2014,08,05, Tuesday
久々に「るろうに剣心 明治剣客浪漫譚」(和月伸宏)を読破して、ハマる。
元々97年ぐらいまでは週刊少年ジャンプ読者でして、毎週本誌を買ってました。
当然「るろ剣」も、第1回から、いやその前の読み切りから読んでました。
単行本やアニメには手を出してませんでしたが……。
たしか京都編の四乃森蒼紫戦の途中で読むのをやめてしまったのですが、
別につまらなくなったわけではないです。
単に親に買ってもらえなくなっただけ、と記憶しています。小中学生では仕方ない。
で、十何年ぶりに続きを読んでみると、やっぱり面白い。
女性ファンの多い作品だったようですが、男から見ても「熱い」少年漫画でした。
「二重の極み」とか「悪・即・斬」とか。
さて本題。
多くのキャラクターが登場する本作品、キャラクターを年齢順に並べてみました。
意外に年くってたり、その逆もありますな。
ついでに、誕生した年におこった出来事、同い年の偉人も調べています。
いかがでしょうか。
雪代巴は幕末の超有名夫婦と同い年だったんですね。
たまたまだろうけど、なんかびっくり。
生きてたら本編では32か。それはそれで見てみたかった気もする。
腐るほど言われてるだろうけど、比古清十郎が左之助のオヤジより年上なのは変。
男やもめと気ままな独身貴族の差か?
それにつけても1836年生まれの豪華さよ。龍馬に井上馨、教科書に太字で出てくる人物がバンバン出てくる。
こんなところでも師匠がすごいとは(関係ない)。
実は志々雄より9つも年長だった方治。あまりそう見えないが。
そして、剣心より年長のくせに最初剣心を「先輩」と呼んでいた志々雄。
もちろん敬意なんかではなく、皮肉っているだけでしょう。
石動雷十太は剣心より1歳だけ年下。見えねえ。老けすぎ。
弥彦たちが明治元年生まれというのも印象的です。
まさしく新時代の担い手なんですね。
豆ですが、川路利良というのは大久保利通さんと一緒に出てきた人です。
左之助はデコッパゲと呼んでましたが、実は日本警察の創始者でかなりの偉人らしい。
しかし、あらためて見ると「少年漫画」なのに登場人物の大半はオーバー20代なんですね。
左之助や薫はハイティーンだけど、あの時代? なら大人扱いなんじゃないだろうか。
薫は18でオカンになってるし……今でも珍しくはないけど。
それでも、そんなことは全然関係なく面白かった。
なぜなら皆格好良かったですからね。
幕末、明治という時代を「それっぽい雰囲気」というだけじゃなく、
各キャラクターのバックボーンにうまく活かしていた漫画だと思います。
左之助の赤報隊出身設定や、紀尾井坂の変とリンクさせた京都編とか。
一方、「二重の極み」のような少年ごころをくすぐるトンデモ技もある。
多彩な敵がいて、熱い仲間たちがいた。
完結から十数年たってなお、実写映画が作られるのも、根強いファンがいるからでしょう。
本音を言えば続編が読んでみたいですが、原作の最終話をもって「終わり」とするのがベストなんでしょうな。
人誅編の、やや盛り上がりに欠ける感を見るに。
<参考文献>
「るろうに剣心完全版ガイドブック剣心皆伝―明治剣客浪漫譚 (ジャンプコミックス)」
本来は完全版22巻の補足資料集ですが、主要キャラのプロフィールがあります。
<余談>
「べしみ」さんの「べし」の字がどうしても表示できず、
http://ja.wikipedia.org/wiki/Unicode%E4%B8%80%E8%A6%A7_7000-7FFF
からHTMLユニコードを調べて表示させるのに2時間かかった。おのれ、雑魚のくせに。
ちなみに「癋」と書けばOK。
元々97年ぐらいまでは週刊少年ジャンプ読者でして、毎週本誌を買ってました。
当然「るろ剣」も、第1回から、いやその前の読み切りから読んでました。
単行本やアニメには手を出してませんでしたが……。
たしか京都編の四乃森蒼紫戦の途中で読むのをやめてしまったのですが、
別につまらなくなったわけではないです。
単に親に買ってもらえなくなっただけ、と記憶しています。小中学生では仕方ない。
で、十何年ぶりに続きを読んでみると、やっぱり面白い。
女性ファンの多い作品だったようですが、男から見ても「熱い」少年漫画でした。
「二重の極み」とか「悪・即・斬」とか。
さて本題。
多くのキャラクターが登場する本作品、キャラクターを年齢順に並べてみました。
意外に年くってたり、その逆もありますな。
ついでに、誕生した年におこった出来事、同い年の偉人も調べています。
西暦 元号 満年齢 (1878年時点) |
るろうに剣心の登場人物 | 実在の人物 | できごと |
1800年 (寛政12年) 78歳 |
12月 才槌 | 徳川斉昭(徳川慶喜の父) | 伊能忠敬、測量を開始 |
1819年 (文政2年) 59歳 |
9月 柏崎念至/翁 | 阿部正弘(老中) | |
1820年 (文政3年) 58歳 |
1月 オイボレ 10月 外印 |
安藤信正(老中) | |
1827年 (嘉永4年) 51歳 |
5月 新井赤空 (~1870) |
山内容堂(土佐藩主) | |
1830年 (文政13年) 48歳 |
9月 大久保利通 | 吉田松陰(思想家) | |
1833年 (天保4年) 45歳 |
8月 桂小五郎 (~1877) |
||
1834年 (天保5年) 44歳 |
3月 比留間喜兵衛 6月 川路利良 |
江藤新平(政治家) 近藤勇(新選組局長) |
|
1836年 (天保7年) 42歳 |
10月 比古清十郎 | 坂本龍馬(維新志士) 井上馨(政治家) 天璋院篤姫(徳川家定正室) 松平容保(会津藩主) 山岡鉄舟(幕臣) 榎本武揚(政治家) |
|
1838年 (天保9年) 40歳 |
2月 東谷上下ェ門 6月 山縣有朋 |
大隈重信(政治家) 後藤象二郎(土佐藩士) 中岡慎太郎(維新志士) |
|
1839年 (天保10年) 39歳 |
6月 佐渡島方治 9月 高杉晋作 (~1867) |
蛮社の獄 | |
1840年 (天保11年) 38歳 |
3月 鯨波兵庫 | 渋沢栄一(実業家) 黒田清隆(政治家) |
アヘン戦争(~1842) |
1842年 (天保13年) 36歳 |
1月 比留間伍兵衛 3月 魚沼宇水 |
大山巌(陸軍軍人) | |
1843年 (天保14年) 35歳 |
7月 鵜堂刃衛 11月 乙和瓢湖 11月 式尉 |
新島襄(教育者) | |
1844年 (天保15年) 34歳 |
1月 斎藤一 | 黒木為楨(陸軍軍人) 陸奥宗光(外交官) |
|
1845年 (弘化2年) 33歳 |
11月 悠久山安慈 | 立見尚文(陸軍軍人) | |
1846年 (弘化3年) 32歳 |
9月 雪代巴 (~1864) |
和宮(徳川家茂正室) 徳川家茂(第14代将軍) |
|
1847年 (弘化4年) 31歳 |
3月 八ツ目無名異 | 森有礼(外交官) 中江兆民(思想家) |
|
1848年 (嘉永元年) 30歳 |
5月 癋見 7月 火男 8月 志々雄真実 9月 武田観柳 |
桂太郎(陸軍軍人・政治家) 東郷平八郎(海軍軍人) |
|
1849年 (嘉永2年) 29歳 |
6月20日 緋村剣心 6月 関原妙・冴 |
西園寺公望(政治家) 乃木希典(陸軍軍人) |
|
1850年 (嘉永3年) 28歳 |
1月 駒形由美 5月 石動雷十太 10月 刈羽蝙也 |
清浦奎吾(政治家) | |
1851年 (嘉永4年) 27歳 |
8月 尖角 | 岩崎弥之助(実業家) | 太平天国の乱 |
1852年 (嘉永5年) 26歳 |
3月 本条鎌足 6月 沢下条張 |
児玉源太郎(陸軍軍人) 明治天皇 山本権兵衛(海軍軍人) |
|
1853年 (嘉永6年) 25歳 |
1月 四乃森蒼紫 4月 戌亥番神 |
北里柴三郎(医学者) 坂崎紫瀾(ジャーナリスト) |
ペリー、浦賀に来航 |
1854年 (嘉永7年) 24歳 |
9月 呉黒星 | 高橋是清(政治家) | クリミア戦争(~1856年) |
1855年 (安政2年) 23歳 |
5月 雪代縁 6月 般若 |
犬養毅(政治家) 小村壽太郎(外交官) |
安政の大地震 |
1857年 (安政4年) 21歳 |
9月 不二 12月 高荷恵 |
後藤新平(政治家) 陸羯南(ジャーナリスト) |
|
1860年 (万延元年) 18歳 |
1月 月岡津南/月岡克浩 2月 相楽左之助 |
嘉納治五郎(柔道家) | 桜田門外の変 |
1861年 (文久元年) 17歳 |
9月 瀬田宗次郎 | 内村鑑三(思想家) 白瀬矗(探検家) |
|
1862年 (文久2年) 16歳 |
6月 神谷薫 | 新渡戸稲造(教育者) | 生麦事件 |
1863年 (文久3年) 15歳 |
11月 巻町操 東谷右喜 |
岡倉天心(芸術家) | 薩英戦争 |
1867年 (慶応3年) 11歳 |
1月 三島栄次 | 夏目漱石(作家) 南方熊楠(博物学者) 幸田露伴(作家) 正岡子規(俳人) |
大政奉還 |
1868年 (明治元年) 10歳 |
2月 三条燕 8月 明神弥彦 11月 塚山由太郎 |
尾崎紅葉(小説家) 秋山真之(海軍軍人) 広瀬武夫(海軍軍人) 横山大観(画家) |
戊辰戦争(~1969年) |
1873年 (明治6年) 5歳 |
東谷央太 | 河東碧梧桐(俳人) 与謝野鉄幹(歌人) 泉鏡花(小説家) |
|
1880年 (明治13年) |
8月 緋村剣路 | マッカーサー(GHQ総司令官) |
いかがでしょうか。
雪代巴は幕末の超有名夫婦と同い年だったんですね。
たまたまだろうけど、なんかびっくり。
生きてたら本編では32か。それはそれで見てみたかった気もする。
腐るほど言われてるだろうけど、比古清十郎が左之助のオヤジより年上なのは変。
男やもめと気ままな独身貴族の差か?
それにつけても1836年生まれの豪華さよ。龍馬に井上馨、教科書に太字で出てくる人物がバンバン出てくる。
こんなところでも師匠がすごいとは(関係ない)。
実は志々雄より9つも年長だった方治。あまりそう見えないが。
そして、剣心より年長のくせに最初剣心を「先輩」と呼んでいた志々雄。
もちろん敬意なんかではなく、皮肉っているだけでしょう。
石動雷十太は剣心より1歳だけ年下。見えねえ。老けすぎ。
弥彦たちが明治元年生まれというのも印象的です。
まさしく新時代の担い手なんですね。
豆ですが、川路利良というのは大久保利通さんと一緒に出てきた人です。
左之助はデコッパゲと呼んでましたが、実は日本警察の創始者でかなりの偉人らしい。
しかし、あらためて見ると「少年漫画」なのに登場人物の大半はオーバー20代なんですね。
左之助や薫はハイティーンだけど、あの時代? なら大人扱いなんじゃないだろうか。
薫は18でオカンになってるし……今でも珍しくはないけど。
それでも、そんなことは全然関係なく面白かった。
なぜなら皆格好良かったですからね。
幕末、明治という時代を「それっぽい雰囲気」というだけじゃなく、
各キャラクターのバックボーンにうまく活かしていた漫画だと思います。
左之助の赤報隊出身設定や、紀尾井坂の変とリンクさせた京都編とか。
一方、「二重の極み」のような少年ごころをくすぐるトンデモ技もある。
多彩な敵がいて、熱い仲間たちがいた。
完結から十数年たってなお、実写映画が作られるのも、根強いファンがいるからでしょう。
本音を言えば続編が読んでみたいですが、原作の最終話をもって「終わり」とするのがベストなんでしょうな。
人誅編の、やや盛り上がりに欠ける感を見るに。
<参考文献>
「るろうに剣心完全版ガイドブック剣心皆伝―明治剣客浪漫譚 (ジャンプコミックス)」
本来は完全版22巻の補足資料集ですが、主要キャラのプロフィールがあります。
<余談>
「べしみ」さんの「べし」の字がどうしても表示できず、
http://ja.wikipedia.org/wiki/Unicode%E4%B8%80%E8%A6%A7_7000-7FFF
からHTMLユニコードを調べて表示させるのに2時間かかった。
ちなみに「癋」と書けばOK。
コメント
匿名希望さん、ありがとうございます!
| 惣一郎 | EMAIL | URL | 17/10/09 21:48 | J7xtQWkc |
三島英次じゃなくて栄次ですよ
| 匿名希望 | EMAIL | URL | 17/10/07 20:55 | ER2ztsBI |
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