「やっと、やっとだ。亮は思った。
やっと、野球に微笑んでもらった。」
長野から都立豊松高校に転校して来た沢岸亮は、野球部のレギュラーを夢見て入部する。
しかし、部はある事件により部員が三人に減り、試合もできない有様だった。
三人と亮は部員を集め、なんとか秋季大会出場にこぎつけるが……。
「どまんなか」などで知られる須藤さんの野球小説。
前作品と同様に、親しみを感じる登場人物、高校生活のノスタルジーを感じさせる場面が秀逸。
それでいてありきたりな展開にならないところはさすが。
個性的なあだ名とキャラクターのチームメートとのやり取りが楽しいです。
難点は文庫一冊と短い事。
やっぱり「どまんなか」と同じく3冊くらいのボリュームで書いて欲しかったですね。
もっと読みたいと思わせるだけに、残念です。
余談ですが、本編を最後まで読むと表紙イラストに「あれ?」と思います。
多分、わざとこうしているんでしょうね。
ベースライン(須藤靖貴/PHP出版)
オールマイティ(本城雅人/文藝春秋)
ぐいぐいジョーはもういない(樺薫/講談社)
嗤うエース(本城雅人/幻冬舎)
スカウト・デイズ(本城雅人/PHP研究所)
どまんなか3(須藤靖貴/講談社)
県立コガネムシ高校野球部(永田俊也/文藝春秋)
大正野球娘。4(神楽坂淳/徳間書店)
どまんなか2(須藤靖貴/講談社)
どまんなか1(須藤靖貴/講談社)
僕たちのプレイボール(鬼塚忠/幻冬舎)
監獄ベースボール 知られざる北の野球史(成田智志/亜璃西社)
ラストダンス(堂場瞬一/実業之日本社)
ナイン 9つの奇跡(川上健一/PHP研究所)
ノーバディノウズ(本城雅人/文藝春秋)
帝都たこ焼き娘。大正野球娘。3(神楽坂淳/徳間書店)
偽りのスラッガー(水原秀策/双葉社)
大正野球娘。 土と埃にまみれます(神楽坂淳/徳間書店)
ひゃくはち(早見和真/集英社)
タッチアップ(田澤拓也/エクスナレッジ)
大延長(堂場瞬一/実業之日本社)
大正野球娘。(神楽坂淳/徳間書店)
1985年の奇跡(五十嵐貴久/双葉社)
熱球(重松清/徳間書店)
浪商のヤマモトじゃ!(山本集・日名子暁/南風社)
ららのいた夏(川上健一/集英社)
翼はいつまでも(川上健一/集英社)
敵手 小説 横浜高校野球部(降籏学/講談社)
ベイスボイル・ブック(井村恭一/新潮社)
同級生(東野圭吾/講談社)
パーフェクト・ブルー(宮部みゆき/東京創元社)
ダグアウト・ストーリー(梅田香子/講談社)
魔球(東野圭吾/講談社)
八月の濡れたボール(軒上泊/双葉社)
勝利投手(梅田香子/河出書房新社)
走れ!タカハシ(村上龍/講談社)
熱球爆走す(木本正次/日本経済新聞社)