映画「シン・ウルトラマン」ネタバレ感想
夫婦で観てきました。
開始数秒で怪獣をバンバン登場させるテンポの良さ。
さらにザラブ星人、メフィラス星人、ゼットンと
有名どころを惜しげもなく登場させる贅沢ぶり。

予備知識が「手を十字に交差するやつ」だけだった妻も、
楽しめたようです。

一部気になる点もありましたが、
文句なしのエンターテイメント作品でした。

◎気になる点および感想
巨大化した長澤さんのローアングル、
あれは家族や夫婦で観てると気まずくなりますね。
嗅ぐシーンも、少しくどかった。

そういった点を除けば、
元祖のオマージュにあふれ、同時にオリジナル要素もあり、
大変面白かったです。

最後は、人間の知恵とウルトラマンの合わせ技でゼットンを撃退する、
というのもいい。

主なオマージュ
・「ゼットンの火球は1兆度」というぶっとび設定をストーリーに盛り込む細かさ
・ゼットンを連れてくるゾーフィ
(おそらく、初期の子供向け設定本でゾフィが「ゼットン星人」と混同されたことへのオマージュ)

元祖ウルトラマンの劇伴音楽てんこ盛りなのも良かったです。

不満といえば、バルタン星人が出ないことぐらいかな。
彼の代わりに「スペシウム光線」の説明は、
ザラブ星人がやってました。


◎キャラ雑感
◆メフィラス星人(演:山本耕史)
「私の好きな言葉です」が、早くもネットのおもちゃになりつつある。
アフターケアも万全。

「自分を人間より上位の存在として認めろ」と言うくせに、
飲み屋は割り勘。
山本さんがとにかく楽しそうだった。

「外星人同士で争ってもしようがない」は、
「宇宙人同士で争っても~」から、ですね。

◆ザラブ星人(声:津田健次郎)
中盤の敵。にせウルトラマン作戦を使う。
PCのデータを気分一つでフッ飛ばしたり、復活させたりできる。
存在感はバッチリだったが、
後から出てきたメフィラスにかなり食われた感あり。

◆神永新二=ウルトラマンことリピア(演:斎藤工)
元祖のハヤタ隊員的存在。
感情に乏しくなってからも特に他のメンバーから突っ込まれてないということは、
元々かなり変わり者だったのかな。

◆浅見弘子(演:長澤まさみ)
巨大化やら色々お疲れ様です。
神永とのほのかな恋愛要素は、正直なくてもよかった。
この辺は好みの問題。

◆滝明久(演:有岡大貴)
「世界中の科学者とゼットンの火球対策会議」が、
なんとVRのゴーグルをつけて有岡さんが英語でしゃべり倒すだけで済む。
コストカットにかなり貢献した人。
このアイデアを思いついた人はすごい。

◆宗像龍彦(演:田中哲司)
この手の映画では珍しく、話のわかる敏腕上司。
現場リーダーの田村との息もピッタリ合っていた。

◆田村君男(演:西島秀俊)
神永がふらっと現場を離れた時(むろん変身するため)、
なぜか突っ込まない大らかな人。

◆内閣総理大臣(演:嶋田久作)
「シン・ゴジラ」もそうですが、
ベテランの、なんというか「官僚顔」の役者さんがいると、
話が引き締まりますね。

◆ゾーフィ(声:山寺宏一)
元祖の「ゾフィ」とあまりにも役回りが違うので、
あえて名前を変えていると思われ。

任務第一で、地球人に肩入れするウルトラマンと違って情を挟まない。
本作では、ゼットンは彼が持ってきたある種の生物兵器という扱い。
| 映画 | 17:27 | comments (0) | trackback (0) |
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