2015,05,21, Thursday
2008年4月、文藝春秋より発行。画・細川貂々。現在は文庫版あり。
「ツレうつ」シリーズで有名になった「ツレ」こと、
望月昭さん本人のエッセイ。挿絵は奥さん担当。
こんなツレでゴメンナサイ。 こんなツレでゴメンナサイ。 (文春文庫)
細川貂々さん・望月昭さんご夫妻の関連作品の感想は、
カテゴリからご覧ください。
◎内容
「ツレうつ」とはまた違った本人の視点で、
うつ病になった経緯、三年間かけて回復した様子をつづっています。
奥さんとのなれ初めも結構詳しく書かれていますが、
貂々さんによれば「美化されている」、
ツレさんは「自分にはこう見えていた」そうで。
長年連れ添っても、夫婦って食い違うんだな、と思う次第。
貂々さん初期のコミックエッセイ「ぐーぐーBOOK」「おでかけブック」の裏話もあります。
「ぐーぐーBOOK」は編集の意向で「独身の若い女子のエッセイ」という設定で書かれた、等。
道理でツレさんが出てこないわけです。
ただ、ツレさんの不眠経験はだいぶ活かされているらしい。
まえがきにもありますが、
「こうすればうつ病は治るんだ」という特効薬のようなハッキリしたことは書いてません
(うつ病そのものが、決まった処方のない、あいまいな病気といえる)。
だらだらし、フラフラし、奥さんにぐちぐち言ってる、煮え切らない人の本です。
でも、治った・治らないにこだわらないようになること、
自分が成功したか失敗したかにこだわらない、勝ち組か負け組かにこだわらない。
そう思えるようになることが、必要だと。
「そして、ある日ふと、生きていて良かったと思うのだ。そんな病気だ」(p244)
だから、ウツでもとりあえず生きていてみよう、ということだと思います。
格好悪い自分をそのまま書いてる、という姿勢は参考になるかも
(奥さんによると「ロマンチスト」だそうですが)。
それにしても、うつ病の旦那さんを逃げずに受け止めた貂々さんはすごい。
ただ受け止めるだけじゃなく、ネタにしたコミックエッセイがベストセラーになってしまう。
ツレさんの書いている通り、大逆転ホームランをかっ飛ばしたことになります。
「ツレうつ」シリーズで有名になった「ツレ」こと、
望月昭さん本人のエッセイ。挿絵は奥さん担当。
こんなツレでゴメンナサイ。 こんなツレでゴメンナサイ。 (文春文庫)
細川貂々さん・望月昭さんご夫妻の関連作品の感想は、
カテゴリからご覧ください。
◎内容
「ツレうつ」とはまた違った本人の視点で、
うつ病になった経緯、三年間かけて回復した様子をつづっています。
奥さんとのなれ初めも結構詳しく書かれていますが、
貂々さんによれば「美化されている」、
ツレさんは「自分にはこう見えていた」そうで。
長年連れ添っても、夫婦って食い違うんだな、と思う次第。
貂々さん初期のコミックエッセイ「ぐーぐーBOOK」「おでかけブック」の裏話もあります。
「ぐーぐーBOOK」は編集の意向で「独身の若い女子のエッセイ」という設定で書かれた、等。
道理でツレさんが出てこないわけです。
ただ、ツレさんの不眠経験はだいぶ活かされているらしい。
まえがきにもありますが、
「こうすればうつ病は治るんだ」という特効薬のようなハッキリしたことは書いてません
(うつ病そのものが、決まった処方のない、あいまいな病気といえる)。
だらだらし、フラフラし、奥さんにぐちぐち言ってる、煮え切らない人の本です。
でも、治った・治らないにこだわらないようになること、
自分が成功したか失敗したかにこだわらない、勝ち組か負け組かにこだわらない。
そう思えるようになることが、必要だと。
「そして、ある日ふと、生きていて良かったと思うのだ。そんな病気だ」(p244)
だから、ウツでもとりあえず生きていてみよう、ということだと思います。
格好悪い自分をそのまま書いてる、という姿勢は参考になるかも
(奥さんによると「ロマンチスト」だそうですが)。
それにしても、うつ病の旦那さんを逃げずに受け止めた貂々さんはすごい。
ただ受け止めるだけじゃなく、ネタにしたコミックエッセイがベストセラーになってしまう。
ツレさんの書いている通り、大逆転ホームランをかっ飛ばしたことになります。
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