プログラマが主に少女漫画を語る

全1巻。1985年2月、集英社発行。
読み切り2編収録。
表題作のみ、「以心伝心のお月さん」(文庫版)にも収録。1997年6月発行。

夢をみた。 (マーガレットコミックス)

以心伝心のお月さん 集英社文庫 コミック版

いくえみ綾さんの他の作品の感想は、下記からどうぞ。
漫画・本 いくえみ綾

◎初出
「夢をみた。」別冊マーガレット1984年9月号
「すくうる・クールBOY」別冊マーガレット1984年1月号


◎「夢をみた。」
飼い猫のミカがいなくなって落ち込む少年・山田晋二。
入れ替わるように現れた少女・ミカに振り回されつつもひかれていく。

たいてい犬猫が出てくるいくえみさんの漫画ですが、
この作品も、出だしが猫です。

天真爛漫に見えて、「2日に1回、コバルトブルーの車を見られたなかったら私は死ぬ」と
自殺願望めいたことも口にするミカ。
こういう危うい感じの子、今の漫画で見かけないような。
みんなたくましいもんな。


◎「すくうる・クールBOY」
女友達のクラスメイトに、クリスマスをきっかけに告白しようと決意した男子の話。
うまい漫画家さんは、異性を主人公にしてもうまいですよね。
素直になれない男心のままならさよ。

「偉大なキリストのちからをかりて いっちまおう」
台詞回しもいいよね。

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