河原和音「青空エール」55話感想(別冊マーガレット2013年11月号)
毎月13日のお約束、
青空エール55話(別冊マーガレット2013年11月号掲載)の感想です。



今月は、表紙で分かるように「3年生を送る会」。
1年秋ごろからいろいろ衝突のあった香織先輩たちは、どんな風に退場するのでしょうか。

これまでのお話はカテゴリからどうぞ。


修学旅行が終わり、吹奏楽部は新体制に。
1,2年だけで練習開始です。

新部長は学年代表の新庄。
以前、水島と話してた時に胃薬を落とした男だった、確か。
ま、イケメンですが本筋に絡むことはなさそう。

Tpのパートリーダーは水島のまま。

さて、つばさは引退したTp3年生4人に呼び出されます。
「目がデカァァァァァいッ説明不要!!」の香織、桜沢、みち、今井の4人ですね。
君らは4人揃わないとだめなのか。ヒーロー戦隊か。

当然いい話であるはずがなく……。
「修学旅行んときあんた男と会ったんだって?」
すさまじい情報網です。
2年生の吹部の誰かが目撃して、そこから先輩の耳に入った、と考えるのが自然でしょう。

しぶしぶ認めるつばさ。めっちゃ攻撃モードになる香織先輩。
「これ学バレして問題なったらどーするつもりだったわけ?」
学バレって「学校にバレて」の略か?

「一般人がフツーにやってることでも吹部は許されないんだよ!!」
吹奏楽部員は芸能人すか?
香織先輩は確か彼氏と会っましたが、あれはプライベートだからセーフなのか?
何にしてもねちっこいです。

表向きは「申し訳ありません!!」と謝るつばさですが、
「『一般人』て……私達何者なの」と突っ込み。余裕でてきたな。

近々開催予定の「3年生を送る会」を済ませれば、そんな憂鬱な人たちと顔をあわせることもなくなります。
「帰ってくる気になんないように盛大に送りたいわぁ!!」と盛り上がる、
パーカスの女の子……誰だっけ……まあいいや。
この子とサックスの子って顔は出ても名前はさっぱり呼ばれないな。

他のパートも2年生とはソリが合わない事が多々あるようで。
自分は、そんなことなかったけど。まあ仲良しクラブだから、大会の結果は大したことなかったのかもしれん。
厳しいところは大変ですね。

その「送る会」も色々と手順や決まりごとがあるそうで。
スピーチは1分間、とか。
タイマー係はつばさ。

夜、つばさは山田にメール。

「もう怒られなくていいと思うとほっとするけど ちょっとさみしいんだ へんかな。」
「たしかに理不尽だと思うこといっぱいあるし、納得いかないこともあるけど すげえなと思うことも多い
親より尊敬している先輩もいる」

山田の返信に、つばさは4人の先輩たちを思い浮かべるのでした。
読者的には、メガネ今井と香織先輩くらいしか印象にないけど。
ちなみに、今月の山田くんはここだけ。
ワッキーと城戸は出ません。

そして、「3年生を送る会」開始。
OBやOGも参加している。Tpパートでは春日と森(今回は、やけにカワイイというか子供っぽい格好)。
こうして気軽に来るってことは、この二人は道内の大学に進んだのかな?

ジェスチャーゲームなどが行われ、会は和やかに進みます……Tpパート以外は。
事あるごとにつばさに冷たい視線を送る香織先輩。
あの面子で、場を和ますしゃべりができる人いませんね。
水島なんか一言もしゃべらなさそうだな。
俺もこのパートにいたらしゃべらねえわ。確実に食ってるだけだわ。つーか腹痛だって退席してえ。

そして、3年生の1分間スピーチ開始。
だいたいの先輩が感謝を述べる中、香織先輩の番が来ます。

「私は 入部してすぐぐらいに トイレで2年が私のこと下手だって陰口言ってんの聞きました」
ぶっちゃけたー! 本人たちOGがいる前で!

「使えないよばわりされてくやしかったし 私が尊敬してたのは3年であんたなんか尊敬してないよとか思ってたし」
姑に積年の怒りをぶつける嫁みてえだ。

「だけど……」
「今は……」
「もっと素直に話聞いて反省したりとかすればよかったと思います」

先輩……(´;ω;`)ブワッ 鬼の目にも涙か

「だから特に今の1年は 先輩の言うこと素直に聞いて……」
「2年も1年をばかにしたりとかしないで」
「私は腹たってきついこと言っちゃうこともあるけど 本当にためになるのかわからないことも言ってきたし」
「先輩は 完璧じゃないけど ひねくれたらそれだけ成長できないから」

とっくにつばさの携帯のタイマーは1分経過してましたが、止められません。
逆に、涙をぬぐった香織先輩から「鳴ってるよねさっきから なんで言わないの?」とチクリ。
最後は香織先輩らしく締めました。

香織先輩に影響されたのか、Tpのほかの3人も全員ぶっちゃけます。
どれも長いんだけど、せっかくだからなるべく書いてみようと思う。

次、桜沢先輩
「中学でそこそこ吹けて全国行けて 高校でもそうなると思って」
「入部して1ヶ月で先輩に呼ばれて なんだろうって行ったらめっちゃ怒られて」
「うちらの代は先輩が強くて パートリーダーも1年がなってショックでした」
「全国出たのはうれしかったけど 銅という結果には納得できなくて」
「中学の頃想像してたみたいな 思い通りになったことなんかひとつもなかったんですけど」
「水島とかは下手くそで頼りない先輩だと思ったと思うけど……」
ここでタイムアップ。

次、みち先輩。
「同期のパートのメンバーがきつくて」
「香織ははっきりものを言いすぎだし 今井はネガティブだし
実はいつも桜とおびえてて このメンバーで3年やってけるのかって思いました」
遠慮ないね。

「『Tpが』『Tpが』って合奏でも怒られ続けて」
「正直楽しかったとは言いづらいけど 吹部入って後悔はしていません」
「やめないでこれたのは同期のおかげです 今は香織もこわくないです」

次、今井先輩。くじなのに4人連続Tpのスピーチ。餃子が超能力使ったんだろう
「あんま実力なくて 下手なのわかってたんだけど」
「でも今 白翔Tp人数いないからメンバー落ちることはないってどこかで油断していて」
そしたら、つばさにメンバー奪われたのはこれまでのお話で書かれたとおり。

「はじめて甘えが消えて本気になれて 小野には感謝してます」
「だから小野に代わって吹いた全国で銅賞しか取れなかったことが悪くて」
「ごめんね」。・゚・(ノД`)・゚・。

今井先輩は大泣き。つばさももらい泣き。(´Д⊂ヽ

そして、最後に自由曲の「シバの女王ベルキス」を演奏し、「送る会」終了。

香織先輩、つばさに一言。
「あんた泣いてたけど 腹筋しっかり使ってたから音出てたね」
つばさ、また泣く。
「香織先輩!! 先輩たちはずっとこれからも先輩です」
しかし、先輩たちはリアクションもなく去るのでした。

今までの事を全部水に流した気分のつばさですが、水島はいたってクールそのもの。
「今の3年は 団結して騒ぐパワーを他に向けてと思ってたけど」
「けど……尊敬してる?」
「してない 人としても演奏としても
いつもながら毒舌が冴えわたる水島。

確かに、かつては「自分で考えれば? 脳みそあるでしょ」と言い放ったお人です。
引退前にちょっといいこと言ったからってチャラにはできません。
CSで桧山の代打2ランが出たからって、それで今年良かったね、とはいかないんですよ! いや、こっちの話。

「オレたちは あんなあいさつしたくないよね」
「後悔ばっかりじゃなく『やればできた』って 後輩に胸張ってあいさつしたいよね」
そう、水島は、悔いなく吹奏楽部を終えることだけを考えている。
この前向きっぷりはすごいわ。やっぱり、リーダーはこの男しかいない。

うなずくつばさ。
33期生が去り、34期の年がやってきました。以下次号。

<感想>
今月は部活オンリー。山田とは先月充分ベタベタしたからな!

河原先生のストーリーテラーぶりは今さら語るまでもないですが、
今回も印象深いシーンを見せてくれました。

「送る会」というのは、多分どんな吹奏楽部(というか部活)でもやってるんだろうけど、
そこで本音を語るってことはしないかな。多分。
後味悪くしたくないし。

でも香織先輩のキャラクターなら言うかもしれないですね。
で、この漫画のいいところは香織先輩が「いい人」にならないところ。
結局は、「嫌な先輩」のままなんですね。
そこが絶妙にリアルなんです。

下級生の頃に嫌な仕打ちを受けた人がいい先輩になるか? そうとは限りません。
いざ先輩になってから、後輩に同じことをしてしまう、というのはよくあることです。
上の立場になると、下の人間のだらしないところがいろいろ見えるってわけですね。

そういう意味では、香織先輩は普通の人です。
それに逆らえない3人もそうだな。

そして、「嫌な人」というだけじゃなく、「いいところ」もちょっとあるわけです。
香織先輩は「素直になれば良かった」と言ってます。気付いた時には遅かったわけですが。

読者的に人気は出ないと思いますが、人間臭さはありましたね、香織先輩は。

今後、他の3人も含めて再登場はなさそうだけどな。
コンクールの応援なんかも来なさそう……。

そういや、野球部の須藤さん(だっけ?)と大介は結局どうなったんでしょうね。
冗長になりそうだからカットしたのかな。


<今月の河原先生>
クロックスの穴からすきま風が入って寒い季節になりました。

<余談>
11月1日発売の別マSisterで、河原先生の読みきり「すきになったよ」が掲載されるそうです。
さすがにそこまで追っかける余裕はないな。
| 漫画・本::河原和音「青空エール」 | 23:27 | comments (2) | trackback (0) |
コメント
ときぞうさん、毎月コメントありがとうございます。
多能さん、今さら出てきても勝負にならない……。

今月は部活の風景をうまく切り取った感じですね。
河原先生はいつもありそでなさそな、絶妙なラインをついてくるのですが、
今回も「どこの部活にもあるイベント」に、
うまくフィクションを絡めてきました。

そう、香織先輩は最後まで香織先輩なんですね。
改心したり、つばさと和解する気はさらさらなかった。
この現実感がこの漫画のいいところです。

3年生4人も本音をぶつけ合っていれば最後の結果も変わったでしょうに、
それができないのが人間の弱さですね。
大概の人がそうなんですけど。

水島みたいな強い人間は、なかなかいないですよ。


さて、甲子園行くと夏合宿できない?というのは、面白い視点ですね!

母校の吹奏楽部も「野球部が勝ち進むとコンクールに時間が割けない」と
ぼやく人が何人かいましたが、その辺を描くのかもしれません。
人数の多い部だと応援部隊とコンクールメンバーを分けるそうですが、
白翔はそこまでの規模ではないでしょうね。

まあ、過去にはそんな年もあったわけだから、
当時のスケジュールを参考に乗り切るんでしょうか。

ときぞうさんもお体にお気をつけて。
それではまた。
| 惣一郎 | EMAIL | URL | 13/10/16 00:04 | yYJGKEOk |
惣一郎さんこんにちは。ときぞうです。今月はまさかのネットカフェからの投稿です。

今月は部活色・・?OG色が強かったですね。香織先輩は最後まで香織先輩だった、というのが私が出した結論ですが。・・つか、この4人、卒業しても部活に顔出す以外はプライベートでは会わなさそう。桜沢先輩あたりは「香織がくるんだ・・じゃ私行かない。カテキョのバイトって言って」みたいな。ここまで1枚岩ではなかったとは思いませんでした。

そりゃ勝てないよ(と吹奏楽には素人に私でも思う)。

でも、つばさが大介と2人でいたのを吹部の3年に密告した2年(同期)もいるんですよね・・深い意味は無く言ってしまったのかもしれないけど。うーん・・

それはそうと、先日通勤電車を待つ際に気付いたのですが。(あまりにも仕事が嫌で現実逃避していた)

夏の甲子園  8月上旬から約2週間
吹部夏合宿  8月中旬(だいたいお盆あたり?)
吹部全道   8月下旬


これって・・・甲子園に行くと・・夏合宿とかできないんでは・・
ま、その辺は上手くやってくれるんでしょう。もし出場となれば。

私「だってさ、つばさはアルプススタンドで演奏する為に白翔に入ったんだよー。がんばtt」
多能「ちょっ!大介の邪魔しないでっ!」
私「だからアンタは負け戦だから!」

妄想劇場 終

寒くなってきましたが、お風邪など召しませぬよう。
ではまた来月やってきます。
| ときぞう@道央 | EMAIL | URL | 13/10/15 15:58 | iARuvnWM |
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