細川貂々「かわいいダンナとほっこり生活。」/「ツレと私のふたりぐらしマニュアル」
2006年1月、ゴマブックス発行。
「ツレがうつになりまして。」シリーズで知られる、細川貂々のコミックエッセイ。
「ぐーぐーBook」「おでかけブック」に続く3冊目。
2009年11月、加筆・改題した文庫版「ツレと私のふたりぐらしマニュアル」が文藝春秋より発行。

かわいいダンナとほっこり生活。 ツレと私のふたりぐらしマニュアル(文春文庫)

結婚10年目の夫婦の生活をゆる~く描いたエッセイ漫画。
そういえば、この頃から夫婦のエッセイ漫画が定番になった気がする。もっと前からか?
けらえいこさんとか(読んだことないけど)。

細川貂々さん・望月昭さんご夫妻の関連作品の感想は、
カテゴリからご覧ください。

◎単行本・初出
集英社「YOU」掲載の「てん・ブック」と、
竹書房「本当にあった愉快な話」掲載の「主夫の素」に描き下ろしを加え、再構成したもの。
ページによって4コマ漫画だったりストーリー漫画だったり、
タッチも異なっているのは、多分そのため。


◎内容
うつをきっかけにサラリーマンから専業主夫になった「ツレ」さんと、貂々さん、
グリーンイグアナのイグ、多数いるカメ、
「ツレがうつになりまして。」シリーズでおなじみの面々が登場。

ただ、うつのことは本文で触れられていません。
その辺はボカされてます。

さておき、注目は「ツレ」さんの凝り性ぶりですね。
料理、洗濯、掃除、整頓、随所にこだわりが発揮されています。

料理はレシピが書かれてたりするので、
興味ある方は参考にすると良いと思います。

「ニセうな丼」なんてものもあります。
うなぎを使わないけど、うなぎの味がする。
お坊さんがどうしてもうなぎを食べたい時に作ったらしい。

普段家事をやらない人が、あれこれ参考にするとくたびれます。
それぐらい事細かく書いてある。

自分が、この本を読んで参考にしたのは白米の炊き方ですね。
といでから30分は水につける
今までは、といだら即炊飯器で炊くようにしてたが、
これでちょっと美味しくなった、気がする。


◎裏表紙の見返し
著者近影の写真があります。貂々さんの作品の中では珍しい。
ツレさんと一緒に写っています。
この頃、だいぶ回復していた時期だったのかな?


◎文庫版と単行本の違い
結論を先に。文庫版の方がお得です。

理由。
(1)単行本未収録作品を追加している
「てん・ブック」
「いろはにいぐあな」
「おたしなみ手帖」
「昭和てんてん日記」
「かめ道楽」
「さびざる」
「素敵オトナ」

(2)「はじめに」で、連載当時の裏話が読める
連載途中でツレさんがうつ病になったのですが、
編集部からは「かくしてください」と頼まれたそうです。

世間のうつに関する認識はこんなもんです。
今(2015年)もさして変わっちゃいないような。

そこで、「専業主夫になりたい」とツレが宣言する展開にしたんだそうで。
実際の夫はうつなのに、楽しい夫婦生活を漫画にしないといけない。
貂々さんの、当時の苦労がしのばれます。


◎文庫版だけで読めるお話
色々あるんですけど、2点だけ。

雨のつえ(118p)
ツレさんが見つけた楽器。
枯れたサボテンを裏返し、小石を入れたもの。
左右に揺らすと小石とトゲがぶつかり、雨のような音が鳴ります。
ネイティブアメリカンの民芸品でもあります。

自慢になりますが、私は実物を見たことがあります。
正式名称はレインスティック。
所有者の話によると、現在は輸入の関係で日本で入手が難しいらしい。
「雨」というより、川のせせらぎに近い音です。

けど今調べたら、Amazonで買えますね。あれ?


ペルー製 レインスティック 大(100cm) サボテン材


上記のレインスティックは表面がなめらかですが、
私が見たのはもっとゴツゴツしていた。


エビが大好き(204p)
飼育していたヌマエビと、貂々さんの友人・ぐーすさんのお話。

ぐーすさんもエビが好きですが、食べる方が好き。
愛玩用のエビを前にヨダレを垂らすあたり、この人も変わってる。
類友だなあ……。
| 漫画・本::細川貂々/望月昭 | 14:22 | comments (0) | trackback (0) |
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