全く好対照なチームが甲子園決勝で激突した。一方は地方のダークホース、エースを軸に守り抜く。もう一方は甲子園を知り尽くした優勝候補、プロ注目の4番打者を筆頭に打撃で相手を粉砕する。対決は両者譲らず延長15回引き分けとなったが、それは更なる戦いの幕開けにすぎなかった。
様々な勝利への思いが交錯する再試合。「甲子園優勝」の栄誉に取り憑かれた大人たちと、それに翻弄される監督。疲労をものともしないエース。故障を抱えながらも出番を求めるキャプテン。ただ勝つことが全てのスラッガー。大人たちの欲望と、少年たちの終わらない対決の行方やいかに。
堂場瞬一氏といえば、「8年」「BOSS」「焔」などプロ野球やMLBを舞台とした作品で知られる。しかし今作品は高校野球のたった1試合にテーマを絞り、甲子園の熱気を見事に再現している。
07年に刊行されたので、おそらく早実vs駒大苫小牧戦にヒントを得ていると思われる。
ベースライン(須藤靖貴/PHP出版)
オールマイティ(本城雅人/文藝春秋)
ぐいぐいジョーはもういない(樺薫/講談社)
嗤うエース(本城雅人/幻冬舎)
スカウト・デイズ(本城雅人/PHP研究所)
どまんなか3(須藤靖貴/講談社)
県立コガネムシ高校野球部(永田俊也/文藝春秋)
大正野球娘。4(神楽坂淳/徳間書店)
どまんなか2(須藤靖貴/講談社)
どまんなか1(須藤靖貴/講談社)
僕たちのプレイボール(鬼塚忠/幻冬舎)
監獄ベースボール 知られざる北の野球史(成田智志/亜璃西社)
ラストダンス(堂場瞬一/実業之日本社)
ナイン 9つの奇跡(川上健一/PHP研究所)
ノーバディノウズ(本城雅人/文藝春秋)
帝都たこ焼き娘。大正野球娘。3(神楽坂淳/徳間書店)
偽りのスラッガー(水原秀策/双葉社)
大正野球娘。 土と埃にまみれます(神楽坂淳/徳間書店)
ひゃくはち(早見和真/集英社)
タッチアップ(田澤拓也/エクスナレッジ)
大延長(堂場瞬一/実業之日本社)
大正野球娘。(神楽坂淳/徳間書店)
1985年の奇跡(五十嵐貴久/双葉社)
熱球(重松清/徳間書店)
浪商のヤマモトじゃ!(山本集・日名子暁/南風社)
ららのいた夏(川上健一/集英社)
翼はいつまでも(川上健一/集英社)
敵手 小説 横浜高校野球部(降籏学/講談社)
ベイスボイル・ブック(井村恭一/新潮社)
同級生(東野圭吾/講談社)
パーフェクト・ブルー(宮部みゆき/東京創元社)
ダグアウト・ストーリー(梅田香子/講談社)
魔球(東野圭吾/講談社)
八月の濡れたボール(軒上泊/双葉社)
勝利投手(梅田香子/河出書房新社)
走れ!タカハシ(村上龍/講談社)
熱球爆走す(木本正次/日本経済新聞社)