2016,01,15, Friday
2016年です。時が経つのは早いものです。
河原先生の新連載「素敵な彼氏」始まりました。巻頭カラーです。
読みました。そりゃもう読みました。
別冊マーガレット2016年2月号
どう読んでもこれは俺の管轄外だと思いました。
つまんないわけじゃないですよ。
「青空エール」のように、吹奏楽に関するウンチクを交えたりできないって事です。
ペンペン草も生えない学生生活を送った男に、ラブコメをどう語れというのか……。
でも、せっかく読んだからには感想を書こうと思います。
「青空エール」のはダラダラ長かったので、あっさり目で。
第2話以降のお話は
⇒漫画・本 河原和音「素敵な彼氏」
前作および過去の作品の感想は下記からどうぞ。
⇒漫画・本 河原和音「青空エール」
⇒漫画・本 その他の河原和音作品
◎あらすじ
副題は「Where's my lovely sweetheart?」。
小桜ののか、内側くるくるヘアーの高校1年生。
夢は、駅前の年末カウントダウンイルミネーションを彼氏と見ること。
が、気づけば12月。カレシはいません。
白黒1ページ目で入学シーン、2ページ目でいきなり12月。
4月からじっくり描くと見せかけて、フェイントかけましたね。
さすが河原先生、1ページたりとも油断できないぜ。
カレシカレシと連呼するだけで特に行動はしてなかった。
というより男子とあまり話していなかった。
ようするに夢見てただけだった、と。
まずは合コンというのか、男女複数で遊ぶことに。
そこで会ったのが、「一生カレシできなさそうだなあ」と言い放った男、桐山直也。
短髪の低体温系ですね。
その後も遊園地で「(カレシといるところが)想像できない」とか、
バイト先(コンビニ)でもかち合って、失礼なことを言われまくります。
そんなこんなで近づく年末。
自分にプレッシャーをかけるべく、カウントダウンイベントのカップルシートを購入。
1万円!
バイト代が吹っ飛んじまうぞ。や、そこまで安くないか。
合コンに参加しまくりますが、結局すべて空振り。
実物の男を見ると腰が引けるし、男からは声がかからない。
すすけた背中に木枯らしがしみますなぁ……。
おじさんに言わせてもらえば、若い身空で三十路の婚活みたいにあせらなくていいと思うの。
師走も29日、「部活専念」と言ってた友達にまでカレシが。
ヤケクソ気味で、カップルシートのチケットをほやほやカップルに手渡す。
大晦日もバイトのシフトを入れ、「仕事に生きる」と突っ走る。
除夜の鐘? を聞きつつ帰宅すると、
「まゆみ(妹と思われ)はカウントダウンいったわよ カレシと」と、お母さんがトドメの一言。
HPが0になった顔でテレビを流し見ていましたが、
そこへ桐山がやってきて、「カウントダウン見に行こーぜ」。
イルミネーションを見つつ、「なろーか? カレシ」と言われますが、
「ちがう だって桐山くん 私のこと好きじゃないじゃん」と断る。
そりゃそうだなあ。
気持ちが大事で、お情けでなってもらうもんじゃないわなあ。
そして始まるカウントダウン。
0:00の瞬間に唐突にキスされます。
「なんで!?」
「なんとなく」
「(カレシづくり)がんばれ 小桜さん」
「がんばるよ!! がんばるけど…… 何かがおかしくない!?」
この人が何考えてるのか
一生わかる気がしない!
のっけからファーストキスが奪われたところで、以下次号。
◎感想
100%ラブコメですね。
どこをどう切ってもラブコメ成分しかいたしません。
しかし、前作と比べると、同じ高校生活とは思えないなー。
◆前主人公の高校生活
・土日返上で部活、年2日(3日だっけか?)しか休みなし
・顧問からは、初心者ゆえに戦力外扱い
・部活初日、同級生に「邪魔になるから辞めて欲しい」と言われる
・2コ上の先輩からビンタされる
・1コ上の先輩から毎日のように怒鳴られる
・後輩にまでナメられる
・基礎という名の筋トレ
・猛暑の中で猛ダッシュしてロングトーン
・吹雪の中で音出し
・カレシができたの17巻、チューは18巻
・一度もまともにデートしてません
なんとストイックだったことでしょうか。
俺はそういうのが良かったから、読んでたんですけどね。
野球部の厳しさを「グラウンドの外は天国、中は地獄」なんて表すこともありますが、
グラウンドを音楽ホールに置き換えたようなもんでした。
さて新作ですが、素直にカレシづくりに頑張るという話にはならない気がする。
それは「高校デビュー」と同じでしょう。
どう転がるかわからない感じですね。
この「先の読めなさ」は、いいと思います。
何にしても、お付き合いさせてもらいますよ。
すっかり少女漫画体質になったし。
「青空エール」が終わってから、いくえみ綾さんや紡木たくさんの漫画を読み漁ったりしたけど、
俺は河原さんの漫画の空気が好きです。
それにしても結局長くなったじゃねーか。
次回は3行にするから! 多分!
◎今月の河原先生
新連載きんちょうしています。
よろしくお願いします。
◎余談1
河原先生の漫画の主人公は、なぜかいつも2人兄弟。
いつも主人公が年長。
一人っ子だと家のシーンが寂しいし、三人以上は多すぎる、ってことでしょうか。
ただ、弟にしろ妹にしろ、ほとんど目立ちません。
◎余談2
コマの外が黒でベタ塗りされてるページがたまにあるけど、
私、あれをずーっと回想シーンだと思ってました。
そうじゃなくて、夜のシーンなんですね。
少年漫画だと回想なんだけどな。
別マの他の漫画もそうだから、少女漫画独特の技法?なんでしょうね。
◎「青空エール」映画情報
主役のキャストが載ってました。
小野つばさ役 土屋太鳳さん
山田大介役 竹内涼真さん
水島亜希役 葉山奨之さん
男性は知らないけど、土屋さんといえば若いけど演技派女優。
「るろ剣」「まれ」「鈴木先生」と出演作品多数。
これは意外だ……いい意味で……。
◎青空エール・コンサート
3月22日18時、渋谷Bunkamura(ブンカムラ)オーチャードホールにて開催。
作品中の吹奏楽曲を演奏するほか、声優さんによる名シーン朗読もあるそうです。
全席指定5000円。
2人なら1万。カップルシート買うならこっちを買おう。
◎宣伝
単行本19巻、1/25発売。
各巻400円+税。
全巻そろえても約8000円、カップルシートより安い(しつこい)。
表紙は↓でわかります。
青空エール info | 別冊マーガレット 公式サイト
全員集合ではなく、やっぱり主役の2人でした。
◎「俺物語」40話4行感想
砂川と猛男に割って入る、一癖ありそうな転校生の男。
「男同士の友情」の話です。
これを少女漫画でやるって、画期的だと思う。
なぜに、男性心理をここまで描けるんでしょうか。すごいね。
河原先生の新連載「素敵な彼氏」始まりました。巻頭カラーです。
読みました。そりゃもう読みました。
別冊マーガレット2016年2月号
どう読んでもこれは俺の管轄外だと思いました。
つまんないわけじゃないですよ。
「青空エール」のように、吹奏楽に関するウンチクを交えたりできないって事です。
ペンペン草も生えない学生生活を送った男に、ラブコメをどう語れというのか……。
でも、せっかく読んだからには感想を書こうと思います。
「青空エール」のはダラダラ長かったので、あっさり目で。
第2話以降のお話は
⇒漫画・本 河原和音「素敵な彼氏」
前作および過去の作品の感想は下記からどうぞ。
⇒漫画・本 河原和音「青空エール」
⇒漫画・本 その他の河原和音作品
◎あらすじ
副題は「Where's my lovely sweetheart?」。
小桜ののか、内側くるくるヘアーの高校1年生。
夢は、駅前の年末カウントダウンイルミネーションを彼氏と見ること。
が、気づけば12月。カレシはいません。
白黒1ページ目で入学シーン、2ページ目でいきなり12月。
4月からじっくり描くと見せかけて、フェイントかけましたね。
さすが河原先生、1ページたりとも油断できないぜ。
カレシカレシと連呼するだけで特に行動はしてなかった。
というより男子とあまり話していなかった。
ようするに夢見てただけだった、と。
まずは合コンというのか、男女複数で遊ぶことに。
そこで会ったのが、「一生カレシできなさそうだなあ」と言い放った男、桐山直也。
短髪の低体温系ですね。
その後も遊園地で「(カレシといるところが)想像できない」とか、
バイト先(コンビニ)でもかち合って、失礼なことを言われまくります。
そんなこんなで近づく年末。
自分にプレッシャーをかけるべく、カウントダウンイベントのカップルシートを購入。
1万円!
バイト代が吹っ飛んじまうぞ。や、そこまで安くないか。
合コンに参加しまくりますが、結局すべて空振り。
実物の男を見ると腰が引けるし、男からは声がかからない。
すすけた背中に木枯らしがしみますなぁ……。
おじさんに言わせてもらえば、若い身空で三十路の婚活みたいにあせらなくていいと思うの。
師走も29日、「部活専念」と言ってた友達にまでカレシが。
ヤケクソ気味で、カップルシートのチケットをほやほやカップルに手渡す。
大晦日もバイトのシフトを入れ、「仕事に生きる」と突っ走る。
除夜の鐘? を聞きつつ帰宅すると、
「まゆみ(妹と思われ)はカウントダウンいったわよ カレシと」と、お母さんがトドメの一言。
HPが0になった顔でテレビを流し見ていましたが、
そこへ桐山がやってきて、「カウントダウン見に行こーぜ」。
イルミネーションを見つつ、「なろーか? カレシ」と言われますが、
「ちがう だって桐山くん 私のこと好きじゃないじゃん」と断る。
そりゃそうだなあ。
気持ちが大事で、お情けでなってもらうもんじゃないわなあ。
そして始まるカウントダウン。
0:00の瞬間に唐突にキスされます。
「なんで!?」
「なんとなく」
「(カレシづくり)がんばれ 小桜さん」
「がんばるよ!! がんばるけど…… 何かがおかしくない!?」
この人が何考えてるのか
一生わかる気がしない!
のっけからファーストキスが奪われたところで、以下次号。
◎感想
100%ラブコメですね。
どこをどう切ってもラブコメ成分しかいたしません。
しかし、前作と比べると、同じ高校生活とは思えないなー。
◆前主人公の高校生活
・土日返上で部活、年2日(3日だっけか?)しか休みなし
・顧問からは、初心者ゆえに戦力外扱い
・部活初日、同級生に「邪魔になるから辞めて欲しい」と言われる
・2コ上の先輩からビンタされる
・1コ上の先輩から毎日のように怒鳴られる
・後輩にまでナメられる
・基礎という名の筋トレ
・猛暑の中で猛ダッシュしてロングトーン
・吹雪の中で音出し
・カレシができたの17巻、チューは18巻
・一度もまともにデートしてません
なんとストイックだったことでしょうか。
俺はそういうのが良かったから、読んでたんですけどね。
野球部の厳しさを「グラウンドの外は天国、中は地獄」なんて表すこともありますが、
グラウンドを音楽ホールに置き換えたようなもんでした。
さて新作ですが、素直にカレシづくりに頑張るという話にはならない気がする。
それは「高校デビュー」と同じでしょう。
どう転がるかわからない感じですね。
この「先の読めなさ」は、いいと思います。
何にしても、お付き合いさせてもらいますよ。
すっかり少女漫画体質になったし。
「青空エール」が終わってから、いくえみ綾さんや紡木たくさんの漫画を読み漁ったりしたけど、
俺は河原さんの漫画の空気が好きです。
それにしても結局長くなったじゃねーか。
次回は3行にするから! 多分!
◎今月の河原先生
新連載きんちょうしています。
よろしくお願いします。
◎余談1
河原先生の漫画の主人公は、なぜかいつも2人兄弟。
いつも主人公が年長。
一人っ子だと家のシーンが寂しいし、三人以上は多すぎる、ってことでしょうか。
ただ、弟にしろ妹にしろ、ほとんど目立ちません。
◎余談2
コマの外が黒でベタ塗りされてるページがたまにあるけど、
私、あれをずーっと回想シーンだと思ってました。
そうじゃなくて、夜のシーンなんですね。
少年漫画だと回想なんだけどな。
別マの他の漫画もそうだから、少女漫画独特の技法?なんでしょうね。
◎「青空エール」映画情報
主役のキャストが載ってました。
小野つばさ役 土屋太鳳さん
山田大介役 竹内涼真さん
水島亜希役 葉山奨之さん
男性は知らないけど、土屋さんといえば若いけど演技派女優。
「るろ剣」「まれ」「鈴木先生」と出演作品多数。
これは意外だ……いい意味で……。
◎青空エール・コンサート
3月22日18時、渋谷Bunkamura(ブンカムラ)オーチャードホールにて開催。
作品中の吹奏楽曲を演奏するほか、声優さんによる名シーン朗読もあるそうです。
全席指定5000円。
2人なら1万。カップルシート買うならこっちを買おう。
◎宣伝
単行本19巻、1/25発売。
各巻400円+税。
全巻そろえても約8000円、カップルシートより安い(しつこい)。
表紙は↓でわかります。
青空エール info | 別冊マーガレット 公式サイト
全員集合ではなく、やっぱり主役の2人でした。
◎「俺物語」40話4行感想
砂川と猛男に割って入る、一癖ありそうな転校生の男。
「男同士の友情」の話です。
これを少女漫画でやるって、画期的だと思う。
なぜに、男性心理をここまで描けるんでしょうか。すごいね。
コメント
>美晴さん
ヒロインの自宅……そういえばどう聞き出したのか。
少なくとも近所だから、ではないですね。
最近のバレンタインの話で、
桐山家⇒小桜家は徒歩2時間かかる、とあったので。
さすが、プロ彼氏。
(実際のところは先生がそこまで考えてないだけ……ゲフン)
ヒロインの自宅……そういえばどう聞き出したのか。
少なくとも近所だから、ではないですね。
最近のバレンタインの話で、
桐山家⇒小桜家は徒歩2時間かかる、とあったので。
さすが、プロ彼氏。
(実際のところは先生がそこまで考えてないだけ……ゲフン)
| 惣一郎 | EMAIL | URL | 17/11/22 10:29 | Y945Kht2 |
今更読み返すと、やっぱり色々と味わい深いですよね、
第一話。
味わい深いところは処々ありますが
第一話にして
・ヒロインの自宅を知っている
・ヒロインと連絡先を交換している
(貰ったチョコ画像送ったってことは、やっぱりののかの連絡先を知ってるってことだもんなー)
普通にスキル高いと思いました・・・
第一話。
味わい深いところは処々ありますが
第一話にして
・ヒロインの自宅を知っている
・ヒロインと連絡先を交換している
(貰ったチョコ画像送ったってことは、やっぱりののかの連絡先を知ってるってことだもんなー)
普通にスキル高いと思いました・・・
| 美晴 | EMAIL | URL | 17/11/19 18:17 | .nBplGFg |
まりんさん、コメントどうもです。
ちょうど単行本1巻も出たところですので、是非手にとってみてください。
ちょうど単行本1巻も出たところですので、是非手にとってみてください。
| 惣一郎 | EMAIL | URL | 16/05/29 21:58 | Q8iYc.8g |
とてもいい。 小桜ののかちゃんをスゴく応援したいと思います。
| まりん | EMAIL | URL | 16/05/29 20:35 | U4.luuCA |
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