横浜高校野球部監督・渡辺元智。部長・小倉清一郎。多くの野球選手を育てた高校野球界の名指導者コンビである。
しかし、小倉はかつて他校のコーチとして横浜高校に立ちふさがってきた
二人がどうして敵同士となり、どうしてコンビを組むに到ったのか。98年春夏連覇を成し遂げた、二人の指導者の足跡をたどる。
実話をもとにしているが、ノンフィクションではなく“小説”となっている。細かい部分は作者の創作が入っているためである。
98年の春夏連覇の後、横浜高校について多くの本が出版された。「敵手」はその中の一冊ではあるが、むしろ連覇する以前の話が詳しく書かれている。
そこにあるのは立派な指導者ではなく、挫折を味わい、日々悔いを残し、友と衝突する、あやまちばかりの人間の半生である。
それを乗り越え、二人が手を取って連覇にたどりつくラストを、ぜひ味わってもらいたい。
ベースライン(須藤靖貴/PHP出版)
オールマイティ(本城雅人/文藝春秋)
ぐいぐいジョーはもういない(樺薫/講談社)
嗤うエース(本城雅人/幻冬舎)
スカウト・デイズ(本城雅人/PHP研究所)
どまんなか3(須藤靖貴/講談社)
県立コガネムシ高校野球部(永田俊也/文藝春秋)
大正野球娘。4(神楽坂淳/徳間書店)
どまんなか2(須藤靖貴/講談社)
どまんなか1(須藤靖貴/講談社)
僕たちのプレイボール(鬼塚忠/幻冬舎)
監獄ベースボール 知られざる北の野球史(成田智志/亜璃西社)
ラストダンス(堂場瞬一/実業之日本社)
ナイン 9つの奇跡(川上健一/PHP研究所)
ノーバディノウズ(本城雅人/文藝春秋)
帝都たこ焼き娘。大正野球娘。3(神楽坂淳/徳間書店)
偽りのスラッガー(水原秀策/双葉社)
大正野球娘。 土と埃にまみれます(神楽坂淳/徳間書店)
ひゃくはち(早見和真/集英社)
タッチアップ(田澤拓也/エクスナレッジ)
大延長(堂場瞬一/実業之日本社)
大正野球娘。(神楽坂淳/徳間書店)
1985年の奇跡(五十嵐貴久/双葉社)
熱球(重松清/徳間書店)
浪商のヤマモトじゃ!(山本集・日名子暁/南風社)
ららのいた夏(川上健一/集英社)
翼はいつまでも(川上健一/集英社)
敵手 小説 横浜高校野球部(降籏学/講談社)
ベイスボイル・ブック(井村恭一/新潮社)
同級生(東野圭吾/講談社)
パーフェクト・ブルー(宮部みゆき/東京創元社)
ダグアウト・ストーリー(梅田香子/講談社)
魔球(東野圭吾/講談社)
八月の濡れたボール(軒上泊/双葉社)
勝利投手(梅田香子/河出書房新社)
走れ!タカハシ(村上龍/講談社)
熱球爆走す(木本正次/日本経済新聞社)