別冊マーガレット2023年1月号感想
表紙は「うちの弟どもがすみません」。
巻頭カラーは「山田家の女」。


別冊マーガレット2023年1月号


「このマンガがすごい! 2022」
オンナ編に別マから2作品がノミネート。

「太陽よりも眩しい星」8位
「きよくやましくもどかしく」49位

おめでとうございます。



正直申しまして、
作品にランキングで優劣をつける事に抵抗があり、
この手の企画は好きではないです。

「次にくるマンガ大賞」など、
似たようなものが乱立してるのもね。

ただ、埋もれがちな良作を発掘するという意味はあるので、
今後も続けて欲しいですね。
特に、少女漫画は少年・青年漫画ほど大ヒットしないので。

もうひとつ大事な情報。
電子版からもアンケートに回答可能になりました。



1万円分のQUOカードと、なかなかの大盤振る舞い。
アンケートは必須項目が多いですが、
お時間のある方はぜひ回答しましょう。

これ以前の感想は
漫画・本 別冊マーガレット

◎作品感想
◆[うちの弟どもがすみません]
オザキアキラ

体育祭決着。
柊をどう動かすか気になってましたが、
うまいこと爽やかに昇華させたなと思う。
吹っ切れそうで良かったね。

ラスト、源がついに。
あれは彼にできる精一杯でしょう。

既刊8巻が累計135万部突破。
紙と電子の割合はわかりませんが、
いまの少女漫画でミリオン突破はなかなかありません。
おめでとうございます。

◆[山田家の女]
湯木のじん

「しおりさん」からのすれ違いの末……窪、山田を泣かせる。
彼なりに修復しようとはしたけどね。

「山田はタイプじゃない」発言は、
気を使ったのだと思う。
噂になるのを避けるために。

冷たいけど、こういうクールガイは別マで少数派になりましたからね。
新鮮。

19ページの「こげるよ」の窪の手つきよ。
女性の髪に触るシーンというのは、
恋愛漫画で大きな意味を持つと思う。
センシティブな部位ですから。
軽々しく脱げない別マにおいてはSEXシーンのメタファーと言ってもいいね(適当)。

広瀬も存在感出てきたし、
面白くなってきたよ。

山田の友だち、「音」というのは下の名前でした。
昔、「音」っていう苗字のプロ野球選手がいたから苗字かと勘違い。

◆別マ男子写真館
中島健人(Sexy Zone)

電子版にはついてません。
たぶん、紙版を売りたいんでしょう。

◆特別ふろく
BETSUMA ALL STAR CALENDAR 2023

12か月ぶん描きおろし
電子版にもついてるのがありがたい。

1月 翠くん
2月 今恋
3月 かしこい男
4月 君ベツ
5月 山田家
6月 たまほし
7月 恋のような~
8月 うち弟
9月 きよやま
10月 小宮山
11月 ネオン
12月 サクラ
ラストに月まま

「今恋」はさとみと柳生ではなく、
みりあと野田。
主役カップル以上に人気あったのか、
八田先生が描いてて楽しかったのか。

◆[月のお気に召すまま]
木内ラムネ

1本目。
日花に頼まれて彼氏のフリをする進堂。
案の定グダグダ展開に。

11ページの1コマ目、
月が歩先輩にアルゼンチンバックブリーカー決めた話ってあったっけ……

2本目。
月、八雲、歩先輩の3人でホラー映画を見る回。
貞子(仮称)にビビり散らかすイケメン2人。
塩1袋を頭からぶっかける月が面白すぎる。

いちおう次号に続きますが、
八雲の告白は歩先輩にはピンと来ず、
グダグダなまま終わると予想。

「月のお気に召すまま」キャラクター人気投票開催!| 別冊マーガレット 公式サイト
【人気投票の結果】
1位 月
2位 歩先輩
3位 進堂
4位 日花
5位 キャシー
6位 渡(歩の弟)
7位 歩ママ
8位 巻
9位 八雲
10位 陽(月の兄)

キャシーに入れた奇特な人が、
私以外にもいたらしい。

◆[Re:blue]
加瀬まつり

新連載

加瀬さんの初連載。
中卒働きづめ20歳の女性が、
一念発起して高校に行ったら5歳下のイケメンといい感じに、な話。

キラは色気ありすぎて15歳に見えない。
けど、振り切っててこれはこれでいいと思う。
「私が見せたいのはこれなんだ」という加瀬さんのメッセージを感じる。

ヒロインが20歳なんで、
大人ならではなところも見せて欲しいですね。

◆[ネオンサイン]
六日なのか

付録から本誌に移籍し新連載。

彼氏がホストで舞台が歌舞伎町という、
別マで異色すぎる作品。
いきなり60万ふっかけられたのを札束で解消。
豪快。

こんな場所に来るだけあって、ヒロインも肝が座っている。
ただ彼氏がホストである限り不安が尽きないと思うけど、
その辺の落としどころに期待。

◆[かしこい男子は恋しかしない]
凹沢みなみ

ショート新連載

凹沢先生がパワーアップして帰ってきました。
男子進学校に通う男子3人の、しょうもない意地の張り合い。

「校長地対地ミサイル」
「ハード系のパンをネズミのように齧る卑しい男」
今回もセリフ回しが独特すぎる。

凹沢先生は、今後もこの世界観を突っ走って欲しい。

◆[お姉ちゃんの翠くん]
目黒あむ

ギャルゲ好きの幼なじみ・菖が唐突にグイグイくる件。
当て馬としてはかなり独特なので、
彼は今後もこの路線でお願いします。
ギャルゲの攻略法は現実で使えないと思うが。

スイの姉は、翠と週1で会うのが「ノルマ」だという。
じわじわ別れが近づいてますね。

◆[サクラ、サク。]
咲坂伊緒

咲と陽希、プラネタリウムデートでいい感じだったのに、
葉月の名前が出てから険悪に。

咲坂先生はごく自然にこじれる展開にもっていく。
ベテランの技。
「好き」って言ってるのに相手にされない井竜、哀れな奴。

午前3時までLINEする咲。
若い内から夜更かしはダメよ。

◆[小宮山がキライだ]
桃白茉乃

山でオリエンテーション開始。

小宮山、たった1話で黒髪の男みたいな口調の女子を手なずける。
結構器がでかい。
これは、もしかして両手に花の展開なのか。

◆[太陽よりも眩しい星]
河原和音

神城が前号の「好きだよ」からどう締めくくるのか?
結果は期待以上でした。

しっかり「付き合おう」まで言ってくれたし、
花火も上がって米津の「打上花火」もかかりましたし、
文句なしの19話ですね。

神城はここ数話でモヤモヤさせましたが、
すべては18-19話のためだった。
「もう泣かさない 絶対」の顔がカッコいいので全て許す。
鮎川もよくそのセリフを引き出した。

神城は年相応に抜けたところのある男子なので、
鮎川は今後も彼を引き締めていただきたい。

渡辺が、借り物競争のお題の件をずっと黙ってたのに
今になって打ち明けるのは唐突で、
ありていに言うと「話の都合」な感じもします。

神城から言っていいって言われてないのに、バラしていいのかとも思う。
ただ、人間そんな整合性あるものじゃないんで、
ずっと忘れてて、思い出してつい口を滑らしたんでしょう。

27ページ右下の昴の顔はちょっと寂しそうで、
やっぱり好きだったのか、とも思える。
それとも、もう手のかかる弟的存在じゃなくなったのが寂しいだけなのか。
彼女の内面はよく分からないです。

小野寺さんと香川さんも、いい仕事してました。
あまり口を出さないのが優しさ。
37ページで手をつないでるのはなぜだろう。

鮎川もこのままってことはないと思うので、今後に期待。
神城の「もう泣かさない 絶対」はフラグだと思う。
神城も付き合って以降のことは全く経験がないはずだから、
必ずポカがある。
それに、朔英は基本的に自分に自信がない。

ということで、朔英が泣いて、
そのココロのスキマを鮎川がお埋めします展開もいいですね
(笑ゥせぇるすまん風)。

鮎川の今後の扱い予想
1.つかず離れずのお友だち
2.堂々と神城に宣戦布告
3.小野寺or香川とくっつく

3は、今のところそんな気配ないし、
できれば止めて欲しいね。
仲間内で複数カップル成立するのは
「WORKING!」などたまにあるけど、
いかにもフィクションで冷めるので。

2年に進級して朔英と鮎川が同じクラスで神城が別クラス、
なら色々展開あるかも。

今後も楽しみです!

◆[きよく、やましく、もどかしく。]
アリハラナオ

適当な女・堀越をめぐって宮本と朝比奈がボクシング勝負。
珍しく、円城寺以外の人物に親身になる藤井。

球技大会でボクシングはないだろ、
とか突っ込んではいけない。

◆[恋のようなものじゃなく]
南塔子

未仁と千耀、花火大会へ。
付き合ってくださいと申し込むはずが、
色々とハプニングが。

好き、の次はちゃんとステップを踏まないといけないんだな。
難しい。

◆[今、恋をしています。]
八田鮎子

次回、最終回。

最後ってことで、
野田とみりあはカップルホテルまで描きました。
別マでああいう場所を描くのはとても珍しい。
この2人は一線を越えそうな雰囲気があった。

夜11時に帰って、
みりあはさて親になんて説明したのだろう。

◆[花咲くソロトリップ] 清水奏良
読みきり

田舎の民宿で働くJKと、
都会の口の悪いイケメン大学生の話。

「~ろ」って語尾は、調べてみると新潟の方言らしい。
2人の掛け合いのテンポがいいので読みやすい。

◆[高校生の日常が尊すぎてしんどい]
倉瀬しの

前回とキャラクターが違うと思ったら、
ある種のオムニバスなんですね。

◆[恋せよ乙女!?] 玉木とらこ
デビュー作
ショート&ギャグまんが大賞 銀賞

ギャグに振り切った作品。
おバカJK2人が妄想に突っ走る。
カメラアプリというのも現代風で良いですね。

◆[そういうお前に] 西城要
デビュー作
ショート&ギャグまんが大賞 銀賞

男子が悪そうな顔して優しいというギャップ。
初めて少女漫画を描かれたそうですが、
見せ方をよく掴んでいるなと思います。

あとは、セリフが説明臭くなければもっと良かった。

◆別マ作家のプライベートをネホハホ!
1月号は加瀬まつり先生。
バリ島在住の人と付き合い、遠距離すぎて別れたという、
まんがでも中々ない経験の持ち主。
イチ推し作品は「アシガール」。

◆別マ 予告カットグランプリ
予告カットと紹介文から、
読みたい作品を選ぶ、若手作家さんのコンペ企画。

1 「推しです! オオカミ先輩」はぶろ織
2 「溝口先輩は笑わない」千桑みみ
3 「歩兵とピンクゴールド」ウエダマリ
4 「なぜか年下幼馴染が家で待っていたんですが!?」浅川あめ
5 「5分後に落ちる田中くん」橋岡リツキ
6 「今日も綾瀬がツンかわいい」雪見初芽
7 「お星さまが落ちてきた」平見ゆう
8 「賢治とミチの初恋日記」しみずりさ

私は橋岡リツキさんに一票。
ここ数年のデビュー作で一番面白かった。

◆漫画家さんがみている ヘビロテ動画紹介
河原先生は、仕事中に「YOASOBI」のMVを見ているらしい。

◆心理テストでわかる! 2023年の運勢
イラスト:あずき砂夜花先生

◆聖☆別マ乙女学園(読者投稿コーナー)
今回から、イラスト担当は井田葉子先生。


◎別冊ふろく [別マBABY vol.25]
表紙:藤好明

◆[ミニスカートの夜明け]
藤好明

22歳で就職も決まった夜、
高校時代から好きな男を吹っ切ろうとする、という話。

高校のエピソードを冒頭4Pで済ませるテンポの良さ。
お話も切なくて良い。

ビターエンドかと思ったけど、
別マだからハッピーエンドがいいですね。

飲み会から流れでカラオケでオールする、
若いっていいね。

◆[マネ男子、ノーマークです!]
桜山結

合宿のあいまの肝試し、
ヒロインがなんやかんやで山道で迷う。
お約束。

ライバルっぽい女子が登場。
本人じゃなくてtiktokの映像が先というのが今風。
そこでヒロインがウジウジ悩まないのが良い。

おっぱい体操って、バストアップ体操のことかな。

先輩が肝試しにスクリームの仮面をつけてたけど、
現役の高校生はあの映画を知ってるのかな。
ググったら、第5作が2022年に公開されたらしい。

◆[君にだけ、かくれんぼ]
田中ゆちあ

同じクラスのバスケ部員のお調子者を、
こっそり観戦してるJKの話。

恋というよりファン目線の話。
設定にヒネリがきいてて面白い。

オタク特有の早口のフキダシに(読まなくていい)という注釈がある。
親切。

◆[リップトリップ]
桜葉ケイ

官能小説をたしなみ妄想癖のあるJKと、
遊んでそうに見えてピュアな男子の話。

ちょっと前に連載されてた「たまのごほうび」を思い出します。
ギャグ寄りで読みやすい。

◆[かわいいあなたとオーバーフロー]
藤井亜矢

藤井先生は久々です。
ぐるぐるバンビってもう5年前になるのか。

柔道やってる中性的でクールなJKが、
お試しで男子と付き合う話。

別マにしてはヒロインのモノローグがかなり少ない、
表情だけで感情を表現している、
実験的と思える作品。

◆[いてもたっても]
はなまる糀二

本も読まないのに図書委員に立候補したJK、
本好きの意中の男子と仲良くなろうとする、という話。

ヒロインの欲求がストレートで、
行動に迷いがないので読み終わった後爽やかです。

あと男女ともかわいい。
これ重要。

「論(あげつら)う」は読めませんね。

◆[20:36]
カニマスクキミヨ

電車で気になる人がいるけど、直接話しかけられず、
彼の読んでる本を読む日々。

42ページに時間の積み重ねが感じられて、
とてもいい。
先輩がちょっと悪そうな感じなのも◎。

雪国で、駅名に「滝川」が出てくるので、
北海道が舞台と思われ。


◎次号
表紙&カラー
「内緒話とビオトープ」
原作:ひねくれ渡
作画:アルコ

巻頭カラー
「サクラ、サク。」

カラー
「太陽よりも眩しい星」
「小宮山がキライだ」

カラー&読みきり
「ポーカーフェイスにくちづけを」
石田アズ

「お姉ちゃんの翠くん」
描きおろしポストカード

最終回
「今、恋をしています。」

別冊ふろく[別マBABY vol.26]

新連載
「推しにガチ恋しちゃったら」春江ひかる

読みきり
「加賀宮さんの告白大作戦」千桑みみ
「恋まであと少し」潮波和
「バーサスピンク」五月さつき
「進藤くんは諦めない」橋岡リツキ
「虎も歩けば百合に当たる」青衣ショウ
「家庭科部の来栖くん」鹿乃子かほ
ショート 保奈実


◎裏表紙
12月刊行コミックスの宣伝。
2ヶ月連続で自社コンテンツ、つまり広告取れてない。

少年ジャンプならともかく、もう紙の雑誌に影響力はないんでしょう。
時代の流れであり、仕方ないですね。

2023/1 12月刊行コミックス宣伝
2022/12 11月刊行コミックス宣伝
2022/11 リバーシブル表紙(オザキアキラ×幸田もも子×八田鮎子3先生のデビュー20周年記念イラスト)
2022/10 「月のお気に召すまま」ほか、9月刊行コミックス宣伝
2022/9 ドラマ「消えた初恋」DVD&ブルーレイ
2022/7,8 大橋和也(なにわ男子)
2022/6 アニメ「アクダマドライブ」
2022/5 声優百年食堂
2022/3,4 舞台「アクダマドライブ」
2022/1,2 声優百年食堂
2021/12 声優百年食堂
2021/11 花の都に虎(とら)われて&シークレット・ハウス~恋の相手はトップスター!?~(いずれも中国ドラマ)
2021/10 KAWS TOKYO FIRST(ニューヨークのアーティストの展覧会)
2021/6-9 舞台「幽☆遊☆白書」DVD
2021/5 コミック「miroirs」(ミロワール)(白井カイウ/出水ぽすか)
2021/4 ときめきは、すぐそばに。(セブンイレブンのオリジナルアニメ/キャラ原案:椎名軽穂)
2021/2,3 舞台「幽☆遊☆白書」DVD
2021/1 チェブラーシカ
2020/11,12 アクダマドライブ
2020/10 アニメ映画「ふりふら」
2020/9 実写映画「ふりふら」
2020/8 アクダマドライブ
2020/4-7 声優百年食堂
2020/3 映画「サヨナラまでの30分」
2020/2 声優百年
2019/11-2020/1 チェブラーシカショップ
2019/6-10 声優百年
2019/5 ちびまる子ちゃん
2019/4以前は数ヶ月チェブラーシカ
| 漫画・本::別冊マーガレット | 16:40 | comments (0) | trackback (0) |
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