河原和音「青空エール」62話感想(別冊マーガレット2014年6月号)
毎月13日おなじみ、青空エールの感想です。
今月は諸般の事情で18日ですが。



これまでの感想はカテゴリをご覧ください。

<ネタバレ含むあらすじ、感想>
野球部、7-2で無事初戦を突破。

次のカード(Gブロック決勝)は英海一。
名前の元ネタは東海大五かしら。

野球部が支部予選(ブロック予選ともいう)決勝まで勝ち進んだので、吹奏楽部も応援練習開始。
つばさのテンションは上がります。

一方、チアの練習をする脇田さん。
楽しんでいるようです。
「衣装着替えるとこないから 下に着てきてよね」
ほうほう。そういえば、野球部もユニフォームのまま球場に来るしな。

そこへ、城戸からメールが。
「もし勝って南北海道大会出れたら、頼みがあるんだ。きいてくれ。」
どうでもいいことですが、脇田さんが持ってるのはサイズ的にスマホかな。

そしてブロック予選決勝当日。
客席では、吹奏楽部、チアがスタンバイします。

水島、「応援 結構いいよね 勝ったらうれしいし」
ローテンションに見えて、彼なりに楽しんでいるらしい。

「ケガしてお礼言いに来た人が今年は出てるみたいだし ちょっと今年は思い入れがある」
そこまで覚えてて、山田の名前は出てこないのな。
ほんと、この人音楽のこと以外はどうでもいいのね。

試合は、白翔野球部が終始優勢。
細かい経過は不明ですが、攻撃がひたすら長かったようです。

白飛のエースは城戸、正捕手は山田。
いろいろあったけど、バッテリー組めて良かったね。

当然、つばさは山田にくぎ付け。

あそこにいるのは わたしの好きな人

「大介くんて打てるんだ なにげに打ってんの見たことなかった」
打順が気になるところですが、不明。
まあ、無難に4番かな。

夜。
自宅でくつろいでるつばさに、山田から「近くのコンビニで会えないか」と電話が。

「行くよ!! 10分くらいで」
髪を下していましたが、速攻でくくります。
高校生っていっても、こういうところが女だなあ、と感じる。

ゴミ捨てに行くだけでも化粧するって人もいるし、好きな男の前では猶更。
ま、それは置いといて。

山田は特に用事があるわけでもなく、
「南北海道大会だぜーー!!」と興奮しちゃって眠れないだけだったらしい。

「大介くん かっこよかった」
「小野ってときどき どストレートなのな びっくりするわ」
いや、お前の方がストレートだ。藤川球児ばりに。

(読者時間で)何か月か前、「小野のことはけっこう全部好きだよ」って
書くだけで恥ずかしいセリフをまっ昼間から言ってましたよね……。

それはともかく。
「甲子園まで あと4つだ」
南北海道大会は、16校が集うトーナメント。
甲子園が現実的なところまで近づいているわけです。

といっても、どこも強豪だらけで1勝するのもしんどいでしょうが。

翌日。
脇田さん、城戸からのメールをつばさに見せます。
つばさ、割と真剣に引いてる。
顔文字も使わない城戸が悪い。

「陽万里ちゃんなんて返したの?」
「一応『いいよ』ってはメールした」
「……『つきあって』とかだったらどーするの?」
「断るわ」
ばっさり。一度断ってるし、二度も三度も一緒よ。

そして、昼休み。
城戸、脇田さんにメモらしきものを渡します。
「ここにさ、五角山神社ってあって そこで必勝祈願すっとよく勝てたんだよ
遠いじゃん 毎日練習があっていけねーんだよ
オレのかわりに脇田行ってくれねえかな」

メモには、野球部のメンバーらしき名前が。
城戸も真剣度100%な顔。

「いいよ まかして!!」
脇田さん、即決。
基本的にはさっぱりしてキップがいいですよね、この人。
それでこの容姿ならモテるわ。

一方、つばさは多能さんとしゃべってました。
「お守り渡してくれてありがとう 甲子園まであと4つ がんばってね」
「----…そっちも 応援 ----…よろしく」
(頬を若干染めながら)

なにこのツンデレ。しかも、女が女にデレてる。
もうこの漫画のツンデレ枠は、杉村先生と水島で埋まってます!

ファーストに江藤と清原がいるのに、さらにローズとるようなもんです。

何を考えているか知りませんが、3年になって今さらキャラ付を変えても
山田は振り向かないぞ(違う)。

場面変わって、つばさと脇田さんが話している。

「城戸くんの頼みって そーゆーことだったんだ」
「男子ってさぁ アホだなーと思ってたら すごい急に男っぽくなるっていうか
バカだなと思ってても色々考えてたりして びっくりすんね」
基本、女の子の方が成熟早いからね。

「大介くんは いつもにこにこしてるのに たまにこわいくらい野球の顔になるから
かっこいいなって思う」
「男子って うちらの知らないところでかっこいいんだね」

つばさは、野球している山田をずっと見ていたい、と言う。
しかし、高校野球は必ず終わりが来るのです。優勝しても、終わりだし。
そこだけは、強い弱いに関係なく平等。

そして、南北海道大会1回戦。

去年はここで涙をのんだ白翔ですが……。

今 グラウンドにいるのは
去年ケガして出れなくて
毎日 朝早くから夜遅くまで練習して
一昨年 エラーして
悩んで苦しんで
野球が大好きなそんな人
いっぱい泣いて ここまできた


つばさのモノローグがせつない。
この漫画、試合のシーンはほとんどダイジェストで、練習とか日常の割合が多いんですね。
野球漫画だと普通逆ですから。
でも、割合で行ったら「青空エール」のほうがリアルだと言える。
それだけに読者も山田の苦労してきたことはわかってるので、共感できるんですね。

マウンドを守るのはもちろん城戸。
相手の4番打者へのボールがワンバウンド。
それを受けて、何かを察したキャッチャー山田。

城戸くん、スタンス(投げる直前、構えたときの左右の足の幅)が妙に広い気がする。
誰を参考にしたんだろう。

とまあ、途中苦戦しましたが、7対5で勝利。

スコアは
??1 000 320 = 7 H15 E1
??1 000 400 = 5 H13 E2

両チーム合わせて28本と、かなりの打撃戦だったようです。
城戸、ちょっと打たれすぎですねえ。

その夜。
城戸と山田は整骨院にいました。

「骨に異常ねーって 疲れてるだけだって」
「おせーよ 言うのが!!」
「だって こんな何試合も投げたことねーしなあ エースって大変なのな」
さすがにお気楽キャラの城戸も、くたびれてている模様。

高校野球はエースの連投が昔から問題になります。
なぜなくならないのかというと、多分どんな指導者も負けるのが怖いから。

トーナメントでは、出し惜しみして負けるのを万が一でも避けたいのです。
だから、どんな力のある控えピッチャーがいてもなかなか出しづらいんですね。

控えを躊躇なく出せるのは、作戦として継投を決めているチームだけでしょう。
2007年の佐賀北とか、2001年の近江みたいな。

あとは常総学院の木内監督も継投がうまかったな。
優勝した2003年は、見切りをつけるタイミングがどんぴしゃりだった。
でも、そんな思い切りのいい監督さんはごくごく少数ですから。
やっぱり人間ですから、迷います。

トーナメントで勝ち進むほど相手は強くなるし、
日程は詰まるから休むことはできない。
昔の甲子園の終盤は4連投とかありました。夏場は地獄でしょう。

でも、外部の人間がしたり顔で批判してはいけないと思います。
そういう世界だから。本人が決意してそういう世界に入っているわけですからね。

すいません、関係ない語りが長くなりました。

「甲子園行って 大介と小野さんつき合わしてあげねーと」
「ふざけんな!」
「ふざけてねえよ!!」

今月の城戸くんは真剣度MAXです。

「お前さあ オレ プロとかなれると思う?
オレはなれねぇと思う

オレはお前と違って現実的だから なれる力はねえってわかってるよ
でも甲子園は行きてぇんだよ

大多数の球児の思いでしょうね。
プロや大学、社会人でも野球を続ける人はぐっと減りますから。
高校までと思って完全燃焼するんでしょう。

「オレさあ おまえがいろいろしょっちゃってるのも知ってんだよ
今年甲子園行けたらさ あのことがあったから今があるって言えるだろ
いろいろあったって最後は良かったって言えるだろ?
オレもそうだよ」

城戸……三枚目なのに何このかっこよさ。

「1年のときから『今年はピッチャーがなあ』って言われて
去年までずっといっつも2巡目(打順が2回り目になること)からつかまるって
シンカーも外すから見られて
だけど今年 やっと打ちとれるようになったんだよ」

城戸、大方の予想通り変化球投手でした。
しかし、変化球はコントロールできないと意味がない。
バッターが手を出すくらいの、ボールかストライクか際どいコースでないと意味がないんですね。
城戸の苦労がうかがえます。

投げさしてくれよ 大介
城戸、めちゃめちゃ男前です。
メガネのピッチャーでここまでかっこいいのは東北の真壁ぐらいだ(懐かしい)。


どうか次の試合も 大介くんたちが全力を出せて
ケガとかもしないで そして 甲子園に行けますように


空に願うつばさですが、まだ甲子園まで3試合もある。
果たして城戸は連投に耐えられるのでしょうか。
女房役として、山田がどこまで支えられるのか。以下次号。


<まとめ>
今月は城戸が文句なしの格好よさです。多能さんのツンデレがどうでもよくなるぐらい。
彼なりのエースとしての思いがひしひしと伝わってきました。

株が上がりすぎて来月の揺り戻しが怖いわ。
いや、悪いほうに考えたらアカン。

脇田さんも作中で言ってましたけど、
男はバカに見えても譲れないものがあったりするんです。
表に出すとクサイから、あえてやらないだけでね。

三枚目の男子の描写もうまいのは、さすがベテランだなーと思う。
イケメン描くのうまい人はいくらでもいるけどね。

次号も楽しみです。


<今月の俺物語20話1行感想>
メガネ女子か。そう来たか。


<今月の河原先生>
春なので部屋片付けたいです(-_-;)部屋ごと捨てたいぐらい汚い。


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| 漫画・本::河原和音「青空エール」 | 10:48 | comments (2) | trackback (0) |
コメント
ときぞうさん、毎月ありがとうございます。
漢気だなんてとんでもない。ただのオタクです(哀)

キャプ翼の必殺シュートのうち返し、めちゃ懐かしいですね。
反動蹴速迅砲なんてのを使うやつもいましたな。中国ユースで。

城戸は、来月号で肩を壊さないかとヒヤヒヤものです。
でも壊そうが無事甲子園行こうが、野球はこれっきりって感じもしますよね。
大学では野球部に入らず、のんびり草野球かも。

大学の部活は、私自身はやってないのですが、
一時期岡山の大学野球の二部を見るのを趣味にしてました。

客席はガラガラで観客は選手の知り合いぐらい。
それすらいないこともある。
選手は全員ベンチ入りなので、応援団などいない。

プロや全国大会とは縁のない世界ですけど、プレーは熱かったですね。
若さゆえの情熱は、どこからきてどこに消えるんでしょうね……。

それでは。
| 惣一郎 | EMAIL | URL | 14/05/22 21:57 | Y945Kht2 |
惣一郎さんこんばんは。ときぞうです。惣一郎さんが漢気を出して、別マ入手当日にレビューしてくれているのに、ご指名頂いている(笑)私が22日とは。

今月は城戸くんのターンでしたね!何?3年生になって急に男っぽくなっちゃってさー。まぁそれだけ「この夏が最後」っていう想いが強いんでしょう。

20年前(って書いて自分でびっくりした)、大学4年だった私は、所属していた部活の同期の男子達が、最後の大会に向けて、やっぱり急に男っぽくなったのを覚えています。社会人になってからは、あんなに熱を込めるような事ないもんなー。日々有給を取ることしか考えてない(ダメな大人)

つーか、今月号のつばさの「大介くんカッコ良かった!」発言(吐血)。

私「あのどストレートなのって、キャ●テン翼の小次郎のタイガーショットを翼がドライブシュートで打ち返す感じ?みたいな?」

大介「おばさん、野球で例えて欲しいッス。」

妄想劇場 終

多能\さんは、明らかにキャラ変わって来ましたね。ツンデレ枠のDH?

長々ご容赦ください。また来月やって来ます
| ときぞう@道央 | EMAIL | URL | 14/05/22 19:02 | wq2E0k76 |
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