河原和音「青空エール」特別編感想(別冊マーガレット2016年9月号)
完結して「続きはもうないだろう……」と思っていたら、まさかの特別編。
実写映画化はあまりテンション上がらないんですが(何度も書いて申し訳ない)、
映画がなかったら特別編も書かれることはなかったでしょう。
そこだけは感謝したい。

単行本に収録されるかどうかはわからないので、
雑誌が販売されてる間に読んでおく方がいいと思います。
16ページで、中身がそんなに濃ゆいわけではないけど。

本編(全19巻)の感想は
漫画・本 河原和音「青空エール」

最新作やその他の作品については
漫画・本 河原和音「素敵な彼氏」
漫画・本 その他の河原和音作品

◎1行あらすじ
つばさと山田は東京の大学でがんばってます。


◎もう少し詳しく
4月。
東京の英翔大学に進学したつばさは、吹奏楽部に。
山田は野球部に。
ちなみにまるちゃんと水島も一緒。

……1つの高校の吹奏楽部から、3人も推薦できるもんなのかな。
それともまるちゃんと水島は一般入試で受かったのか。
ま、いっか。

ちなみに英翔大野球部のユニフォームのカラーはえんじ色
(別マの裏表紙参照)。
ということは、モデルはあの大学しかありませんね。

♪みーやーこーのせーいほぉーく わせだーのもーりにぃー

また本筋と関係ないことばっかり書いてるじゃねえか。

「音大ではない大学の中では上の下」(まるちゃん談)ぐらいの吹奏楽部らしいですが、
ここでもつばさは下手な部類。
水島すら1年ではコンクールメンバー外。結構レベル高いですね。

山田は野球部の寮生活。
つばさとは講義の合間に会うか、LINEで連絡したりする程度。
そのLINEも寝落ちで返事しなかったり……。
つまり、高校の時とあまり変わりません。

そんな中、練習オフの山田が、つばさの部屋に遊びに来ます。
胸キュン(死語)展開のはずですが、
山田は「オレぐらいの捕手はゴロゴロいるけどレギュラー絶対とる」って言ってるし、
つばさは「絶対コンクールメンバーになる」って言ってるし、
……つまり、高校の時とあまり変わりません。

そういうのがこの漫画のいいところですね。
お互い励まし合ってくださいね、と。


◎感想
とりあえず、つばさとまるちゃんがパツキンにしてなくて良かった。

栗井さんや谷さんは金髪ウェーブで眉毛バシバシ目ぇキラキラの
量産型女子大生になってても、一向に構いませんが……(すいません)。

つばささんは、何となく。
まるちゃんは、ホラ、あの子は黒いから……。







◎本編と関係ない話
ここからはウンチクだらけになるので、おヒマな方だけお付き合いください。

(1)水島はなんで音大に行かなかったのか
「青空エール」のどこかで、水島はプロの演奏家になると言ってました。
だとすると、音大じゃない大学に行ってていいのかと思うのですが……。

・大学でも吹奏楽コンクールに出たかったから

音大は吹奏楽コンクールに出られません。
なぜなら、コンクールはアマチュアのためのものだから。
それ以前に音大ってクラシックを学ぶところだから、吹奏楽団なんかないじゃなかろうか
(クラシックと吹奏楽は別物で、構成される楽器も違います)。
調べもせずに書いてますけど。

・家庭の金銭的事情

・実はプロあきらめた

高校の3年間で、演奏で食っていけるほどじゃないと思った……のかもしれない。

・まるちゃんと同じ大学に

これ以上私の口からは言えませn

・河原先生が設定忘れてました

(2)大学の吹奏楽コンクール
「甲子園」というのは高校野球特有のものですが、
吹奏楽コンクールは小中高大、企業、一般(社会人)と幅広い部門があります。

基本的な仕組み(課題曲と自由曲の2曲を演奏し、地区大会を経て全国)というのも変わりなし。

東京の場合、
予選→予選の上位8チームで東京大会→東京大会の上位1チームが全国大会
となる。

関東大会に組み込まれてないのが不思議なんですよね。
予選の上位チーム「だけ」でもう1回やるのが、
地方出身者からすると違和感がある。
まあ、伝統ですから。

全国大会の会場は、だいぶ前から普門館ではありません。
地方のコンサートホールの回り持ちです。
詳しいことは一般社団法人 全日本吹奏楽連盟東京都吹奏楽連盟の公式ホームページをどうぞ。


◎映画「青空エール」
2016/8/20公開

監督:三木孝浩
脚本:持地佑季子

小野つばさ役:土屋太鳳
山田大介役:竹内涼真
水島亜希役:葉山奨之
城戸保志役:堀井新太
春日瞳役:小島藤子
脇田陽万里役:松井愛莉
澤あかね役:平祐奈 ※原作の多能さんに当たる役
碓井航太役:山田裕貴
森優花役:志田未来
杉村容子役:上野樹里

主題歌 キセキ~未来へ~ 作:GReeeeN/歌:whiteeeen

今月号の別マに主役のお2人のインタビューや河原先生との対談記事があります。
興味ある方はどうぞ。
| 漫画・本::河原和音「青空エール」 | 01:23 | comments (6) | trackback (0) |
コメント
ぽん子さん、コメントありがとうございます。
何度でもどうぞ(^o^)

映画は結局行かないことになりそうです……踏ん切りがつきませんで(+_+)

DVDになったら一度観てみます。たぶん。
感想は、グチだらけで楽しい文章にならなさそうですが、
その時は何も書かないかもしれません(>_<)
城戸が救い?になると良いなー。

>連載当初の不評の嵐

そうかもしれませんねー。
前作(高校デビュー)と路線が全然違うので、
戸惑う方が多かったのだと思います。

河原先生の他の漫画や、別マの連載作品を読むと、
「青空エール」はオシャレもないし、イチャイチャもないし、
硬派だったなと改めて思います。

ヒーローを坊主にしたのも、チャレンジャーでしたね。

ぽん子さんと同じで、私はリアルに徹した部活風景がたまらなく好きだったのですが、
連載中は「3年生のコンクールまで続くかな」と、ちょっと心配してました。
あまりにも過酷すぎて。

結局、1読者ごときが心配することはなかったですけども。
河原先生、過不足なく主役の成長を描ききってくださいました。

先生はすごいとしか言いようがありません。
| 惣一郎 | EMAIL | URL | 16/10/14 10:06 | Y945Kht2 |
図々しくまた来てしまいました!

映画も終わった(?)ようですが、惣一郎さんはご覧になっていませんよね?DVD化した際には薄目を開けて見てみてくださいね。感想を書かれていたらまた参上させて頂きます!

基本的には公開前の惣一郎さんの懸念が大体合っているのでお気に召さないとは思います(^-^;
でも城戸はよかったです個人的に。カッコいい俳優さんなんだけど、城戸!って感じがしました。

青空病が高じて某巨大掲示板の過去ログまで読んでしまいましたが、連載当初の不評の嵐にビックリです。
泣いてばかりでイライラするとか坊主うけつけない!とか。
坊主…坊主だからいいんだけどなー、大介くんは。

どんな野球漫画でも主人公クラスは髪の毛は生えているのがお約束ですけど、坊主をヒーローにした河原先生、そしてその坊主が魅力的…ほんとすごい人ですよね。

| ぽん子 | EMAIL | URL | 16/10/13 15:18 | YZSVYlkQ |
ぽん子さん、コメントありがとうございます(^o^)

かっぱえびせんですか!
わかります\(^o^)/

私も、読めば読むほど面白いスルメ漫画だと思います。
大人世代まで夢中にさせてしまって、
なんというか河原先生はすごい方です。

感想、少ないですよね。
当時物足りなくて、自分で書き始めたのがきっかけです。
よく数年続けたものだと思います。

揚げ足取りの多い、くだらない文章でしたが、
主にときぞうさんに反応いただき、楽しくやってました。
ありがたいし、恐縮ですね。
河原先生様々です。

ここの感想が、作品をより面白く読める助けになるとしたら、
最高ですね(*^_^*)

スピンオフ、もっと読みたいですねぇ。
色々描けると思います。

映画が今更ながら、ちょっと気になってきました。
どうしましょうね……(知らんがな)。
| 惣一郎 | EMAIL | URL | 16/10/01 22:16 | Z6mx2wtY |
はじめまして。
青空エール…映画化まで存在を知らなかったアラフォーいやアラフィフの私なのですが、高校野球と吹奏楽というテーマに興味を覚えて、軽い気持ちで最初の方を読み始めたらもうやめられない止まらないかっぱえびせん状態になってしまいました。
一応主婦なのに、子供もいるのに漫画を手放せない繰り返し読みふける。大学編が載っている別マまで買っちゃった…高校生の時も別マは借りて済ませる雑誌だったのに(りぼん派だった)。
青空エール飢餓状態に陥っている私は色々ネットをさまよいましたが、感想をあげているブログは少ないですね。惣一郎さんの1話ごとの感想、ときぞうさんとのコメントの応酬、大変おもしろく読ませて頂きました。私もその中に入りたかった~!
惣一郎さんは映画化乗り気ではなかったようですが、私みたいな存在を知らなかった人にこんなに素晴らしい漫画をお知らせしてくれる意義はありましたね。全国にたくさんいることでしょう。
映画も見に行きましたが…頑張っていたとは思うけどやはり原作サイコーです。ネタバレは避けますが、そーゆーのは大介くんじゃない!と思う場面があったりなかったり、です。
大学生活もっとスピンオフ見せてくれないかなあ。
16ページじゃきゅんきゅんが足りません!
取り留めなくなりましたがブログ楽しませてもらったので
つい書き込んでしまいました。お許しを。
| ぽん子 | EMAIL | URL | 16/10/01 20:11 | YZSVYlkQ |
ときぞうさん、お久しぶりです!(^o^)
コメントありがとうございます。

青空エールが終わってはや1年弱。
映画にもなって、河原先生の新連載は2巻が出そう。
時の流れは早いものですねー。

台風はなんともなかったですが、暑いのは参りました(>_<)
おてんとうさまと災害には勝てません。
あとは仕事柄、肩こりが……ときぞうさんもお体にはお気をつけて。

劇場版、観に行かれましたか。
どうしたってダイジェストになりますよね_(._.)_
19巻を2時間に圧縮ですもん。

私はDVD待ちです。
スクリーンで、涙する女子やカップル達と観る度胸は……ないです……。

特別編、あいかわらず部活に精進してて、
でもちょっとだけ胸キュン(死語)の2人が良かったですね。

大人になってもこんな感じのまま、
山田は土日は草野球、
つばさはつばさで市民楽団だから、早朝におにぎりを作って……。
いや、おにぎり以外も食べないと。

なんにしても、また「青空エール」が読めて良かったです。
それでは(^_^)/
| 惣一郎 | EMAIL | URL | 16/09/17 20:07 | Z6mx2wtY |
惣一郎さん、ご無沙汰しております・・・最終巻発売の際もお邪魔できずに申し訳ありませんでした・・(土下座)。

私は激務の続いた仕事(時給800円)を辞め、今はすっかりダメ主婦として暮らしておりますよー。惣一郎さんは相変わらずお忙しいことでしょう。台風が多い今夏でしたが、大丈夫でしたか?

さて、「これは私(と惣一郎さん)の知っている青空エールではない。むしろパラレル」と自分の中のハードルを下げに下げて、「青空エール 劇場版」を観て来ました。

72点。

フツーに楽しめましたが、アレは「青空エール 全19巻」のダイジェストですね。ものすごーく原作が読みたくなりました(笑)。

そんな時にこの特別編。おばさんは興奮ですよ(高血圧)。
でも・・確か「A大」って・・「英翔大」は「EISHO」、つまり「E大」では・・ごはっ(ボディに一撃)

ピンポンピンポンピンポン
つ「ど、どちらさm(ガチャァ!)
私「つばさちゃん、久しぶり!ちゃんと食べてんの?」
つ「お、おばさん!?」
私「ほら、コレ!高野豆腐!鳥団子と煮るとおいしいから!

妄想劇場  終 

いや、こんなに簡単にドア開けないでしょ。でも、特別編で、私や惣一郎さんが妄想したまんまの学生生活送っててほっとしました。そして楽しそうで羨ましい(笑)。

久しぶりなので長くなってしまいました(汗)。
やっと涼しくなってきましたが、どうぞご自愛ください。

| ときぞう@ダメ主婦 | EMAIL | URL | 16/09/17 15:00 | MCZo9StA |
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