監獄ベースボール 知られざる北の野球史
（成田智志/亜璃西社）

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amazon 楽天 発売：2009/11

明治20年代の北海道。開拓のために集められた犯罪者たちは、なんと日本に伝わって間もないベースボールに熱中していた！　彼らに外国の球技を授けた男の真意とは？

タイトルから「塀の中のプレイボール」のような痛快小説を想像するかもしれないが、あくまで事実をもとにしたノンフィクションに近いものである。
主人公はアメリカ帰りの刑務所長、大井上輝前（おおいのうえてるちか）。彼が服役囚の改悛のためにベースボールを教え、それを根付かせるまでを描いている。

純粋な野球のシーンは少なく、明治史や北海道の開拓史に興味がなければ読むのは苦痛かもしれない。
じゃあなぜおすすめするかというと、「明治の北海道の監獄でベースボールがおおっぴらに行われていた」、この事実を伝えたいからに尽きる。
北海道や明治の野球史に興味のある方、是非手にとってみて下さい。