プログラマが主に少女漫画を語る

別マのターゲット層にかすりもしない三十路男の感想、
はじまるよー(・ω・)ノシ


別冊マーガレット 2016年11月号

これまでのお話は
⇒漫画・本 河原和音「素敵な彼氏」

◎前回まで
派遣イケメンと偽カップル契約した。


◎今回のお話
洞窟に放置されたののかを迎えに来た桐山。

まず桐山、1ページかけて脱ぐ。
……レインコートをですよ？
違う、ウィンドブレーカーだ。
……どっちでもいいわ。

その後、ご無沙汰の(ののか的には)、

「ははは」
「ヒマだったから(迎えに来た)」

と、彼らしいセリフが続きます。

ここから割愛していいですか？
恥ずかしいから！

1つ言えるのは、
「9話ぶり2度目のチュー」ですね。

もう2回目ですよ。
「青空エール」なんか19巻かけて1回しかねーのに。

脇道にそれますが、
「青空エール キスシーン」と検索してブログに来られる方がたまーにおりますので、
ここに書いておきます
18巻のラストです。

桐山の面白いところは、
「ほんとに奨平とつきあってるの？」
などと核心に迫っておきながら、
キスまでしておきながら、
そこからは何もしないところでしょうか。

そこまで攻めてて止めるのか。
つかみどころのない……。

ノーアウト満塁のチャンスで内野フライ3つ、そんな感じですね。

あ、「なんでも野球に例えるのはオッサン化の始まり」って
誰かが言ってたな。
まずい。これはまずい。

えーとですね、
「アルヴァマー序曲のクライマックスでクラとペットが力尽きちゃった」、
これでいい？　わかる人だけわかって。

それにしても、ののかが泣きだしたから止めたように見えますが、
逆に考えると
泣いてなかったら突っ走ってたのだろうか。

でもジャージの上は着せる。
わかりづらいけど気遣いは見せる桐山。
ののかはぞっこんラブ。

同時刻、カップルの群れる中庭。
(先生たちはコレ注意しないのか……)

エリハが細谷に、イケメン派遣の経緯を話しています。

・奨平は、サッカー部の諏訪と西川(坊主頭とポニテのことと思われ)と仲良しだった
・諏訪と西川が付き合いだしたので、奨平は他の女子と仲良くなればいいと思った
・ののかも奨平と友達とか？になればいいと思った

エリハさん、悪だくみしてる顔がすげえ似合いますね。

「残り者に女子を紹介してあげる私ってやさしー」ってところですか？
いらない……そんな上から目線の優しさ……。

しかし、当の奨平は、諸葛エリハ孔明も予測できない動きを見せており……。
つまりはののかを本当に気に入っちゃったようで、
2人が戻ってくるが早いか、ののかを強引に連れていってしまう。

桐山も、こんな時に限って何も言わない。
黙って部屋に戻る。

ストーリー上は嫌な役回りの奨平くんですが、
私はそんなにキライではありません。

ガキっぽいかもしれないけど、高校2年と考えるとね……。
年相応の男の子、という気がする。
相手への気づかいは足りないかもしれませんが、
それを16、17歳の男子に求めるのは酷だと思うね。

そのうち「ご殊勝様」な展開になると思うが、
くじけないでいただきたい。

さて桐山は、部屋でダウンしている。
どうやら体を冷やしてしまったらしい。

部屋にやってきた細谷に、
「オレってそんなに何考えてるかわかんない？
それなりに口にも態度にも出してるつもりなんだけど」
と、彼なりに思うところがある様子。

翌日、山登りの日。

エリハから問い詰められる偽装カップルですが、
どうにかその場を切り抜けます。

えらくご不満のエリハ様。
思惑通り仲良くなったのに、何がそんなに気に入らないのか。
この子も結局何がしたいのかよくわからないのですが、
そういう「筋の通らなさ」も、リアルで良いかな、と思います。

はしゃぎながら山登りする2人……。
奨平の明るさにひととき癒される？ののか。

もう今　現実から目をそむけてもよくない？
だって現実ってつらいよ!!

切ないわぁ……。

チューはするけど肝心なことは言わない、
そんなわかりにくさに振り回されるのに疲れて、
「わかりやすい優しさ」にすがったとして、
誰がそれを責められましょうか。

問題は、ののかが「仮」だと思ってても、
もう奨平は本気になってるってことですね。

途中で足をくじいたののかをおんぶする奨平。
自己満足、格好をつけたいだけだとしても、
人前でなかなかできることではないよね。

……先生は何やってんの？
付き添いの養護の先生いないのかな……まあいいか。

偽装カップルが盛り上がってる一方で、
桐山は宿舎で布団にくるまってるのでした。

ほんとに体調悪かったんですね。
そして、ダウンしてる桐山に対し、
「小桜さんしょーへいにおんぶされてた！」とLINEが。

こんな実況生中継いらん。
風邪？でイベントを休んでる人にラブラブなところを報告して、
送ったヤツ(細谷？)は何がしたいのか。

というところで以下次号。
桐山、ここからどう逆転するんでしょうか……しますよね？


◎その他
なんで桐山まで「奨平」と名前呼びなのか。
よほど呼びづらい名字なのかな……。
まさか奨平が名字？

一部にカルト的人気のある、班長of班長再登場。
良かったね。
そういえば「素敵な彼氏 班長of班長」で検索して来られる方がいますが、
何を求めているんだよ。


◎今月の河原先生
腕が寒いから買わなかったダウンベストを、
今年は買ってみようかなと思います！


◎リンク
前作やその他の作品について
⇒漫画・本 河原和音「青空エール」
⇒漫画・本 その他の河原和音作品

最近のインタビュー、対談記事
⇒河原和音キュン泣きメモリアル(エンタミクス2016年10月号)
⇒大澤聡・河原和音「少女マンガに対話を学ぶ」(kotoba2016年秋号)
⇒須賀しのぶ・河原和音「高校野球は、やっぱり特別なんです」(青春と読書2016年8月号)


◎別マの他の漫画を適当に
◆これは愛じゃないので、よろしく
毎回かもし出されるシュールな空気がたまりません。
「きもちわりぃ」「何だぁコイツ」

◆思い、思われ、ふり、ふられ
視点を主役4人に次々切り替えている。
高度すぎる……。

◆箱庭のソレイユ
表紙はミレーの「オフィーリア」とモネの「睡蓮」を足したような感じ。
素人目にもカラーの気合の入りっぷりはよく分かる。
単行本の表紙はミュシャ風。たぶんね。
あ、ストーリーですか？
……伊月先生、淫行条例お忘れなく……。

◆ふしぎの国の有栖川さん
時々出てくる水木しげる顔が好き。

◆センセイ君主
手の込んだなぐり書き。
高度すぎる……。


◎別マ作家のなんでも相談室
「センセイ君主」の幸田もも子先生がですね、読者の恋愛相談に

「ここ数年、彼氏なんぞできやしない私に聞いていいんですかね(笑)？」

って……。

先生、正直でいいけど悲しくなるからやめて！。・゜・(/Д`)・゜・。
単行本の柱で「2x歳だというのに出会いがない」と自虐してましたが、
相変わらずなんですね！

同じ独り者としては、身につまされる話である。

夢を売るっていうのは、大変なんだよ……。
プライベートや、色々なものを削って作品を作ってるんだよ……。
読者にできるのは、お金を出して本を買うことぐらいである。

＞美晴さん
なるほど。「呪い」とは的確ですね。
律儀というか自分に厳しいというか……。

ここ最近の桐山くんだと、
このくだりを打ち明ける場面があるかもしれませんね。

個人的に、種明かしはあまりやって欲しくはないですが。

「キスまでしておきながら、ここまで攻めておきながら、なぜ止めるのか」

これ私も思いましたよ。
他にも思った人多いでしょ。

何でここまでしておいて
自分から告白しないのか、好きって言わないのか。
ののかに好きって言わせようとするのか。

・・・やっぱり一話で、桐山君に呪いがかかってますよね。

「カレシとカノジョの間には、大好きって気持ちがなきゃダメだよ」
↓
「この子が大好きって気持ちになったらどんなだろう」
↓
「この子がオレのこと好きになってくれたらいいのに」
↓
「ののかから『好き』って言ってくれないと確信もてない」


どうでしょう？

＞美晴さん

どっちかというと、従来の当て馬がやりそうですよね。
この回の行動は。

この回の桐山君に悶えている女子多数ですが
この回を三行でまとめると

無理やりキスしたら
↓
好きな子に泣かれて
↓
ショックで寝込んだ

っていうヘタレ回ですからね。

みんな、冷静になろう！（笑）

＞美晴さん
なるほど。古典をちょっとひねってるわけですね。

ヘビの話は、わざと距離を詰めるために言ったともとれるし、
深く考えずに発言したようにもとれる。
どっちにしても罪な男です。

惣一郎さんが恥ずかしくて割愛した洞窟シーンですが
「雨に降られて閉じ込められた二人の仲が進展する」というのは、ちょっと思い出すだけでも
「エースをねらえ！」とか「ガラスの仮面」といった、大古典の昔からあるわけですよ。
古典にあるのは「キスしない方がエロい」、エロさ＝不自然さ、なんですよね。

ヘビの話に持っていく台詞回しとタイミング、読んでて上手いなーと思いました。

あと、雨の暗い山道を「ヒマだから」わざわざ来る男はいないという読者の総ツッコミをスルーする、ののかクオリティ、笑った。

桐山君は結構打たれ弱いな、と思います（笑）
多分、自分も自覚があって、それで感情が顔に表れないし、感情の上がり下がりもそうないし（疲れるから）、
人に優しい反面、すぐ引いちゃうんですよね。
今風男子ですよ。

篠原ケイコさん、コメントありがとうございますσ(^^)

いろいろ予想できるのが、この漫画の面白いところですね！

・桐山くんが動く
・ののかが動く
・その両方

私も、男ならもうひと頑張りしてもいいかな、とは思います。

でも、彼なりに色々主張して、頑張っていたので、
今度はヒロインが動く番なのかな、とも思います。

明日が楽しみですね(^_^)/

さくらさん、コメントありがとうございます(^o^)
こちらこそ、いろいろ書いていただきまして、恐縮です。
ただのブログにここまでコメントが集まるのも、河原先生の漫画が面白いおかげです
先生様々です。

ブログのタイトルにアラサーってありますが、
今はとっくに過ぎてます……(･_･;

「続きが気になる」……これに尽きますね。
河原先生は先が気になるお話しを作るのが本当にうまい。
さくらさんのように、単行本派から本誌派になった方が沢山いるんじゃないでしょうか。

読み返すと、桐山くんは慌てず騒がず、
スロースターターなののかがソノ気になるようなアプローチしてますね。
苦労してるし、その分奨平が出てきたときはショックだったでしょう(>_<)

洞窟で、辛抱たまらんチューしたくなるのもわかります。

別マ発売日もいよいよ明日ですね！　私も楽しみです(^_^)

メールでののかが怪我をしたんじゃないかって思って桐山くんには立ち上がって小平に立ち向かってほしい！そうじゃないと男じゃないはっきりと気持ちを伝えて欲しいなとも本気でそうじゃないとベットで失恋で泣き夫せてるただの男になってしまい残念でたまらない

でもののかが今度はがんばる番なのだろうか！

はじめまして初めて意見を送りますこーゆー場に早く辿り着きたかったです皆さんの意見を聞けてすごい満足してしまいました私は初めから君は君が大好きですでも今回の漫画で桐山くんがののか好きだったんだなーって、こらまで桐山くん的に頑張ってたんだなーって気づきました暇だったからって言う言葉を真に受けちゃいけなかったんですね問えば桐山くんはプライドが高い男の人何でしょうかそんな感じもないですけど

こんにちは〜今週末の別マ発売が待ち遠しくて仕方ない28歳です。別マ買わなくなってたのですが何てことはない、素敵な彼氏の２巻以降気になって気になってそれ読むためだけに買います。惣一郎さんの感想、楽しく読ませていただいてます(*^^*)共感したりいやこーじゃないかって議論したりできるって、素敵ですね〜☆

桐山くんは、ののかが「つきあうにはそこに大好きって気持ちがないと」って言ってたのと、「人を好きになったことがない(好きってどんなのか分からない)」って言ってたことから、自分のことを大好きになるのを待ってたのでは…と思ってます。彼なりにアプローチしながら。そんで、しめしめやっと自覚してきたかってときにヲーイ他のやつと付き合ってるんかーい！！大好きって気持ちがいるんじゃないのーっていう心の叫びがちょびっと声になった回でしたね。割愛なさる気持ちが分かるくらいキュンキュンポイントでした。

次はののかが動きそうだけど、希望としては桐山くんに意思表示をお願いしたい…細谷君アドバイスもあり、本気かどうか分かりにくいらしい自分を自覚した桐山くんの今後に期待したいですね〜。はよ金曜日！！(T_T)

長々とすみません。感想語り参加させていただき感謝です(*^^*)

ききさん、こんにちは。コメントありがとうございます(^_^)

いくつか記号が数字？に置き換わっているようで、すみませんm(_ _)m

河原先生の漫画はいつものことですが、
毎号内容が濃いですよね。

予想はフィーリングです(^_^;
来月はののかが動く番、だと思いますが、
そう見せかけて桐山が何かするかもしれません。
細谷にたきつけられるシーンがあるから。

蒋平は、男から見ても親しみやすいと思いますよ。
場を明るくしてくれそうです。
逆に、桐山は何度か話してみないと良さのわからないタイプだと思います。

なんにしても、河原先生の人間味のあるキャラクター作りはすごいですね。
ヒロインは、応援したくなる。
ヒーローは、女性の理想で固めず、人間くさいところもちゃんとある。

ではまた来月どうぞ(^_^)/

こんにちは〜。
今月号も見応えありましたねー。
てか、前回の調子こいて書いた予想が大外れ(笑)(°▽°)
惣一郎さんの『帰りは無言』が見事的中しましたね(￣∀￣)
2度目のちゅーは、予想出来ませんでした。というか予想出来ても、恥ずかしくて人様のブログのコメント欄には書けない(笑)

蒋平くんは良いキャラしてますよねー。ののか同様、私もあの笑顔に癒されてます。モテるんだろーなー。
桐山っちが高校生らしからぬ奴なんで、蒋平くらいの方が子どもっぽくて安心(￣∀￣)

しかし、惣一郎さんの言う通りユルい学校ですね。あの中庭、風紀が乱れまくり(笑)
蒋平の友達カップルはあのまま突っ走ってしまわなかったんでしょうか。(&#172;_&#172;)

ではまた、懲りずに次号の予想させて下さい(￣∀￣)
&#9899;やっぱり私、桐山くんが好きだから付き合えないの！と意思表示するののかちゃん
てか、ののかはまだ自分から何も桐山好きをアピールしてないですし。勘違いして1人で落ち込んでるだけ(*_*)
ハタから見れば、桐山と直接話せや！とイライラされちゃう子ですが、ここで読者にののかちゃん頑張って！と思わせる河原先生すごい(私も応援しちゃってるし…)

次号はののかちゃんメインてことで。
あと蒋平は2度目の玉砕となってしまいますが、次の恋を頑張っていただきたいですね。というか、モテるでしょうに！

ではまたまた長文失礼しました。
次号も楽しみにしています( ^ω^ )あと、他の作家さんの感想も楽しみにしてます♪

hiroさん、コメントありがとうございます(^_^)

奨平はね、できれば、大目にみてあげてください！
男としては、彼を責められません(^_^;

自分の気持ちが先走って、
相手や周りのことを考えられないのはダメです。
ただ、女性は当たり前でも、
男はそういうの苦手な人、いるんですよねー。

奨平を見てると
「学生時代のしょっぱい思い出」が色々よみがえりまして、
そのへんも彼に同情してしまう一因ですね。
河原先生のうまいところです。

桐山は、はぐらかしつつも、彼なりに頑張りましたね。
私は、「男なんだから、キスまでしてんだから押し切れ」(変な意味でなく)と思いますが、
この後は、ののかが頑張るところですかね。
少女漫画ですから。

次号に期待です(^_^)/

こんにちは。
ああ、野球でたとえるのわかるわかる…いやさておき。

あー私は奨平憎いですね。少なくともののかに心の中でうわーんと言わせた罪は許しがたい。
桐山に比べ気配りが足りないのは仕方ないにしても、それ以前に人の気持ちを忖度することをしていないような…。
結果としてふられるとしたら慈悲の心でおおめにみてあげることも必要でしょうか。

それにしても、言葉や態度で示しているつもりといっても、
「ヒマだから」「小桜さんが誰と話しても自由」とか
肝心のところではぐらかしとるじゃないかこのばかー!と(笑)。
今失恋モードですけどどうするんでしょう彼。
エリハと真太郎はなんでしょうね…君ら人のことあれこれ気を回すよりいちゃいちゃとかしなくていいんですかいと。

奨平名字説は私もちょっと思いました(笑)。
つい検索かけてしまったけど出てきませんでしたが。

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