
ツレがうつになりまして。 スタンダード・エディション [DVD](Amazon)
2011年秋の公開当時、『篤姫』で夫婦役だった堺雅人さん・宮崎あおいさんが再び夫婦を演じるということで、
かなり話題になっていたと記憶しています。
細川貂々さんの原作3冊
・ツレがうつになりまして。
・その後のツレがうつになりまして。
・イグアナの嫁
と比較した感想をかいてみます。
◎あらすじ
高崎晴子は売れない漫画家。
外資系ITに勤めるの夫(通称ツレ)の稼ぎが、夫婦とイグアナ一匹の生活の支えだった。
ところが、ツレが過酷な職場環境にくたびれて、「うつ病」になってしまう。
無理矢理を退職させて休ませるようにしたものの、家計は一気にピンチ。
一家の生活はどうなるのか。そして「うつ病」は治るのか……。
※高崎の高は正確には「はしご高」。映画の中でたびたびネタにされる。
◎感想
原作に沿った、丁寧な作りの映画だと思った。
ツレの病的なまでの几帳面さや、病気になってからの情けなさを、
堺さんが実にうまく演じている。
とても俺様弁護士や敏腕銀行員と同じ人とは思えません。
曜日でお弁当に入れるチーズと締めるネクタイを決める。
休養中、布団を頭からかぶって亀になる。
奥さんに怒鳴られたショックで、「自分なんかいらないんだ」と自棄になり、
風呂場にこもってタオルで首つり自殺を図る!
どれも原作にあるエピソード。
堺さんは、この映画のために体重を落としたらしい。
ロバート・デニーロみたいなエピソードですね。
宮崎さんも可愛らしいだけじゃなく、所帯じみたところなどうまく出している。
あとは、イグアナのイグがかわいい(タレントイグアナだそうな)。
作品に派手さはなく、かなり淡々と進む。
BGMも抑え目で、時々かかるクラシックが耳に残るくらい。
なぜクラシックかというと、実際のツレこと望月昭さんがクラシック好きだからでしょう。
題材が「うつ病」であり、実在の夫婦をモデルにしているだけに、
かなりスタッフも気を使って作ったのだろうなと思う。
公開前、脚本を読んだ貂々さん夫妻が「泣いた」というぐらいだから、
かなり夫妻やうつの人に寄り添った内容です。
うつ病になったらどうするか、家族はうつ病患者にどう接したらいいのか、
1つの参考になる映画だと思います。
「1つの」と書いたのは、うつは心の病で、心は人それぞれ違うからです。
◎家に関する疑問
映画の中で、二人は小さな庭のある一軒家に住んでいる。
家は西東京か埼玉県にあるようだ(根拠:劇中の電車は西武池袋線が使われてる)。
郊外とはいえ、1人分の収入だけであんな立派な家がもてるものなのか?
しかも、晴子の買い込んだ美術の資料・骨董品、イグアナの小屋といったぜいたく品も沢山。
借家という設定なのかもしれない。
まあ、映画全体の出来からしたら些細なことなんですけどね。
◎ちなみに1
細川貂々さん・望月昭さん夫妻と息子の千歳(ちーと)君も、ちょっとだけ出ています。
おそらくですが、高崎夫妻が教会の結婚記念同窓会で、うつ病について話すシーンだと思います。
DVDだと1時間39分ごろ。
眼鏡をかけ、帽子をかぶった男、ベビーカーに乗った子ども、赤い服でおかっぱの女性、が
貂々さん一家ではないかと。
◎ちなみに2
映画化されてからの裏話は、
細川貂々さんの「7年目のツレがうつになりまして。」に色々書いてあります。
本そのものの感想はカテゴリからどうぞ。
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